セブ島滞在記 和太鼓レッスン盆踊りプロジェクト
現在滞在しているここセブ島では、5月に大規模な盆踊りの開催が予定されています。今回はそのお祭りをさらに熱くする、ある特別なプロジェクトの練習風景に立ち会うことができました。
当日の出し物として和太鼓の演奏が予定されており、日本からは「和光太鼓」のメンバー10名が渡航して圧巻のパフォーマンスを披露してくれます。もちろん、プロの演奏が会場を大いに沸かせるのは間違いありません。
しかし今回私が注目したのは、太鼓を触ったこともない現地の学生さんたちがゼロから挑戦する、もう一つの参加型プログラムです。
ラテンの血が騒ぐ?
今回、私は和太鼓会会長の田中さんとご一緒させていただき、ラプラプセブ国際大学(LCIC)の学生さんたちが初めて太鼓を叩く瞬間に立ち会いました。
バチの握り方から教わる全くの初心者たち。しかし、そこはフィリピンの学生さんたちです。彼らの中に流れるラテン系の陽気な血と抜群のリズム感が発揮され、あっという間にコツを掴んでいくのを目の当たりにしました。
最初は恐る恐るだった音も、みるみるうちに力強く、そしてリズミカルに変化していく姿は感動的ですらありました。

ドラムとは違う和太鼓ならではの面白さ
実は私もドラムのレッスンを始めたばかりの初心者なのですが、今回はご縁があって少しだけ和太鼓を叩かせていただきました。そこで強烈に感じたのは、普段練習しているドラムセットとの大きな違いです。
一番の驚きは楽譜に頼らないということ。「ドンドコ・ドンドコ・ドンドコ・トントン」と口でリズムを唱えながら、体全体でリズムを体得していくのです。
ドラムは1台のセットを1人で演奏しますが、和太鼓は複数人(今回は7名学生さん)が並び、一斉に声を出し、息を合わせて一つの音楽を創り上げます。
個人の技術だけでなく、仲間との「気」を合わせるプロセスこそが、和太鼓の最大の醍醐味なのだと実感しました。
Apple Watchも警告!空気を震わせる大音量
そして何より圧倒されたのは、その凄まじい音圧です。
練習が白熱してくると、私の腕につけていたApple Watchが「騒音レベルが危険です」というアラートを鳴らしました。

これまでライブ会場などでこの警告を見たことはありましたが、生楽器の練習で鳴ったのは初めての経験です。空気を震わせ、直接お腹に響いてくるような和太鼓の重低音は、まさに魂を揺さぶるエネルギーに満ちていました。
5月の本番に向けた壮大な挑戦
このプロジェクトのスケジュールもまた、非常に挑戦的で驚かされます。
指導者による直接レッスンは、今回の2日間。そして、その後は学生たちだけで1ヶ月間みっちりと自主練を重ね、再び指導者が4月に渡航して、またレッスンを受け、5月の本番を迎えるスケジュールです。
言葉の壁や文化の違いを越え、日本の伝統楽器に情熱を注ぐ学生たちの姿に、本番が楽しみです。
なお、この太鼓は、QQ English社長、藤岡頼光さんの寄贈によるものです。大きな支援のつながりと、保管場所としてLCICの場所を借りて、大学生への新たの可能性を提供しています。
異国セブの空の下、日本の和太鼓がどんな風に響き渡るのか。彼らの努力の結晶を、見てみたいな〜。


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