仕事が嫌いとは、仕事の何が嫌いなのか
「あぁ、仕事が嫌だ」
会社員をしていると、多かれ少なかれ誰しもが直面する感情です。
しかし、この「仕事が嫌い」という言葉は、実はとても厄介です。なぜなら、不満が大きなモヤモヤの塊になってしまっていて、具体的に何が問題なのかが見えなくなっている状態だからです。感情のままでは解決策を見出すことができません。
今日は漠然とした仕事が嫌いという感情を因数分解して考えてみます。
私は在職中、仕事自体が嫌で辞めたいと感じることは少なかったのですが、友人たちと話していると、珍しいパターンのようです。じゃあ、「仕事が嫌じゃないのでなぜ早期退職したの?」って問いには、過去にこんなnoteで記録していますので、ご参考に。
どうしてセカンドライフを始めたの? 退社決意の理由は?
さて、本題。仕事が嫌っている人は、何が嫌いなのか考えてみます。「仕事の何が嫌いなの?」と質問すると、嫌いな要素をいくつも挙げてくれるのですが、一つや二つではなく、複数が混ざり合って、「仕事が嫌だ」と総合判断されちゃっている気がします。
「仕事が嫌い」を構成する要素
「仕事が嫌い」と一口に言っても、その中身は人それぞれ全く異なります。複数の混ざり合う要素のいくつかを書き出してみます。
上司や人間関係が嫌
職場の悩みで常に上位にくるのがこれ。高圧的な上司、非協力的な同僚など、人間関係のストレスは心身を最も消耗させますからね。
仕事自体(業務内容)が嫌
そもそも今の職種が自分に合っていない、やりがいを感じられない、あるいは単調な作業の繰り返しで成長を感じられない状態です。
経営陣・会社の方針が嫌
会社のビジョンに共感できない、利益至上主義で現場が疲弊しているなど、組織の方向性と自分の価値観のズレから生じる不満です。
正当な評価がされないことが嫌
どれだけ成果を出しても給与や役職に反映されない、評価基準が不透明で上司の好き嫌いで決まるなど、承認欲求と公平性が満たされない不満です。
通勤が嫌
毎日の満員電車や、長時間の移動。これは単なる物理的な疲労だけでなく、自分の貴重な時間を奪われているという感覚に直結します。
給料が見合わないことが嫌
労働量や責任の重さに対して、報酬が圧倒的に少ない。生活の基盤に関わる切実な問題です。
リモートワーク不可・有給が取れないことが嫌
働き方の柔軟性がない環境です。家族との時間や自分のための時間を大切にしたいのに、会社に縛られすぎているという不満です。
友人たちとの話を思い出しながら、いくつか書き上げてみました。まずは、自分の嫌がどこにあるのかを特定することが第一歩なんだと思います。複数に該当する人も多いはずですしね。
荷重をかけ、優先順位を明確にする
因数分解ができたら、次に行うべきは荷重をかけることです。 すべての不満を完全にゼロにできる完璧な職場は、そうそうありません。だからこそ、自分にとって絶対に譲れないものと妥協できるものの選別する必要があります。つまり、優先順位をつけることです。
そして、自分でコントロールして変更できることと、できないことを明確にすることも大事。
例えば、「給料が見合わないことが嫌」のウエイトが大きい方の場合。もし、自分は安月給だけど、部長職は高年収なら、自分でコントロールできることなので、昇進しましょう。でも、部長職が年収1,000万未満なら、昇格したところで安月給、自分ではどうしようもないことなので、とっとと転職するべきです。
例えば、 「仕事自体は好きだし、リモートワークもできる。でも、今の部署の上司だけは絶対に耐えられない」という場合。つまり、人間関係の荷重がMAXって場合。部署移動や、社内でのキャリアチェンジを申し出るべきです。これは自分でコントロールできることですよ。
例えば、 「人間関係は良好で給料もそこそこだが、どうしても仕事の内容に興味が持てず、一生これを続けるのは苦痛だ」という場合。つまり、業務内容の荷重がMAXって場合。これも、部署移動や、社内でのキャリアチェンジを申し出るべきですね、それがだめなら、即転職ですよ。
例えば、「すべてが嫌だけど、お金がもらえるからOK」と生活費を稼ぐことの荷重がMAXの場合。こんな人の比率が多い気がしています。はっきりとお金ももらうためと明示して、それ以外の要素は諦めて、仕事を頑張りましょう。
こんな風に、自分の中の優先順位を可視化することで、次に取るべきアクションが自ずと見えてきます。 譲れないものが満たされる環境へ移るべきか、それとも今の環境で妥協点をみつけて働き続けるのか。
この選定作業こそが、「いまの会社に留まるか」、「転職するか」、「思い切って独立するか」を決めるための判断基準になると思います。
自分で「変えられること」と「変えられないこと」
決断を下す際の最も重要な判断基準がこれです。 その不満は、自分の努力で変えられるものか?
例えば、仕事の進め方や自分自身のスキル不足に起因する不満であれば、自分の努力や工夫次第で好転する可能性があります。いまの会社に留まって解決を試みる価値があるでしょう。
しかし、一介の社員の力ではどうにもならないことがほとんどです。
上司や同僚の人間性、経営陣の方針や企業文化、会社の給与体系や評価制度、リモートワークの可否など会社の制度としての働き方
これらは多くの場合は自分で変えることができないことです。 他人の心や会社のシステムを変えようと努力するのは、膨大なエネルギーを消費する上に、報われないことが多々あります。
もし、譲れない優先順位の高い不満が自分で変えられないことに分類されるのであれば、働く環境そのものを変える、つまり転職や独立することで事態が好転する可能性は非常に高いと思います。環境を変えることは逃げではなく、自分の人生を豊かにするための戦略的な選択だと捉えています。
とはいうものの
とはいうものの、その判断することで、人からどう思われるか心配だとか、デメリットが気になるとか、グチグチと言っている人は、優先順位が付けきれてない人です。
一つの選択をすると、多くの場合、トレードオフです。それをはっきりさせるために荷重をかけるのです。何でもかんでもうまくいく選択ってないと考えた方が、簡単に道が選べると思います。
一つ得るためには、一つ捨てましょう。
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