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りくりゅうペアを夢見る少女たちの横で、Apple Watchに通報されそうになっている話

新しい趣味として、スケートを始めました。 リンクに通い始めてから、4ヶ月ほどが経ちます。

これまでの記録を振り返ってみると、11月から始めて、合計で10回くらいリンクに足を運びました。1回あたり約2時間滑っているので、トータルで20時間ほど氷の上にいた計算になります。

アラカンの手習いとしては、なかなか濃密な時間を過ごしています。




壁からの卒業、そして転倒の洗礼

最初の1回目は、正直に言えば滑ったというより、耐えたという表現が正しいでしょう。ずっと壁にしがみついて、なんとなく氷の感覚を確かめて終わりました。

変化が訪れたのは2回目です。少しずつ恐怖心が薄れ、壁から離れてヨチヨチと歩くように滑れるようになりました。「お、いけるかも?」と思った矢先。 3回目でまた状況が変わります。 少しスピードが出せるようになった途端、急にバランスをくずし、盛大に転倒を繰り返すようになったのです。

そこからは、先生役を引き受けてくれた友人の指導のもと、地道な練習の日々です。

「片足で滑る感覚」「インエッジとアウトエッジの意識」「ブレードのどこに重心が乗っているか」……。

ただ足を動かすのではなく、頭で理屈を理解し、体で再現する。課題を一つひとつクリアしていく過程は、難しくも楽しい時間です。

フィギュア用か、ホッケー用か

練習を重ねる中で、転倒するパターンに気がつきました。

私が借りていたのは一般的なフィギュアスケート用の靴ですが、ブレードの先端にトウピックと呼ばれるギザギザがついています。ジャンプや回転をするためのものらしいですが、初心者の私にはこれが厄介でした。 滑っている最中に、このギザギザが不意に氷に引っかかり、つんのめるように転んでしまうのです。

「それなら、ギザギザがない靴にすればいいのでは?」

と友人に勧められて、最近はアイスホッケー用のシューズを借りて滑っています。 これが私には大正解でした。ここ3回ほどはずっとホッケー用を愛用しています。

ただ、ホッケー靴にはホッケー靴ならではの難しさがあります。 小回りがきくように設計されているため、ブレードが短く、しかも緩やかに弧を描いています。氷に接している面(接点)が短いのです。 そのため、フィギュア用に比べて直進安定性がなく、重心が真ん中にピタリと乗らないと、前にも後ろにもツルンといってしまいます。

それでも、あの予期せぬ「ガリッ」という引っかかりがない分、私にはこちらの方が相性が良いようです。フィギュア用ギザギザがついてないデメリットとしては、ジャンプが出来ないんです。トリプルアクセルができなことは早々に諦めて、私はホッケー用を選んでいます。


リンクの風景とApple Watch

私が通っているのは、東京辰巳アイスアリーナです。 入場料と貸し靴代を合わせても1,400円。リーズナブルですし、何より空いていてのびのびと滑ることができます。プロテクターとして、ヘルメット、肘当て、膝当てを無料で貸してくれます。

何度も平日の空いている時間に同じメンバーで練習しているので、リンクの見回りをしているお姉さんたちとも仲良くなって、滑り方を教わることもあります。

リンクの中央では、ひらひらのスカートを履いた上手な女の子たちが、くるくるとスピンをしたり、2回転、3回転ジャンプの練習をしています。

今、冬季オリンピック開催中ですね。この子どもたち、いつか、ミラノ・コルティナの五輪で、金メダルを取った三浦璃来・木原龍一「りくりゅうペア」や、坂本花織選手を夢見てるのかな。彼女たちの目には、未来の金メダルが見えているのかもしれません。

一方、私の目に見えているのは今、ここにある氷面と「餃子の王将」だけ。同じリンクの上にいても、見ている世界は随分違います。でも、リンクにいるスケーターはみんな楽しそうな笑顔で溢れています。

そんな優雅な光景が広がる同じリンクで、ホッケー靴を履いた私が重心の位置を探りながら格闘しているわけです。

スッテーンと、 また派手に転んでしまいました。氷の上に這いつくばっていると、手首が振動しました。Apple Watchを見ると…

『ひどく転倒されたようです』

こんな表示が出ていたのです。

Apple Watchには、転倒しその後動かない場合に自動で緊急通報する機能があることは知っていました。「高齢者が倒れた時なんかに役立つ機能だな」なんて他人事のように思っていたのですが……、まさか自分が世話になるとは。

「転びましたが大丈夫です」というボタンを押せば解除されるのですが、反応しないままだと本当に通報されてしまいます。

「ここはスケート場なんだから、そのくらい分かってよ!」とApple Watchにツッコミを入れつつも、何度も何度も何度も転ぶたびに私の安否を確認してくれます。

スケートもある程度通うと、まだ転びはするものの、激しい転倒は無くなったため、この表示を見ることも無くなりました。少しは滑れるようになってきたと思います。それにしても素晴らしいテクノロジーですね。

練習後の「至福の時」

2時間みっちりと滑り、転び、Apple Watchに心配された後。 私たちは、決まって有楽町にある「餃子の王将」へ移動し、みんなでたらふく餃子を食べるのです。

程よい疲労感に包まれた体に、熱々の餃子と中華料理が身に染みます! 

まさに、至福の時です。 さて、次はもう少しスムーズに滑れるようになるでかな〜。


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まこさん NPO法人DaredemoHeroへ寄付します。 私の人生に大きな転機となった団体で里親支援を続けています。 子どもたちの教育資金に活用させていただきます。あなたのチップをお届けします。ご協力お願いします! ホームページ→ https://daredemohero.com