【第139回】ディズニー映画「Mr. インクレディブル」のシーンから使える英語表現をいくつか掘り下げてみました。
Bob: Out of town. And I’m just gonna be gone for a few days. 「2、3日出張するよ」
Helen: They’ve never sent you to a conference before.....This is good, isn’t it? 「出張なんて初めてね。いいことじゃない?」
Bob: Yes.
Helen: You see? They’re finally recognizing your talents.... you’re moving up! 「ついに能力が認められたのよ。出世だわ」
ボブの初めての“出張”を喜ぶ妻ヘレンです。
① I’m just gonna be gone for a few days.
そのまま覚えてしまいたい文はいろいろありますが、この英文もその一つです。
字幕は「2、3日出張するよ」になっていますが、出張でなくても、どこかに出かけて留守にする時に使えるので、汎用性が高い表現です。
be gone の表現は、少し前のミラージュのセリフ “Supers aren’t gone. 「スーパーヒーローは過去のものじゃないわ」で取り上げましたが、be gone を使った英語は割とよく出てきます。
be gone はここで使われているように「留守にする」という意味もちょうどいいですね。just をつけると“ちょっと留守にするだけだから心配しなくていいよ”といったニュアンスになります。
近くのコンビニなどにいく際にも I’m just gonna be gone for a bit. と言えますが、この表現のいいところは“どこに行くかを言わなくてもいい” ところです。「ごめん、ちょっと行くとこあるねん」って日本語でもよく使いますよね。
I’m just gonna be gone for … ー 使える表現なのでどんどん使っていきたいですね。
② They’re finally recognizing your talent … you’re moving up!
you’re moving up! 「出世だわ」
move up 「上に動く」 = 「出世する」はわかりやすいですね。「昇進する」でもいいです。言い換えるとHe advanced in rank. ですが、 move up の方が簡単でイメージも湧きやすいですね。
ちなみに、move down は「降格する」です。move up の反対なのでわかりやすいですね。
He moved down in the company. 「彼は会社で昇格した」
move up と move down ー 2つとも同時に覚えておきたい熟語です。
Mirage: The Omnidroid 8000 is a top secret prototype battle robot. lts artificial intelligence enables it to solve any problem it’s confronted with. And, unfortunately... 「オムニロイド9000は戦闘ロボットよ。人工知能はどんな窮地にも対応できるの。それが裏目に…」
Mr. Incredible: Let me guess. It got smart enough to wonder why it had to take orders. 「当てよう。賢すぎて逆らい始めた」
It got smart enough to wonder why it had to take orders.
① It got smart enough to …
「それ( オムニロイド ) は…するほど(十分)賢くなった」です。
ポイントは “got smart” です。“get + 形容詞” で「…になる」という動作を表すのに対して、“be + 形容詞”は「…です」と状態を表すというのは知っておられる方もいるのではないでしょうか。
(1) It got smart. 「それは賢くなった」
(2) It was smart. 「それは賢かった」
get は基本「得る」なので、たぶん(2) の be動詞を使った方が目にする機会は多いと思います。でも“動作”か“状態”を使いわけなければ意味がおかしくなる場合もあるので、両方とも頭に入れておく必要があります。
He got smart enough to solve complex math problems. 「彼は複雑な数学の問題を解けるほど賢くなった」
② take orders
「命令を受ける」です。これを取り上げたのは、私は「命令に従う」 = follow orders ばかり使っていたからです。
ですから take orders 「命令を受ける」という概念がほとんどなかったです。でもよく考えると、“まず命令を受けて、それからその命令に従う”かどうかを決めるというのが自然な流れです。
You must take orders from your boss and follow orders precisely. 「上司から指示を受け、それに正確に従わなければならない」
流れとして take orders → follow orders で覚えておこうと思います。
Mr. Incredible: You want me to shut it down without completely destroying it. 「完全には壊すなってことか」
Mirage: You are Mr. Incredible. 「さすがね」
You are Mr. Incredible.
飲み込みのはやい Mr. インクレディブルにミラージュがかけた言葉です。
とても簡単な英語ですが、ここでは、単に「あなたはミスターインクレディブルです」という意味で使われていないのは文脈から推測できると思います。
You are … の are にアクセントが置かれているのがポイントですが、実際に映画の中でも、ミラージュは “You ARE Mr. Incredible.” と are の部分を強調して発話しているのでそのニュアンスが伝わってきます。
この“ニュアンスが伝わってくる”というのも映画などの動画で英語を学ぶ大きなメリットだと思います。
You ARE Mr. Incredible. の are を強調した時の日本語訳はいろいろ考えられると思いますが、字幕のように「さすが〜ですね」もいいですね。
久しぶりに会って全く別人になってしまった人に驚いて、
You ARE HIRO-kun!? 「あなた本当にヒロ君なの!?」
また次のような使われ方もユニークです。
Why are you crying? You ARE a boy. 「なぜ泣いてるの?男の子でしょ」
今ではこんなこと言うと問題になるかもしれませんが、昔は「男の子(女の子)は〇〇であるべき」といった偏見がたくさんありました。“男の子は強くなければいけないので泣いてはダメ“というのもその一つです。
