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【第128回】ディズニー映画「Mr. インクレディブル」のシーンから使える英語表現をいくつか掘り下げてみました。

Dash: I promise I’ll slow up. I’ll only be the best by a tiny bit. 「ゆっくり走るよ。トップになるのは一瞬だけ」
Helen: Dashiell Robert Parr, you are an incredibly competitive boy. And a bit of a showoff. The last thing you need is temptation. 「ダッシュ、あなたは…勝ち気で目立ちたがり屋よ。一瞬じゃ済まないわ」

「Mr.インクレディブル」

ヘレンは、息子のダッシュが瞬間移動できる特殊能力を知られたくないため、スポーツ大会へのダッシュの参加を禁止しています。

① I promise I’ll slow up. 「ゆっくり走るよ」
ダッシュはゆっくり走ることを母親 ヘレンに約束します。でもこの英語ちょっと違和感ないでしょうか?

slow は動詞で「減速する」という意味があるので、ここでは「遅く走る」です。違和感と言ったのは slow の次の up です。「スピードを落とす」なら slow down ではないでしょうか。ここからは対話型AI の出番です。

I promise I’ll slow up. vs I promise I’ll slow down
< I promise I’ll slow down. >
Standard and universally understood in English. Works in both casual and formal contexts.
< I promise I’ll slow up. >
Feels more informal or regional, possibly heard in American colloquial speech. It might add a casual or conversational vibe to the sentence.

Slow down” is the safer, more common choice, while “slow up” adds a regional or conversational touch.

ChatGPT

まとめると、I promise I’ll slow down は標準的で広く理解されており、カジュアルな場面でもフォーマルな場面でも使える表現です。

一方、I promise I’ll slow up は、アメリカ英語の口語的・地域的な表現で、よりカジュアルで会話的なニュアンスを持ちます。

slow down がより安全で一般的な選択ですが、slow up地域性や会話らしさを付け加えるー ユニークで面白いです!

やはり広く使われているのは slow down です。slow up は地域によって使用の有無が変わり、よりカジュアルで会話的であるようです。

まさか slow up が slow down にとって代わって使えるとはびっくりしました。英語って本当に面白いですね。この辺りが英語中毒になる一要素かもしれません。

② I’ll only be the best by a tiny bit. 「トップになるのは一瞬だけ」
ダッシュが走る競争に出たら圧勝するのが明らかなので、そうするとダッシュの正体がバレてしまいます。

ですから、目立たずに“一瞬だけトップになって勝つ”時の英語表現です。

ポイントは by a tiny bit です。tiny は「小さな」で、bit は「少しの量」なので、a tiny bit で「ごくわずかだけ」と a bit よりもさらに小さいことを強調しています。

また by は「…のそばに」という意味があるので、by a tiny bit で「ほんのわずかな“そば”に」が直訳です。

どういうことかというと、「相手がほんのわずかだけそばにいる」のです。このダッシュが言ったセリフでは、「走っている相手がほんの“わずかだけ”自分のそばにいる」のです。

そこから、I’ll only be the best by a tiny bit. で、「ほんの少しだけ前に出てトップになる」で、圧倒的に先頭にはならないと主張しているのです。

by があることによって相手との差(ここではごくわずか)があることを表しています。

The last thing you need is temptation.
直訳は「あなたが必要とする最後のものは誘惑だ」です。

“必要とする最後のもの”とは、順番に一番必要なものから順番にあげていって最後に残ったものなので、「一番必要でないもの」、もっと言えば「一番いらないものが誘惑だ」という意味です。

ダッシュは目立ちたがり屋なので、いくら自制していても誘惑( temptation ) に負けてしまうことを、お母さんのヘレンは心配してこの表現を使ったのです。

この last の使い方は英語の参考書などにも He is the last person to do that. 「彼はそんなことを絶対しない人だ」( = 彼はそんなことするわけないよ)などと載っています。

The last thing he needs is more stress. 「彼にとって一番必要ないのはこれ以上のストレスだ」

いろいろと応用が効く The last thing … is 〇〇. です。


Dash: You always say, Do your best. But you don’t really mean it. Why can’t I do the best that I can do? 「ベストを尽くせって言うくせに…なぜだめなのさ?」

「Mr.インクレディブル」

ダッシュがお母さんに不満をぶつけるシーンです。

But you don’t really mean it.
直訳は「あなた(お母さん)は本当はそれを意味していない」です。そこから「そんな意味で言っていない」⇨「本当はそんなこと言っていない」⇨「本心じゃない」となります。

この mean の意味はご存知の方もおられると思いますが、ここで整理しておきたいと思います。

A means B で「AはBを意味する」です。例えば、 “Yes” means agreement. 「“イエス” は同意を意味する」 で、 Yes = agreement と考えることができます。

ですから I mean it. も I = it ですが、“私” が“それ”とイコールにはならないので、“私は言ってること” = “それ” と考えてください。

すなわち、”私が言ってること“ は“そのこと“ であって、それ以外ではないのです。そこから「それは私の本心です」 や「マジです」といった意味になるのです。

You mean it? 「マジですか?」「本心ですか?」

I’m so sorry.  I didn’t mean it. 「本当にごめんなさい。そんなつもりで言ったわけじゃないんです」

I don’t believe he meant it. 「彼が本心でそんなこと言ったなんて思えないよ」

A: I love you. 「好きだよ」
B: Do you really mean it? 「本当にそう思ってるの?」

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