ミュージカルのアントラクトを語る
ミュージカルのアントラクトが好きな私。休憩を挟むことで離れてしまった作品の世界へ一気に引き戻してくれると同時に、「1幕はこんな終わり方をしたけど2幕はどうなるんだ!?」といったワクワク感も戻ってきますよね。作品によっては、2幕の展開を暗示するような構成になっているものも・・・!
今回は劇団四季作品で好きなアントラクトを紹介します。
①『ノートルダムの鐘』
「天国の光」〜「陽差しの中へ」〜「いつか」のメロディが使われています。主人公カジモドはフロローに言われてずっと鐘楼で暮らしてきました。「あの光に憧れていたけど、僕は醜いから」と諦めていたが、「一度でいいから、ここを抜け出し踏み出そう、陽差しの中へ」と決心して外の世界へ出たことでカジモドを取り巻く世界は大きく変わります。そして、悲劇的なラストを迎えてしまいますが、その結末はただ「悲しい」だけではなく「いつか、人が皆、平等に暮らせる時が来るように」という祈りに繋がります。
そう考えると、このアントラクトって1幕の内容をまとめつつ、2幕の展開を暗示しているように思いませんか?ちなみにラテン語歌詞ですが、調べてみると各ナンバーの歌詞に似た言葉が並んでいます。
参考記事↓
・https://ameblo.jp/marutomode24/entry-12266384644.html
・https://juno.main.jp/blog/musicals/the-bells-of-notre-dame/notore-dame-latin-15-entracte/
アントラクトは、ノートルダムでは欠かせない存在であるクワイヤ(聖歌隊)が中心となって歌うため、大迫力の歌声を楽しめるのも魅力です。
②『美女と野獣』
プロローグの曲や「ビーアワーゲスト」とメインテーマが流れ、休憩後に一気に美女と野獣の世界へ戻っていきます。注目したいのは「愛せぬならば」の旋律。
「あの人求め〜」は原曲キーですが、その後サビの「彼女の愛が〜」は音階が移動して明るい印象に。(私は音楽的な知識が本当に浅いので合っているかわからないですが・・・。)
これは今後、ベルとビースト2人の明るい未来を暗示しているとしたら、素敵すぎませんか!?と思っております。
ちなみに、この豆知識はとある劇団四季の俳優さんが仰っていて「まじか!?」と思ったものです。笑
③『ライオンキング』
「ワンバイワン」を取り上げようと思っているのですが、これに関してはアントラクトではないですよね・・・。でも大好きなので書かせてください。
「ワンバイワン」はアフリカの言語で歌われていて解釈が難しい。ですが、家に何年も前に発売されたブロードウェイ版のCDがあり、そこには英訳が載っておりました。その一部がこちら。
We will win
Because
We know who we are.
「私たちは、私たち自身が何者か知っている。だから、私たちは勝つんだ」
2幕始め、「終わりなき夜」を歌うシンバは自分自身が本当は何者で、自分の役割とは何か見えない状態。ですが、ラフィキやムファサの教えから本当の自分を見つけ、自分自身と向き合うことで困難から脱します。自分が抱える問題から目を背けてしまうと本当の自分を見失ってしまう、まさにスカーの欠点ですよね。「ワンバイワン」には実は、こんな隠されたメッセージがあったのだと初めて気づいた時に、改めて「ライオンキング」という作品がなぜ長年世界中で愛されているのか、劇団四季でロングラン上演を続けているのか、その理由がわかりました。ところで、この「ワンバイワン」を歌っている俳優さんたちって動物の衣装を着ていないですよね?皆さん民族衣装のようなものを着ていますが、なぜサバンナの世界なのに人間として出てきているのでしょう?その訳を私なりに考察すると、ライオンキングの深い世界が見えた気がしますが、それはまた別で。
1幕の余韻と2幕への期待が膨らむアントラクト。ミュージカル作品にとって欠かせない重要なパートですよね。そこに隠されたメッセージを見つけると、より作品が大好きになります。
他にも知っている方がいたら教えてください!!!
今回はここまで。またお時間があれば、覗きに来てくださいね。
