40代のリスキリングで「役に立ちそう」が一番危険だった話
お疲れ様です、ぽんずです。
正直に言います。ワイは「役に立ちそう」という言葉に、何度もやられてきました。
資格、AI、副業ノウハウ。「これからはこれが来る」と聞くたびに飛びついて、気づけばお金と時間だけが消えていく。
40代になって、ようやくこのパターンの正体がわかりました。今日はその話を書いてみます。
ChatGPTに1年間課金して何に使うかわからなかった話
ChatGPTが登場したのは2022年の11月。あの頃からずっと、AIの話題が途切れたことはありません。Xを開けば「AIで仕事が変わる」「今すぐ使わないと置いていかれる」。そんなポストが毎日流れてくる。
ワイが重い腰を上げたのは2024年です。正直、出遅れました。でも「とりあえず課金しよう」と。
月額3,000円くらいだったと思います。「この投資で仕事が効率化されるなら安いもんだ」と、自分に言い聞かせていました。
ところが、課金したはいいものの、何に使えばいいのかがわからない。当時の会社ではAIツールの利用が認められていなかったし、副業にも取り組んでいなかった。つまり、アウトプットの場がゼロだったんです。
結局、たまに「○○について教えて」と聞くだけの高級検索エンジン状態。それが1年続きました。
しかもChatGPTだけじゃありません。その後Geminiにも2ヶ月課金しています。「こっちのほうが合うかも」と思って乗り換えたものの、結果は同じでした。
今振り返ると、これは会社のAI導入失敗でよくある話とまったく同じ構造です。以前、AI推進をやってみて「段取り力」と「調整力」が最強だったという記事を書きましたが、あの中で触れた「目的なき導入」がまさにワイ自身に起きていました。
「導入すること」が目的になっていた。使う場面も、使う理由も決まっていないのに、課金だけ先にしていた。冷静に考えればおかしいんですが、渦中にいると気づけないんですよね。
FP技能士2級も同じパターンだった
実はこの「役に立ちそう」で飛びつくパターン、AIだけの話じゃありません。資格でもまったく同じことをやっていました。
日商簿記2級
全経簿記上級
ビジネス実務法務検定3級
FP技能士3級
FP技能士2級
を持っています。並べるとそこそこ立派に見えるかもしれません。
でも、正直に言うと、FPは活かせませんでした。
取った理由は「お金の知識があれば役に立ちそうだから」。まさに、あの呪文です。
当時の本業は経理でしたが、FPで学ぶ保険や資産運用の知識は、日々の仕訳や決算業務とは直結しなかった。副業もしていなかったから、プライベートでも使う場面がない。結局、合格したことで満足して、知識はそのまま引き出しの奥に入りました。
以前、ノウハウコレクターだった頃の話を書いたことがあります。あの時のワイと、FPを取った時のワイは、構造的にまったく同じことをしていたんです。
「役に立ちそう」→飛びつく→使わない→忘れる。このループを、資格でもAI課金でも繰り返していました。
ずっと、昔から拗らせてたんですよ。
「導入が目的」は会社のAI失敗事例そのものだった
ここまで書いてきて、ふと気づいたことがあります。
ワイがやっていたことって、会社のAI導入失敗とまったく同じ構造なんですよね。
今、AI推進担当として社内のAI導入を進めていますが、うまくいかないケースにはパターンがあります。「AIを導入すること」がゴールになっていて、何に使うかが決まっていない。ツールを契約して、アカウントを配って、それで終わり。
以前、AIに副業を奪われた話を書きましたが、あの時も「AIがすごい」という情報に振り回されていました。
ChatGPTに1年課金していた時のワイも、まさにこれです。「AIを使っている自分」に満足していただけで、何を解決したいのかが定まっていなかった。
会社でも個人でも、失敗の構造は同じです。目的がないまま始めると、どんなに良いツールも高級な置物になる。
日本の社会人の平均勉強時間は1日6分だと言われています。つまり、ほとんどの人は何も始めていない。だからこそ、始めること自体には意味があります。ただし「何のために」がないと、ワイみたいに拗らせます。
日商簿記とExcelVBAが活きたのはアウトプットの場があったから
失敗ばかり書いてきましたが、ちゃんと活きたものもあります。
日商簿記2級と全経簿記上級。これは経理の実務で毎日使っていました。記帳する、決算書を作る、数字の意味を読み取る。学んだことをそのまま仕事に使える環境があった。だから「活きた」と感じられました。
ビジネス実務法務検定も同じです。契約書のチェックや社内規程の確認で、学んだ知識がそのまま使えた。
そして、資格じゃないけど活きたものもあります。ExcelVBAとパワポのスライド作成スキルです。
ExcelVBAは情シス時代に、業務の自動化で毎日のように書いていました。パワポは企画職に移ってから、提案資料を何十枚も作る中で鍛えられた。どちらも「明日の仕事で使う」という前提があったから、スキルとして定着しました。
つまり、活きたものと活きなかったものの違いは、内容の良し悪しじゃなかったんです。「学んだことを使う場面が、日常にあったかどうか」。それだけでした。
以前、得意なExcelを封印してAIに3時間かけた記事を書きましたが、あれもまさに「アウトプットの場を自分で作った」という話だったと思います。
40代のリスキリングは「使う場所」から逆算して選ぶ
ここまでの失敗と成功を振り返って、ワイなりに出た結論があります。
40代のリスキリングで大事なのは「何を学ぶか」じゃなくて「どこで使うか」です。
本業に直結するものを学ぶか、副業で使えるものを学ぶか。このどちらかに当てはまるなら、資格でもスキルでもAIでも、たぶん活きる。逆に、どちらにも当てはまらないものは、どんなに良い教材でも引き出しの奥に入ります。
ワイの場合は、たまたま本業がAI推進で、副業もAIを使った発信です。学んだことをすぐに使える環境が両方にある。これは正直、超ラッキーだと思っています。
でも、ラッキーじゃなくても大丈夫です。アウトプットの場は、自分で作れます。noteを始めてもいいし、社内で小さなプロジェクトを提案してもいい。「使う場所」さえ決まれば、学びは勝手に定着していきます。
「資格は意味ない」という声をネットで見かけますが、日本の社会人の勉強時間が6分の世界で、学ぼうとしている時点で意味はあります。ただし、「役に立ちそう」だけで始めると、ワイみたいに拗らせるのでご注意を。
「40代のリスキリング」のまとめ
「役に立ちそう」は、40代のリスキリングで一番危険な言葉でした。
ChatGPTに1年、Geminiに2ヶ月、FP技能士。どれも「役に立ちそう」で始めて、アウトプットの場がなくて終わりました。
一方で、簿記やExcelVBAは本業で毎日使っていたから活きた。学びが定着するかどうかの分かれ目は「使う場所があるかどうか」。それだけだったと思います。
40代のリスキリングは「何を学ぶか」より「どこで使うか」から逆算する。これがワイの、拗らせた末の結論です。
それでは、お先に失礼します。
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