年齢を重ねると見る方向が自然に変わっていた話
お疲れ様です、ぽんずです。
週末に、晩酌しながらABEMAで、東出昌大さんの「野営デトックス」をぼーっと見てた。
山に入って、焚き火して、鹿肉でカレー作ってた。なんでこんなに惹かれるんだろう?って思ったら、グラスを片手に妻に向かって「山って良いよな」って言っていた。
でも、返ってきた答えは「シーン」という無音だった…。
東出昌大さんの野営デトックスを晩酌しながら見ていた
番組は、東出さんが、芸能人を招いて山で野営しながらもてなす、ただそれだけの内容だ。獲った鹿を捌いて、その肉を焚き火でグツグツしながら、カレーを作る。派手な展開は何もない。
でも、それが「日常」だってことに、グッときた。
イベントとして自然を楽しむんじゃない。生活そのものが山の中にある。ワイがいいなあと思ったのは、たぶんその「特別じゃない感じ」だった。焚き火が非日常じゃなくて、晩ごはんの支度みたいに当たり前にそこにある。
なんで歳を重ねると田舎に惹かれるんだろう
なんで歳を取ると、こういう田舎暮らしに惹かれるんだろう、って。
20代の頃のワイなら、絶対にこの番組で「いいなあ」なんて言わなかった。山?焚き火?何が楽しいの、って真顔で言ってたと思う。
あの頃の正解は、間違いなく東京だった。都内で働いて、新宿で飲んで、渋谷で遊んで、それが人生の充実だと信じて疑わなかった。
それが今は、近所の田んぼを子どもたちと歩いてる。
田植えが終わったばかりの田んぼは、水を張った鏡みたいに空を映してる。苗がまっすぐ並んでて、まるで小学生の朝礼のよう。あれを見てるだけで、なんか落ち着くようになった。
20代の自分が見たら、何がおもろいねん、って今のワイにツッコミ入れてくるだろうな。
20代は上ばかり見て横とばかり比べてた
あの頃の自分は、ずっと上ばかり見ていた。
もっと上もっと上、もっといい暮らしがしたい、もっと上のステージに行きたい。とにかく満たされようと必死だった。同時に、横もよく見てた。あいつのほうが給料が高い、こいつのほうが評価されてる、って。
上を見て焦って、横を見て比べる。その繰り返し。
その反動で、朝まで飲んで騒いで、週末は死んだように寝てた。今思えば、あれはたぶん、負けを認めたくなかったんだと思う。
だから、一人になると余計に怖くて、人と騒いで埋めてた。満たされたかったのに、満たされない。その結果「もっと」を探し続けてた。
そして、田舎暮らしに惹かれる今の自分と、当時の自分。何がそんなに変わったんだろう、って考えたとき、見てる方向が違うことに気づいた。
子どもを抱えたら下を見て後ろを振り返るようになった
それが、結婚して、子どもが産まれて、ガラッと変わった。
上を見てた目線が、下に向くようになった。腕の中には、4歳の娘がいる。抱っこして歩いてると、見えるのは上のステージじゃなくて、足元の小さい歩幅だ。
横で誰かと比べてる場合じゃない。この子が転ばないように、ちゃんと前を見て歩かないといけない。
それから、よく後ろを振り返るようになった。
田んぼ道を歩いてても、息子たちがちゃんとついてきてるか、何回も振り返って確認してる。はぐれてないか、遅れてないか。上でも横でもなく、下と後ろ。気づいたら、見てる方向が全部変わってた。
別に意識して変えたわけじゃない。子どもを抱えたら、自然とそうなってた。
既に満ち足りてたんだと田んぼを見て思った
この写真は、今年のGWに家族でBBQをやる前に撮った写真です。

庭にビニールプールを膨らませて、子どもたちが入るのを待ってる。サッカーゴールも置きっぱなし。芝生の上で、肉を焼く。なんてことない、休日の風景だ。20代のワイが見たら「で?」って言うだろうな。都会のネオンもないし、刺激も何もない。
でも、写真を見返しながら、自分はもう…、「満ち足りてたんだな」って。
上を見て、横と比べて、もっともっとと「何か」を探し続けてたあの頃。でも本当はもう、手の中にあったのかもしれない。ずっと「足りない」と思って上を見上げてたけど、視線を下に向けたら、そこにあった。
もちろん、無いものだってたくさんある。欲しいものもあるし、誰かを羨ましく思うことも、正直まだある。聖人君子にはなれないし、煩悩に首まで浸かって生きている。
だけど、まっ、いっか。って、今なら言える。
「見る方向が変わってきた話」のまとめ
上を見て、横と比べて、下を向いて、後ろを振り返って。歳を重ねるごとに、見る方向がころころ変わってきた。
ふと思う。この子たちが大きくなって、巣立っていったら、次にどこを見るんだろう。
たぶん、妻を見ているんだろう。「山って良いよな」って言って「シーン」で返してきた、あの人だ。子育てが一段落した頃、ようやく隣にいた人をちゃんと見るのかもしれない。
…と、こういうことを書くと、普段のキャラじゃないって自分でも思う。柄にもないな、って。
でもまあ、シンプルに言うと、晩酌しながらABEMAを見ていたって話しなんですけどね。
それでは、お先に失礼します。
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