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FIRE(ほぼ無職)なのに燃え尽きた話—忙しすぎた2か月—「自作ノルマ地獄」

はじめに

2025年4月末にFIREを達成してから、ほぼ1年が経過した。 今回は、そのうち「直近2か月」で起きたことを記事にする。

FIRE後の時間は「自由」ではなく「無重力」だった

FIREすると、時間は一気に増える。 しかし、この時間は“自由”というより、むしろ“無重力”に近い。
何もしなくても誰にも怒られない。逆に言えば、何もしないまま1日が終わっても、誰も止めてくれない
この無重力に飲み込まれないため、ある時期から僕は Notionでタスク管理データーベース を作成した。

※ Notionとは、メモやタスク管理、データベースなど、さまざまなツールを1つにまとめた「オールインワンワークスペース」と言われるアプリケーション。(Notionについては、別の記事にする予定)

タスク管理

タスクとして、あらかじめ自分で「目標」「達成時期」「難易度」などを設定しておく。
設定した直後は、いろいろな目標が”待ち行列”に並んだ状態になるが、ひとつ達成すると、その目標は達成済みの待ち行列へと移動する仕組みだ。
この流れにによって、達成の喜び(ドーパミン)が得られるうえ、いつ達成したかが一目でわかる。結果として、次の行動への動機づけにもつながる。

僕の設定したタスクの分類は、4分類。
・ お金(Finance)
・ 趣味(Interest)
・ 健康・生活(Wellness)
・ 行動(Action)

お金:FIREしても資産管理は終わらない

お金のタスクは、「総資産〇〇円以上突破」「年間配当金〇〇円以上達成」 といった、お金関係の目標だ。
いきなり長期でハードルの高い目標を掲げても「達成」しないので、月単位でクリアできるなど、達成可能な細かい目標を設定する。

趣味:やりたいことを“目標”に変換する

FIRE後は、趣味すら“やらないまま時間が溶ける”ことがある。 だから、あえてタスク化する。
趣味のタスクは、旅行計画、高尾山登山、立ち飲み10軒巡りなど、「やりたいこと」をそのまま目標にする。

健康・生活:ルーチンを作らないと崩れる

週1回ジョギング20km、血圧の安定、早起きの習慣化。 これらは、FIRE後の健康・生活を支える“基礎”になる。
会社という外部の構造が消えた今、自分で自分の生活を律する必要がある。

行動:社会との接点が消える問題

FIRE後の最大の問題は「社会との接点が消える」ことだ。
会社員時代は、SNS発信などは情報漏洩の懸念があるので避けていた
だから、ブログもnoteも完全に初心者。
しかし、組織を離れた今、自分から社会に触れにいかないと、世界がどんどん遠ざかる。
そこで、行動タスクの一つとしてブログ開始 、noteでの発信を設定した。
後から知ったことだが、情報発信は脳の萎縮を防ぎ、“スキ”によるドーパミン分泌も期待できるらしい。
結果的に、これは良い選択だったと思う。

2月末からの怒涛のアウトプット

行動のタスクを実現するため、2月末から4月末までの2か月間、僕はFIRE民とは思えないほどのアウトプットを続けた。
あらためて整理すると、次の6本柱が同時進行していたことになる。

ブログ運営

2月24日に初投稿。 そこから4月末までに 58本 を投稿した。
書かなければ、読者が離れるという半ば脅迫観念から、「毎日更新」が習慣化していった。

noteでの発信

2月26日に初投稿し、4月末までに 19本 を投稿した。
当初は投資記事を書いたが、 既に投資ジャンルは専門家や有料記事が多く、 新人の僕の記事は、ほぼ読まれなかった。
そこで方向転換し、エッセイ寄りの文章 に舵を切った。 これが後のエッセイ本の出版(FIREマニュアル)につながる。
ちなみに、僕は会社員時代、報告書、会議録、会議資料などは得意であったが、技術系だったため、エッセイとは無縁。書いたことも無かった。

創作大賞への応募

4月に入り、とりあえず、わけもわからずnoteの「創作大賞」への応募作品づくりを開始した。「創作大賞って何?」「エッセイって何?」からのスタートだった。
ブログやnoteの記事とは異なり、「一つの作品として仕上げる」作業は負荷が大きく、ここでも相当なエネルギーを使った。

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投資本の作成

ブログやnoteは、社会との接点を作るという目標に加えて、「投資家として、これまで学んできた知識と蓄えてきた経験をこれからFIREを志す投資家に伝えよう」というのが始める動機だった。
しかし、ブログでは、多くのことを伝えられないし、noteもいきなりの投資記事は読まれないということがあったので、これらとは別に「投資本」の作成を3月から着手した
投資本は、お金に直結するので、誤解を受ける内容ではないか?など、書いた内容の再現性・妥当性など精査すべき項目が多く、一旦150ページの本としてはまとめているものの、出版するには至っていない

エッセイ本(FIREマニュアル)の出版

投資本とは別に、並行して書いていたエッセイ本は順調に進み、 4月末に出版することができた。
この本は、noteでのエッセイ寄りの文章を基にしたが、note記事ではボリュームが圧倒的に足りなかったので、新たな要素を大幅に追加し、 FIRE生活の実態・分析を淡々と書き続けて “本として出版できる量と質” に到達させた。

LINEスタンプの作成

エッセイ本の表紙の作成過程で作ったキャラクターである「虚無猫」をLINEとして使いたいので、LINEスタンプとして作成・販売を開始した。
結果として、素直じゃない態度と言葉になっていて、「こんなスタンプ送ると喧嘩になる」とかで、家族からは不評で「負の資産」となっている。

素直じゃない態度のネコたち

2か月で起きていたこと

こうして並べてみると、
・ ブログ58本
・ note記事19本
・ 創作大賞応募作品
・ 投資本150ページ(未完成)
・ エッセイ本80ページ(出版)
・ LINEスタンプ販売
 
という、会社員時代でも経験しなかった密度のアウトプットをしていた。
無職なのに、忙しい。
いや、無職だからこそ、歯止めが効かなかったのかもしれない。
そしてエッセイ本の出版を終えた瞬間、「もう何も書きたくない」「書けない」 という感覚が押し寄せた。
燃え尽きるのは当然だった。

FIRE1年目の総括:僕は“攻めすぎた”

2025年5月、組織という重力から解放され、野良猫として歩き始めた。
そこから1年。 僕は「自由」を手に入れたはずなのに、いつの間にか自分で自分を縛り始めていた。
FIRE1年目は、執筆という単一の報酬系に依存しすぎた。
その結果、燃え尽きた。

おわりに:燃え尽きは「失敗」ではなく「調整」

FIRE後の燃え尽きは、失敗ではない。 むしろ、FIRE生活を長期的に続けるための“調整”だと思う。
1年目は攻めすぎた。 だから2年目は、守りながら進む。
FIREとは、「自由の中で、自分をどう扱うか」という「試み」の連続だ。
そして今ようやく、僕は“自由の扱い方”を学び始めている。
焦らず、急がず、少しずつ生活のリズムを再構築していくつもりだ。
さあ、少し休んで、ゆっくり活動を再開することにしよう。

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