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なぜこの声に惹かれるのか── 自分的ボーカルマトリクスを作ってみた|Suzuki’s The Sound Forge【mini】

※この記事は「グラブルで出会ってしまった『蒼紅華之舞』という一曲|スズキさんのWeblog」のスピンオフ記事です。ぜひ本編記事もご覧ください!リンクは【こちら





1.Overture

“MS” Sequence Studio」音楽ナビゲーターのスズキです。先日、勢いで投稿したWeblogを書いている最中、ふとこんなことを思いつきました。

「自分が好きなボーカリストの声質を視覚化したら、どうなるんだろう……?」

そこから数日、頭の中であれこれと思考を巡らせていたのですが、「それなら、いっそnote記事にしてしまおう!」と決意。

ただ、Weblogにするには少し壮大すぎるし、
かといってメインシリーズに据えるには、ややボリュームが足りない。

――それなら。

メインシリーズの“miniバージョン”としてリリースしてみよう。そんなこれまた勢いの判断で、今回は「Suzuki’s The Sound Forge【mini】」として、この実験的な企画をお届けしたいと思います。

それでは、早速始めていきましょう。


2.analysis / preference(どうやって視覚化するか?)

このセクションでは、どのような基準で視覚化を行うのか、そして今回登場するボーカリストについて触れていきます。


2-1 Matrix preferrence(マトリクス図の仕様)

今回この企画を思いついた時、真っ先に頭に浮かんだのが「マトリクス図」でした。

そこに散布図のようなイメージでボーカリストを配置していけば、自分の好みや感覚が視覚的に浮かび上がるのではないか――そんな発想から、この形式を採用しています。

今回作成したマトリクス図の仕様は、以下の通りです。

■ 縦軸(トーン/キー感)
・上:ハイトーン
・下:ロートーン

■ 横軸(声のエッジ感)
・左:Airly(柔らかく、空気感のある声質)
・右:Edgy(輪郭が立ち、エッジの効いた声質)

また、センターライン付近は平均的な男性ボーカルのキー感をイメージして設計しています。

そして、この先のマトリクス図をご覧いただく前に、ひとつだけお願いがあります。

この企画は、あくまでも個人の感覚と嗜好をもとにボーカリストの声質を視覚化し、分析する試みです。ボーカリスト同士を優劣で比較したり、評価することを目的としたものではありません。

その点をご理解いただいた上で、読み進めていただけたら嬉しいです。

それでは次に、今回この実験に登場していただくボーカリストをご紹介します。


2-2 Artist Lineup(ボーカリスト紹介)

Test Module 01:宇都宮隆(TM NETWORK)
Test Module 02:KEIKO(globe)
Test Module 03:篠原涼子
Test Module 04:白石涼子
Test Module 05:貴水博之(access)
Test Module 06:丹下桜
Test Module 07:Beverly
Test Module 08:another_one


今回、頭に浮かんだメンバーはこの8名。上から読んでも下から読んでも、見事なまでに自分の好みに偏っています(笑)。

そして今回から、白石涼子さんがこの実験系企画にラインナップされました。おそらく今後も、頻繁に登場していただくことになりそうな予感がしています……(笑)

細かなプロフィール紹介はここでは割愛して、それでは早速――完成したボーカルマトリクス図を発表していきましょう。


3.Matrix analysis(マトリクス図を使って分析してみる)

さて、いよいよ本題のマトリクス図を使ったボーカリスト分析です。
まずは、今回作成したマトリクス図をご紹介します。


3-1 over view


ボーカルマトリクス図



見事なまでに右上に寄っていますね。
まずは、この傾向について分析してみました。

自分の根幹にある音楽性は、小室先生(小室哲哉さん)と大ちゃん(浅倉大介さん)の2人。2人とも、デジタルサウンドにハイトーンボーカルを組み合わせるスタイルを好む音楽家です。

まさに、この音楽性を「音楽の根幹」として育ってきた自分らしいマッピングなのかな、と感じました。


そして、もうひとつ特徴的なのが、桜さんだけが左側に寄っている点です。

ビジュアル特徴的な声質に惹かれたという経緯もあり、根幹の音楽性とは少し異なる入口から好きになった、良い意味での「イレギュラー」な存在だと言えそうです。

ただし、マトリクス図では表現しきれなかった共通項もあります。

それは「ピッチがブレず、伸びやかなボーカル」という点。この部分に関しては、今回登場しているボーカリスト全員に共通している要素でもあり、そういう意味では、自分の中の「根幹」は大きくブレていないのかもしれません。

そして…マトリクス図上、同じポイントに2人並んでいるところがあると思います。次にこの特徴について分析したいと思います。


3-2 case study1(Ryoko×Ryoko)

1つ目のケースは、篠原涼子さんと白石涼子さんが並んでいる点についてです。単刀直入に「ネタだろ?」と思われてしまいそうですが……。

白石涼子さんのボーカルを聴いたとき、「小室先生の楽曲が合いそうだ」と感じた、その感覚はどこから来たのか。

その答えを探るために、小室先生がプロデュースしてきたアーティストを辿っていった結果、このアルバムに行き着きました。

篠原涼子さんのアルバム『LADY GENERATION』です。この作品で聴いた篠原涼子さんのボーカルは、まさに白石涼子さんに感じたものと同じ感覚でした。

――これが答えでした。

自分の感覚では、キーは2人ともほぼ同じ。エッジ感は白石涼子さんの方がやや強めですが、声の系統としては非常に近い印象です。

前回のWeblogで、白石涼子さんの音はかなり趣味的なゾーンだと書きましたが、この良い意味での「被り」が、その感覚を確信に変えてくれました。

余談ですが、この作品に収録されている「星空が降る少年」「GooD-Luck」は、ぜひ白石涼子さんにカバーしてほしいと思ってしまう楽曲です。

このケースは、これまで聴いてきた“好きな系統”には、自然と耳が呼応する――そんなことを改めて実感させてくれた、実例的なケースでした。


3-3 case study2(KEIKO×Beverly)

次のケースは、KEIKOさんとBeverlyさんについてです。まずは、Beverlyさんについて軽く触れておきます。

Beverlyさんはフィリピン出身のシンガーソングライターで、2017年にドラマ主題歌「I need your love」がスマッシュヒット。

そして個人的には、神格的ユニット――小室先生大ちゃんが組んだ「PANDORA」のゲストボーカルとして参加した、仮面ライダービルドの主題歌「Be The One」で一躍注目を浴びました。

avexの系譜の中でも、伝統とも言える超ハイトーンボーカルを体現するボーカリストです。

「I need your love」「Be The One」がリリースされた当時、KEIKOさんは不慮の病により活動を休止している時期でした。

その頃、Beverlyさんのボーカルを聴いて、「もしかしたら、KEIKOさんの“代打”も務まるのでは……」そんなことを密かに思っていたのを覚えています。

そして2018年。
その感覚が、確信へと変わる楽曲がリリースされました。

あのglobeの名曲「FACES PLACES」のカバーです。globe楽曲の中でも、屈指のハイトーンを要求される難曲として知られるこの楽曲を、Beverlyさんは驚くほど軽やかにクリアしてきました。

そのパフォーマンスに圧倒されると同時に、当時、小室先生も諸事情で不在となってしまったことへの寂しさも重なり、言葉にできないほどの感動を覚えました。

Beverlyさんは、avexが誇ってきたハイトーンボーカルの系譜を、明確に受け継ぐ存在だと思います。

もちろん、KEIKOさんの復帰を今も願っています。ただ、様々な複雑な事情があるようで、ファンとしては願い続けることしかできません。

いつの日か、KEIKOさんとBeverlyさん、2人のハイトーンが真正面からぶつかり合う――そんな凄まじいパフォーマンスを見てみたい。


そう、切に願っています。


4.Afterword

今回は、マトリクス図を作って自分の好みを分析してみる、という自己分析回をお送りしてきました。突然の企画でしたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

そして、「8番目のanother_oneって結局誰だよ?」というツッコミが聞こえてきそうですが、当初はここでご紹介しようと思っていました。

ただ、短いセクションにまとめるには少し勿体ないな……という結論に至り、後日あらためてWeblogでお話ししたいと思います。

ちなみに答えについては、先日Xの個人アカウント(@ploom_baisbol)に書かせていただきましたので、どうしても気になる!という方はチェックしてみてください。

また、今回のこの企画ですが、ご自身の好きなボーカリストを手書きでも構わないので並べてみると、意外な発見があったり、予想通りの結果になったりと、なかなか面白い分析になります。ぜひ一度、試してみていただけたら嬉しいです。

それでは今回はこの辺で。
ほなまた!

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