ボリビアで犬に噛まれて病院に行った話
サムネのワンちゃんに噛まれたわけではありません。こいつは野良の中でもかなりフレンドリーなやつでした。
噛まれたのは中型犬の吠えまくってたやばそうな犬。噛まれてから病院に行ってどういう診断を受けたかについてのレポートを残しておきたいと思います。
南米周遊の途にあります私は、現在ボリビアのポトシに来ております。
前回の続きにのっとって書けば、ポトシには午後14時に到着してマッハで観光して次の日の夕方のバスでウユニへ行く予定でした。事件はウユニ出発の午前中に起きました。
ポトシをぶらぶらしていたり、観光情報については次の記事で書きたいと思います。
発生時期
8月20日午前11時頃
ポトシには、ポトシ銀山という炭鉱を見学するツアーがありますが、炭鉱内には大量のアスベストがあり、喘息が悪化しそうだったためツアーには最初から行かないと決めていた。
とはいえツアーには参加しないものの、せっかくなのでポトシ山の近くまで行って写真を撮ろうと街をぶらぶらしていた。



街には、こんな感じで大量の野良犬がたくさんいます。実際野良なのかかわれているのかよくわからないけれども、とにかくたくさんの犬がいます。



場所によっては、こんな感じで大量の野良犬がいる場合もあります。正直、私もこのタイミングでは野良犬に対して警戒心をほとんど抱いていかなかったこともあり、近くに行って「大量の犬がいる〜」みたいな感じで能天気に写真を撮ったりしていた。
この時は野良犬はフレンドリーというか吠えてくる犬はほとんどおらず、家の近くに飼われている犬の方が吠えてくる印象があった。

観光エリアから外れて、ローカルの人しか通らない道を通りながらポトシ山を目指した。この判断が最悪の結果を招いた。
引き続き先に進むと、あからさまにむちゃくちゃ吠えている犬2匹がいる家の前の通りがあった。
引き返してもよかったが、ポトシ山がもう目の前にあったので、どうせ威嚇して吠えてるだけだろうと思って高を括って通ろうとしてしまった。

次の瞬間、吠えまくっていた犬の1頭が足にかみついてきた。
あ、やべえ、痛え。
ズボンはそれほど破れていなかったので、それほど大きな傷はないかなと思ったが、気づいたら地面が血だらけになっていた。
ズボンをまくって足を確認すると肉がえぐられていた。

あ、ヤバいじゃんこれ。
家から飼い主の人が出てきて、そこに座ってくれと指示された。とりあえず持っていたティッシュペーパーを傷口に当てた。
血がベチャッとこんなに吹き飛ぶんだと変な感心をしていたが、徐々にこんな道通らなければよかったと後悔した。
こんな時でも最初に心配したのは、この足で山登りできるかな、病院代はどうなるのかなといったこれまた能天気なことを考えていた。
飼い主の方がどうやら病院に電話をしてくれていた。野良犬ではなく飼い犬に噛まれたようだった。
自分でもGoogleマップで病院の場所を確認するも 5キロ以上離れている。ここで血を止めていても埒が明かないので、「 自分で病院行くのでもういいですよ。」と言ったが、通りかかったボリビア人や飼い主が「病院を手配するので、とりあえずここにいなさい。」と言ってくれた。
どうせこの状況をスペイン語で説明するのは難しいので、飼い主の言う通りここに留まることにした。
病院の予約が取れたのか、 「 一緒に行きましょう。」って言われた。足は痛かったが歩けるレベルではあった。
犬に噛まれた場所から徒歩5分のところに診療所があった。そうか、 Googleマップにも載ってないような小さな病院があったのか、ということでやはり現地の人の指示に従うのが正解だと思った。


病院に着いてから飼い主の方が全部事情を説明してくれた。正直助かる。
足に抗菌剤を塗られ、少し包帯で簡易処置をされてから医者のところに行けと言われた。ほどなくして年配のおじいちゃんの医者が現れた。
「 まずは噛んできた犬が予防接種など受けていたの調査をする必要がある。それによって 治療方法も変わる。」
そう言って、医者は飼い主と話をするために出て行った。
診察室でベッドに横たわりながらこれからどうしよう、ウユニ行きのバスは確実に捨てなきゃいけないな、狂犬病の予防接種はマレーシアでちゃんと3回受けてきたが発症してしまったら終わりだな。ボリビアから日本への死体の輸送は高い金がかかるだろうから、どうせならウユニに埋めて欲しいな、のような わけのわからないことを考えていた。
ほどなくして医者が戻ってきた。
「飼い主は君を噛んだ犬に対して、2回ワクチンを打っていたそうだ。証明書もちゃんとあるとのこと。だからとりあえず病気の心配はないぞ、よかったな。」
医者の一言を聞いて安心した。とゆうか、この状況下である程度ちゃんとスペイン語を理解できる自分の頭に感謝した。
その後、簡易包帯を取り、傷口の処置が始まった。
「えぐられた傷口がとにかく大きい。この注射を傷口に打って抗菌剤を塗る」
的なことを言われた。いやいや、そんな注射をえぐられた肉の部分に打つんかい、と思ったがどうせ今も痛いので、もう我慢してじっとしてることにした。
注射は痛かったが、打った後不思議と痛みが緩和してきた。
というか、今回すねの裏側の部分をかじられたため、処置してる様子は自分では見れなかった。とりあえずもうこの医者に任せるしかないという感じで横たわっていた。


「これで処置は終わりだ。あとはこの炎症止めを8時間おきに飲め。金曜日に様子を見るから2日後また来い。その時にまた包帯を変える。」
2日後。。。あー、やっぱり今日ウユニ出発は無理やな。というかまたやることもないのにポトシに2泊するハメになった。なんてこった。
「狂犬病はともかく、破傷風の心配はある。下に降りてワクチンを打って帰りなさい。」
包帯を巻いた後、最後に左肩によくわからん ワクチンを打って全ての処置は完了した。
さあ、避けては通れない治療費の支払いの時間が来た。大げさな言い方をすれば一命を取り止めたのだ。高くても領収書をもらって、保険会社に請求しよう。
「あのーそれでは 治療費はいくらになりますでしょうか?」
「Gratis(無料)だ。」
なんで???
「なんで無料なんですか?」
「お前は外国人だろう?ボリビアでは外国人の治療費は無料だ。」
マジ??そんなことありえる??
ボリビアの税金で外国人の治療が無料ってこと?嬉しいけどなんだか複雑な気分。。
調べてみたら、本当にタダだった。

「とにかく金曜日にまた来なさい。お前が来るよう予約したからな。」
何て強引な手際がいいお医者さん!
はい、もう治療費がタダだったらウユニのバスチケットくらい捨てますよ。どうせ両替バグのおかげで400円くらいだったし。
病院は後にした後、飼い主から謝罪をされた。とりあえず私も大きな怪我はしたものの大事にはならなくて良かった。
元はといえばローカルの道を通ってしまった私にも非があると思ったので、犬のことは責めないでと飼い主に言っておいた。
とりあえず安静に言われていたが、せっかく ポトシ山の近くまで来ていたので、一応写真だけ撮って町に戻ることにした。



帰り道にも野良犬がいっぱい。普通の神経をしていたらもう犬には近づかない方がいいかもしれないが、記録のために写真は撮った。




とりあえず今後の教訓として、むちゃくちゃ吠えまくる犬には近づかないということを徹底しようと思った。
8/21
本日も安静の日。足はもう痛くないが歩き回るのは控えるよう言われていた。とはいえ、ずっとホテルにいても退屈なので街歩きはした。


鬼滅じゃん!!
暇だし見るしかねえ!と思ったが、9月11日からと言われた。なんでやねん。
適度に観光しつつ、街をぶらぶらして酒を飲んでたら夕方になっていた。



夜、水を買いに行くために外出したらまた犬のかたまりが。。

ボリビア、本当に犬パレードだわ。。。
8/22
病院の再診の日。9時30分にホテルをチェックアウトして病院へ向かった。
タクシー代をケチって病院まで歩く。もうそれなりに回復しているはずだ。

10時に到着。受付の人が私の顔覚えていたため、すぐに診察室へ通してくれた。

診察台で寝そべって、包帯を変えてもらった。うつ伏せだったため自分の傷の回復状況は見えなかったが、医者からはあと1週間あれば治るよと言われた。

ただ、経過を見たいので1週間後また病院に来て欲しいと言われた。さすがにこのまま何もせず1週間ポトシにいるのは酷なので、できれば他の町に移動したいと言った。
そしたら紹介状書くので、ラパスやコチャバンバの病院に行って診断してもらいなさいと指示をされた。
1週間後はラパスにいる予定だったので好都合だった。

「ラパスの病院はどこに行けばいいですか?」
「うちのような、プリメラニベル(初級)の小さな診療所に行きなさい。大きい病院だと時間もかかるし、ちゃんと受付てもらえないかもしれないよ。」
ラパスの病院はどこに行くかはまた今後考えなければいけないが、とりあえずポトシから出る許可をもらえた。とにかく良かった!
最後に、前回と今回の診療代で50ボリ必要と言われた。
ワクチンも打ってくれて、薬も出してくれて、抗菌剤も塗ってくれてたので、1000くらい払う覚悟あった。それにしても50は安すぎると思ったが、支払いをしてお礼をした。(あれ、外国人が医療費無料というのはガセか?)
こんな安すぎる金額だと保険会社に電話するだけで電話料金の方がかかるので、もう自腹でいいやってなった。
完治したわけではないが、とりあえず今回の一件から直る見通しが立ってよかったと思ってます。

反省と教訓について
この記事を読んだ方はボリビアの犬って凶暴なんだ!と思った方もいるかもしれません。確かに町中に犬が溢れており、他の都市もこういった状況だと予測しています。
ただ今回のことについては、正直に言って未然に防ぐことができた事故でもあったとも思っています。
ボリビアに行かれる方は今回の私の教訓も含めて、街歩きをしてみていただければ幸いです。
ローカルエリアには入らないこと
街歩きをするにあたって、セントロ(中心街)付近を歩く分には危険はありません。確かに 野良犬はたくさんいますが、あえて人を襲ったりしてくることはほぼありません。
逆に危ないのが、ローカルエリアで飼われている番犬です。この犬たちはおそらく見慣れない人種や匂いに察知をして、ものすごく威嚇をしてきます。
地元の人いわく、番犬は見慣れない人を見ると泥棒だと認識して攻撃をしかけてくるそうです。厄介なのは、家の敷地に跨いでなくても家の近くを通るだけで大きく威嚇してきます。

そもそもこういったローカルエリアに入ること自体がないとは思いますが、私の場合、高いところに登って街全体の景色を撮るのが好きだということが災いして、時々こういった住民の人しか通らないような道を通ろうとすることがあります。
今回はこういったローカルエリアに侵入したことで、犬がものすごく警戒をしたことにより噛みつかれたというような状況でした。
なので、言い換えればボリビアの犬が危ないというよりは、ローカルエリアにいる番犬は凶暴なやつが多いということになります。
こういったエリアに近づかなければ、まず犬に噛みつかれるということはないので安心してください。

とにかく犬を刺激しないこと
これは私の印象ですが、起きている犬よりも 寝ている犬の方が危ないことが多いと思っています。
というのもフレンドリーな野良犬は自分から近づいて、そのまま去っていくのでほっとけばいいのですが、寝ている犬はある一定以上の距離を近づくと急に起きて吠えてきたりします。
つまり、むやみやたらに寝ている犬に対しては近づかないほうが無難ですし、そういった犬がいる場合は引き返した方がいいです。
道が狭く、どうしても寝ている犬の近くを通らなければいけない場合などは、地元の人に対しては犬も吠えなかったりするので、地元の人と一緒に通るみたいな作戦を練りましょう。

犬に噛まれてしまったら?
今回の私のように犬に実際に噛まれてしまった場合はまず現地の人に助けを求めましょう。というのは、野良犬が多いということはその地域で犬に噛まれた時の対処法を知ってる人が多いからです。
自分で判断をせずに、地元の人に状況説明して病院を手配してもらった方が被害を最小限にできるはずです。
また、野良犬に噛まれたか飼い犬に噛まれた かによって対応も異なってきます。
今回私は運がいいことに(?)、飼い犬に噛まれ、またその飼い犬はワクチン接種済みであったため大事には至らない状況でした。
これが野良犬だったら検査費用含めて治療費がもっと高くなっていたかもしれません。
こういったリスクがあるため、南米に行かれる方は狂犬病や他の予防接種を打っておくことをおすすめします。
最後に
旅行中に怪我をしてしまったのは運が悪いのですが、大事には至らなかったというのは私にとってすごく運が良かった経験だと思っています。
1週間後ラパスでまた再診を受ける予定なので この記事も後日、再更新したいと思います。
とりあえず引き続き旅行は続けようと思いますが、野良犬にはちゃんと警戒心を持って行動したいと思います。
8/31追記
最終的に足がどうなったかについて気になる方はめんどくさいかもしれませんが、下記の記事のおまけの部分まで飛んでください。
