【のぞみん企画】告白された時、「知ってる」と答えてしまった
のぞみんの企画に参加させていただきます。
のぞみん♡いつもありがとうございます!
秀逸すぎて、私も昔を思い出し書くことにしました。
「ヤスくん、燈子ちゃんの事好きみたいやで」
そう、マイちゃんが急に言い出した。
高校一年生。
初めて彼氏ができたばかりの私に。
ヤスくんといえば、中学から一緒で、
同じクラスで仲もそこそこよかった。
学年で10人には入る、いわゆる”目立ち組”
今でいうと、キスマイの藤ヶ谷くんっぽい感じ。
「マイちゃん、ヤスくんが私のこと好きな訳ないやん」
そう言いながらも、
内心、めちゃくちゃ動揺していた。
初めての彼氏は、ムツゴロウさんに似た、
優しい笑顔の人だった。
たぶん、好きになったのは私の方が先。
でも彼女がいると知って、
「じゃあ他にいこうかな」と思っていた時、
なぜかその噂を聞きつけ、
ムツゴロウからアプローチしてきた。
そしてその結果、
カノジョと、
その友達、
私の友達、
そして私。
放課後に泣きながら話し合いを
担任まで巻き込んでする、
という地獄みたいな状況になった。
最終的に、
「彼は燈子ちゃんに譲る」
ということで決着した。
なんだか、お古を貰うかのように頂いた。
そして、
ムツゴロウと付き合っている私を、
ヤスくんが好きだと言う。
もう、人間関係が洗濯機の中くらいグルグルしている。
なんともややこしい。
高校生の恋愛は、
基本めちゃくちゃである。
私は、
ムツゴロウと藤ヶ谷を、心の中で天秤にかけ
何の悪びれることもなく、
藤ヶ谷に軍配が上がってしまった。
そんなある日。
ヤスくんから電話がかかってきた。
当時は家電である。
男子高校生が、
好きな女子の家に電話する。
今思えば、
かなり勇気がいる。
しかも、
下手したらお父さんが出る。
家の前まで、来てくれたヤスくんは
少し沈黙が流れたあと、言った。
「オレ、燈子のこと、好きかもしれん」
割とストレートな告白だった。
そして私は、
「うん。知ってる。マイちゃんに聞いた」
と答えた。
ここで問題なのは、
私の中のストーリーと、
ヤスくんの中のストーリーが、
まったく違っていたことである。
私の脳内。
①マイちゃんから聞いた
②もちろん私も好き
③でも今は、ムツゴロウがいる
④だから別れるので少し待っててください
こう、伝わっていると思っていた。
一方、
ヤスくんの脳内。
①勇気を出して告白
②「知ってる」と返される
③え、気持ち知ってて彼氏いたん?
④あ、脈なしやん
この時の私は、
少女漫画の主人公みたいに、
「知ってる」
と微笑めば、
“あなたの気持ちは受け取っています”
という意味になると思っていた。
しかし現実の男子高校生は、
そんな高度な読解力を持ち合わせていない。
この絶妙なズレが発生したまま、
その日は解散。
私は完全に有頂天になり、
彼氏に別れ話を、切り出した。
略奪した形で、
担任を巻き込んでまでして、
付き合ったとういうのに、だ。
そして晴れてフリーになった私。
数日後、
友達含め4人で、
ヤスくんと会うことになった。
妙に冷たいヤスくん。
私は勇気を出して言った。
「私、別れたし…」
(つまり私は現在フリーです。
さぁどうぞ。
告白の続きをなさってください。
返事はもちろんOKですよ。)
と、
心の中では、
すでにレッドカーペットを敷いていた。
しかしヤスくんは、
「ふ〜ん。そうなんや」
とだけ返した。
その瞬間。
私の脳内で流れていたウィンクの「愛が止まらない」が、スッ…と止まった。
後から友達伝いに
「もう、燈子のことは好きじゃない」
と聞いた。
あの時・・・・
「知ってる」
って、言ってしまったばっかりに
完全に脈なし認定してしまったらしい。
さらにその後、
ヤスくんは、
アカネちゃんと付き合い始めた。
アカネちゃんはめちゃくちゃ可愛かった。
橋本環奈を、
素人っぽくした感じ。
あれ。
美男美女カップル、
誕生してるやん。
しかも後から聞くと、
ヤスくんは、
アカネちゃんと私を天秤にかけ、
先に私に告白したらしい。
橋本環奈と燈子を天秤。
後にも先にも、こんな贅沢を味わったことがない。
しかし私が、
「知ってる」
と言ったことで、
「あ、オレ無理や」
となり、
すぐ次へ行ったらしい。
切り替え、
早いよね~。
そして数年後。
ヤスくんとアカネちゃんは、
結婚したと聞いた。
あの時。
「知ってる♡」
ではなく、
「え、マジで!? 私も好きやねん!」
と、
普通に言えていたら・・・
悔やんでも悔やみきれないこの失敗を
35年後に、
noteで全国公開することは
なかったかも、しれない。
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よかったらスキで応援してもらえたら嬉しいです。
これからも続けて書いていくので、
また読みに来てもらえたらうれしいです(^o^)
