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「カバ型」集客が最強な理由。派手じゃないのに、いちばん効く仕組み

私たちは、
分かっている部分だけを見て、
「分かったつもり」になっている
だけなのかもしれません。

一度聞いたことがある。
どこかで見たことがある。

それだけで、
「大体わかった」
「なんとなく理解した気になる」
ことがあります。

では、
私たちは何をなぜ
「理解した」と感じているのでしょうか。

実はここで、
人の判断の仕方が関係しています。

人は、
正解を求めて動いているようで、
実は安心を求めて行動しているからです。

心理学者のロベルト・ザイアンスは、
こんな事実を示しました。

人は、
理解できたもの
正しいもの
よりも先に、

何度も接触したものを
「安全」
「好ましい」
と感じる。

これを
「単純接触効果(ザイアンス効果)」と呼びます。


脳は「正しさ」より「慣れ」を選ぶ

脳にとって、
分からない状態は不安です。

逆に、
何度も見た
何度も聞いた
何度も触れた

こうしたものは、
たとえ中身を深く理解していなくても、
「危険ではない」
と判断します。

だから脳は、

「だいたい分かった」
「前にも聞いたことがある」

この時点で、
もう大丈夫そうだ
と判断します。

脳は、
正しいかどうかよりも、
分かりやすいかどうか
慣れているかどうか
を優先します。

これは悪いことではありません。
人が生き延びるために備わった、
とても合理的な仕組みです。

あなた“だけ”の話ではありません。

あなたのお客さんも、
まったく同じ状態で、
あなたのチラシや発信を見ています。

一度見たことがある。
どこかで聞いたことがある。

それだけで、
「大体わかった」
「なんとなく知っている」
そんな感覚になっています。

お客さんは、
内容を深く理解したから
安全だと判断しているのではなく、

接触回数が増えたことで、
なんとなく安心できる
と判断しているのです。

分からない状態は、不安。
分かった気になると、安心。

だから脳は、
それ以上の説明がなくても、
「もう大丈夫そうだ」
と判断します。


感情が先で、理屈はあと。


人の判断は、
いつも理屈から
始まるわけではありません。

先にあるのは、感情です。

「なんとなく良さそう」
「悪くなさそう」

そう感じたあとで、
脳は理由を探し始めます。

コピーやデザインも、
本質的には同じ役割を
担っています。

理解させるためというより、
不安を減らすための技術です。


いちばん強いのは接触回数

安心感を生む技術や方法は、
ひとつではありません。

言葉の選び方(キャチコピー)も、
伝え方(コピーライティング)も、
見せ方(デザイン)も、

本来はとても大切です。

ただ、それらは少なからず
知識や経験を必要とします。

一方で、
特別な技術がなくても、
誰にでもできることがあります。

それが、接触回数です。

何度も見た。
何度も聞いた。
何度も触れた。

それだけで、
「もう考えなくていい」
という状態がつくられます。


強く見えない。


接触回数が人の判断や安心感に
大きく影響していることは、
なんとなく感じてもらえたと思います。

それでも、多くの人は、
こんな違和感を抱きます。

「これって、
シンプルすぎないだろうか」
「地味で、目立たないのではないか」

だから、
「きっともっと強いやり方があって、
それを知らないから、うまくいかないのではないか」
と考えてしまう。

ここに、
ひとつの思い込みがあります。

強いものは、強そうに見えるはず。

私たちは無意識に、
そう考えてしまうのです。


一瞬で目を奪うキャッチコピー。
鋭く刺さるコピーライティング。
洗練されたデザイン。

これらは、たしかに大切です。

ここで動物に例えると、
わかりやすいかもしれません。

キャッチコピーは、チーター。
切れ味が鋭く、一瞬で注意を引くイメージ。

コピーライティングは、ライオン。
正面から相手を納得させる、王道の強さがあります。

デザインには、
ゾウのような「どっしりした安心感」と、
キリンのような「全体を見渡せる見通しの良さ」があります。

どれも必要です。
どれも否定する話ではありません。

ただ――
それらは、分かりやすく「強そう」に見えるのです。


ほんとは怖い。

ここで、
カバをを思い浮かべてみてください。

見た目はおっとり。
のそのそ歩いて、
あまり強そうには見えません。

けれど実際は、
縄張り意識が強く、とても獰猛。
しかも足も速い。

アフリカでは、
人への被害が非常に多い動物として
知られています。

まさに、強いのに、強そうに見えない。


なぜか人は「カバ型」を避ける

これほど強いのに、
なぜ人は単純接触を避けてしまうのでしょうか。

単純接触は、
成果がすぐに見えません。
派手さもありません。

やっていても、
「これで本当に合っているのか?」
という余白が、どうしても生まれます。

人の脳は、
この「何も起きていないように感じる時間」を
不安として受け取りやすい。

すると、その不安を打ち消すために、
ある行動が表に出てきます。


1.煽ってしまう
「今すぐ」「限定」「このままだと損」
沈黙や反応のなさに耐えられず、
動きをつくろうとしてしまう。

2.説明を増やしてしまう
「まだ伝わっていないのかもしれない」
そう思って、
つい言葉を足してしまう。

3.安売りしてしまう
価格を下げれば、
反応が返ってくる気がしてしまう。

4.あれもこれもと、間口を広げてしまう
誰か一人でもいいから、
とりあえず反応が欲しいという気持ちが、
メッセージをぼやかせてしまう。


これは、
集客が下手だからでも、
意志が弱いからでもありません。

余白に耐えにくい、
脳の性質として、とても自然な反応です。

単純接触は、強い。
でも、静かすぎる。

だからこそ人は、
チーターやライオンのような
分かりやすい動きに、
つい目を向けてしまうのです。


カバ型が最強なワケ

単純接触は、
やること自体は難しくありません。

正しいやり方を、
一定期間続けるだけ。

派手ではありません。

でも、
ダイエットや筋トレ、語学学習とまったく同じで、

特別な魔法があるわけではなく、
結局、一定期間続けた人だけが、
あとから手に入れる「ご褒美」です。

集客も、同じ。

ライオンでも、チーターでも、
ゾウやキリンでもなく――

カバのような強さこそが、
いちばん効いてきます。

そして、もうひとつ。

単純接触が生んでいるのは、
反応や数字だけではありません。

信頼関係です。

コピーライティングも、
デザインも、
きっかけに過ぎません。

何度も接触し、
何度も目にし、
少しずつ積み重なったときにだけ、
信頼は、カタチになります。

次回は、 なぜ多くの人が、 「分かっているのに動けない」のか。
その構造を、 もう一歩だけ見ていきます。

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