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優 個展「標本」全35点の裏側─作家が語るそれぞれの物語


個展「標本」開催記念の作品インタビュー

個展『標本』を開催中の優さんに、35点の全出展作品に込められた物語をお聞きしました。会場にお越しになれなかった方、個展を振り返りたい方、はじめて優さんをお知りになった方、たくさんの皆様にお楽しみ頂けたら幸いです。

優さんのこれまでを紐解く特別なインタビュー記事も併せてご高覧ください。


A light

紫陽花を描きたい。
青い宝石と紫陽花の質感が融合したような絵を描きたい。
そんな想いから生まれた絵です。

好奇心

この絵の主人公は蝶です。

未知に対する好奇心。
その次の瞬間どうなるか分からない怖さ。
噛み殺されるかもしれない。でも知りたい。

蝶の、宇宙を知りたいという純粋で高貴な欲求を表現しました。

繭に包まれて安心して眠っているようなイメージで描きました。
この世界にこんなふうに安らげる場所があれば、どんなに幸せだろう。
そんな感覚から生まれた絵です。

銀河

紫陽花の花びらの断片、その美しさに感化されて描きました。
その形や質感、青い色合い、散らばる花びらへの想いから生まれた絵です。

少女

私は少女という概念に対して「純粋」「無垢」「可憐」というイメージを持っています。そして、純粋だからこそ生まれてくる歪み、不安定な気配。そういったもの両方を絵の中で表現したいと思い描きました。

顔全体は左右対称で描きましたが、目の描き方だけ変えています。
左側はあどけない可愛さ、可憐な感じに。右側は、純粋無垢だからこそ生まれてしまう闇、歪みのようなものを混在させました。

ある小説に、人から傷つけられる前に人を傷つける。そうして自分を守ろうとする女性が登場しました。この絵は、そんな彼女にインスピレーションを得て描いた作品です。

万華鏡が割れた

本作も小説をきっかけに生まれました。物語の中で万華鏡が割れるシーンが印象に残り描きました。万華鏡自体は描きませんでしたが、蝶を規則的に並べることで、その出来事から生まれた感覚の表現を試みました。

初夏

初夏、目に飛び込んでくる若々しい緑。

涼しく爽やかな風。
暖かくなってきた日差し。

その時、すごく気持ちいいな、幸せだなと思ったんです。
これまでそう感じたことはありませんでした。

心から幸せだという気持ちが自然に沸き上がってきたことが嬉しくて、その感覚を残そうと思い描きました。

こぼれる

この絵に描かれた花は、”今この瞬間”や”幸せ”などの象徴です。
それらは全てこぼれ落ち、なくなってゆく。

そのことを悲しむでもなく、とどめようとするでもない。ただ大事にしたいという気持ち。その情景を大切に感じている雰囲気を出そうと意識して表情を描きました。

花と結晶

結晶の中に紫陽花の花が閉じ込められている。
そんな状況を描きたいという心から生まれた作品です。

Authentic

ほんものになりたい。
ほんものでいたい。

外からの期待にあわせてではなく、自分自身の本当の気持ちに沿って生きたいと思う気持ちを描きました。
真理を表現するため、人物には中性的な雰囲気を纏わせました。

full bloom

満開の花を描きたいと、今回の個展テーマを決めたときから思っていました。
満開は、枯れる直前の状態に最も近いものというイメージがあります。満開の花を、今この瞬間にしか存在しないものの象徴として描きました。

花の輪

何かを辞めるのは逃げることではなく、もう一度やり直すため。
幸せになろうとするため。

そんなイメージで、また蝶は再生の意味合いを込めて描きました。

青い標本

青と人間の美しさを、自身が最も綺麗だと思う青を用いて表現しました。

瞳の粘膜、睫毛の生え際、唇の皺。
人間の美しさを感じ、好んで描く部分です。

花のように

花のように生きたいと思って描きました。

土から離れた切り花はすぐ枯れてしまいます。
凛と生きて潔く死ぬ、短命な存在。

花は私にとってそんな生き方の象徴でもあるため、そのイメージと花への憧れを込めて制作した絵です。

標本シリーズ(蝶 / 鉱石/ 花 / 海月)



標本というタイトルの個展を開催するにあたり、標本をイメージしたシリーズ作品を描きたいと思い制作しました。


モチーフは花、クラゲ、蝶、鉱物と、私の慣れ親しみのあるものをセレクト。

昔から、幸せはこぼれ落ちてしまうものという印象を持っています。

どれだけ大切にしても、失ってしまう。

悲しい気持ちもありますが、同時に、手にキラキラしたものがあり、それらが指の隙間からこぼれ落ちているというイメージもありました。本作では、その感覚を表現しました。

夢のあわい

夢を見ている時の心地、現実との淡い境目、曖昧な感覚をイメージして描きました。

夜の青

地平線に橙色と桃色の空があり、その上に濃紺の青が垂れ込めている。

夕方の、今まさに夜になるという空が綺麗で印象に残りました。その時の感覚を描いた作品です。

スミレの花びらのような蝶を描きたいという気持ち。
自分の中に焼き付いた、誰かの何気ない瞬間。

それらの瞬間を切り取るようなイメージで描いた作品です。

まばゆい

春になった頃、あちこちに花が咲き乱れて、風に揺れて。
光が降り注いでくる時の心地や、風に対する感覚を表現しようと描きました。

傷を愛する

自分の傷、悲しい記憶、全てを自分の一部として、大事に。
そんな感覚で描きました。

神様に許される日

神様に許される日

それはいつ?

欠け

似た傷を持つ2人をイメージして描きました。

ほんもの

本物だけがほしい、本物になりたい。
過去の生き方を振り返りそう思うようになりました。
自身の中に生まれた新しい感覚、願いを描いた作品です。

香り

トルコ桔梗の花の香りを感じた時の特別な気持ちをテーマに描きました。

最後までお読みいただきありがとうございました。優さんの最新作が楽しめる個展「標本」ぜひ会場やオンラインからご高覧ください。

【詳細】優 個展「標本」
https://picaresquejpn.com/yu_exhibition_2025/

【全作品を掲載】作品一覧ページ
https://picaresquejpn.com/yu_exhibition_2025-001/

優さんのこれまでを紐解く特別なインタビュー記事も併せてご高覧ください。

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優 個展「標本」


〈会期〉2025年9月17日(水) – 9月28日(日)
〈詳細〉https://picaresquejpn.com/yu_exhibition_2025/
〈優 公式SNS〉
X(旧Twitter) https://twitter.com/yu_blueflower
Instagram https://www.instagram.com/yublueflower

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