自閉症の子は「才能がない」のではない!海外の専門家が語る強みは経験の中から生まれるという新しい考え方 | ASD | 大人のASD | 自閉症スペクトラム | 自閉スペクトラム症 | 自閉症 | アスペルガー | 発達特性 |
こんにちは、春乃ひかりです。
「うちの子には、何か得意なことがあるんだろうか。」
「好きなことを見つけてあげたいけれど、何に興味があるのかわからない。」
そんな不安を感じたことはありませんか?
発達障害や自閉症の子どもは、好きなことを伸ばそうとよく言われます。
でも実際には、
「好きなことが見つからない。」
「興味がすぐ変わってしまう。」
「これといった才能が見えない。」
そんな悩みを抱える保護者の方も少なくありません。
しかし海外では近年、
「子どもの強みは、最初から見つかるものではなく、大人が用意した経験の中から育っていくものだ」
という考え方が重視されています。
今回は、ある自閉症当事者であり教育者の考え方をもとに、
子どもの才能は、どのように育っていくのか。
その背景についてお話ししたいと思います。
1. 海外研究が明かす「強みは経験の中から育つ」
私たちはつい、
「この子は何が得意なんだろう。」
と考えます。
でも、考えてみると当然のことがあります。
経験したことがないものを、好きになることはできません。
ある海外の自閉当事者は、
子どもの強みを育てる方法は大きく二つあると述べています。
一つは、すでに興味を示していることを伸ばすこと。
もう一つは、
まだ出会ったことのない世界を経験させることです。
例えば、
絵を描くことが好きな子でも、
画材に触れる機会がなければ、その才能は育ちません。
電車が好きな子でも、
実際に乗ったり、駅員さんの仕事を知ったりする経験がなければ、興味は広がりません。
つまり、
才能は、生まれつきだけで決まるものではない。
どんな経験に出会えるかによって、大きく変わっていくのです。
また、大人は
「この子は興味がなさそう。」
と思ってしまうことがあります。
しかし、経験していないことに興味を持てないのは自然なことです。
だからこそ、
「興味がないからやらせない」
ではなく、
「まだ知らないだけかもしれない」
という視点が大切だと、海外では考えられています。
2. 日本の家庭でもよくある「すれ違い」の具体例
① 「好きなことだけやらせればいい」と考えてしまう
発達障害の子どもは、
好きなことを伸ばそう。
と言われることがよくあります。
もちろん、それはとても大切です。
でも、
今好きなことだけが、その子の可能性のすべてとは限りません。
まだ出会っていない世界の中に、
夢中になれるものが眠っていることもあります。
② 「向いていなさそう」で終わらせてしまう
初めての場所では、
緊張して何もできない子もいます。
その姿だけを見て、
「この子には向いていない。」
と思ってしまうことがあります。
でも、本当に苦手なのは活動そのものではなく、
初めての環境だった
という可能性もあります。
一度では見えない才能も、安心できる環境で何度か経験するうちに花開くことがあります。
③ 「才能がある子」と比べてしまう
テレビやSNSでは、
幼い頃から特別な才能を発揮する子どもが紹介されることがあります。
すると、
「うちの子には何もない。」
と感じてしまう保護者もいます。
でも、多くの強みは、
日々の経験の積み重ねの中で少しずつ育っていくものです。
最初から目立つ才能だけが、才能ではありません。
3. 今日から意識したい、親子の視点を変えるヒント
もし、お子さんの「得意なこと」がまだ見つかっていないとしても、
焦る必要はありません。
大切なのは、
「何が得意か」を探すことではなく、
「どんな経験に出会えるか」を増やしていくことです。
近所の公園でもいい。
図書館でもいい。
工場見学や博物館でもいい。
普段は行かない場所へ出かけてみる。
新しい音楽を聴いてみる。
料理を一緒にしてみる。
そんな何気ない経験が、
将来の「好き」や「得意」の種になるかもしれません。
子どもの可能性は、
最初から見えているものだけではないのです。
我が家の経験
私も発達障害の子は色々な経験を試した方が良いと思っている派です。
私がこれまで出会ってきた自閉症の子どもたちを見ていると、多くの子が強い不安を抱えながら生活しているように感じます。
セーフフードのみ食べる、お気に入りのぬいぐるみを持ち歩く、
慣れた環境では落ち着いていられても、少し状況が変わるだけで不安が強く出てしまうこともあります。
その結果として、安心して活動できる範囲がとても限られているように見えます。
こうした子どもたちに対して、
私は以前、自費療育の先生に一つの問いを投げた事があります。
「いろいろな経験を積ませて視野を広げていくことで、
この安心できる活動範囲も広がるのではないでしょうか?」
その問いに対して、
先生は「そうなんですよ!」と同意されていました。
実際、わが家の野球もその一例だと感じています。
たまたま少年野球を始めましたが、
次男は筆箱にくまちゃんの顔を描いて「かわいいでしょ?」というタイプです。
決して野球向きの体格ではありませんし、
性格的にも体育会系の雰囲気が合っているタイプではありません。
この子には才能があるかも!と思ったわけでもないですし、
私も主人も野球ファンでも経験者でもないです。
でもその時は本人が「やってみたい」と言っていて、
こちらも、野球少年のようなしっかりしたかっこいい体格の子になったら儲けものくらいの感じで体験に行きました。
それでも何度か練習に参加するうちに、試合にも少しずつ慣れていきました。
以前は途中で座り込んでしまうこともありましたが、そうした姿も次第に見られなくなっていきました。
もちろん、これは「少年野球が良い」という話ではありません。
(個人的にはすごくおすすめですがチームの相性にもよると思います。)
自分たちの子はたまたま近所に良い少年野球チームがあって、
なんだかんだ続けられて、
チームワークとはこういうものだ、
野球ってこんなものだ、
親では無い年上のおじさんとはこう付き合うものだ、
練習ってこういうものだ、
というたくさんの経験をして、確実に視野は広がっています。
ボーイスカウトでもサッカーでも
ゲーム実況してみよう、動画を撮ってみよう
卵の皮を向いてみよう、
ちょっとまわり道してみよう。
図書館で図鑑を見てみよう。
なんでも良いと思います。
その子にとって過度な負担にならない範囲で、少しずつ色々な経験を積んでいくことが、
結果的に安心していられる領域を広げていく可能性があるのではないか。
そう感じています。
「うちの子には才能がない。」
そう感じることがあるかもしれません。
でも、
本当にまだ才能が見えていないだけなのかもしれません。
私は未診断ですが自閉の発達が濃厚で
絵がびっくりするほど下手でした。
習い事のピアノも下手すぎて先生に怒られて毎週トイレで泣いていました。
サッカーもトーキックしかできず、
変な方向にボールが飛んでいくので兄にからかわれました。
でも
特性だと思いますが飽きずに繰り返し練習していたら
なんだかんだ気づいたら全部できるようになりました。
ピアノが好き!サッカーが好き!絵が好き!
とは、はっきり思っておらず、
ただ私の場合は繰り返し同じ事をして練習する事が
他の子と比べて疲れず苦じゃなかったんだと思います。
もちろんプロレベルとかでは無いのですが
他の子に「すごーい」と言ってもらえるのは普通に嬉しかったです。
ものすごく嫌いだったピアノは高校の頃は歌謡曲の楽譜を買ってきて
弾きすぎるくらいハマりました。
子供がじっと見ている何かがあれば
気軽にそこを広げてあげてみるところから始めて
続かないなら他を探す、で良いと思います。
何やっても興味がないなら
まだ色々な事に興味を持つ時期じゃ無いんだな
と少し置いてみる。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
もしよければ、お子さんが意外なことに夢中になった経験や、「こんな体験がきっかけで興味が広がった」と感じた出来事があれば、ぜひコメントで教えてください。

