訪問に 顔を見せては 挨拶に 寡黙な義父も 笑みを返せり|特別養子縁組|家庭訪問調査③
児童相談所(児相)の方が来られ、部屋に上がっていただいては、色々なことを話しながらリビングダイニングへ。すると、そこからキッチンも洗面所も見える間取りだったので、「そちらが洗面所なのですね」と言われては、その流れでキッチンやお風呂の中もしっかり見られ、1階全体を案内し、ダイニングに戻ってきた。
(↓前回のこちらの話も、ぜひお読みください)
職業や家族構成など、書類で先に伝えていたことを、再確認しようとされたので、児相の方に座っていただいては、想定内の質問を受け始めた。
色々と話すうちに、「ところで、奥様の出身地は栃木でしたね。お二人の出身地が違いますが、どのような形で出会われたのですか…」との質問が。これまた想定内の質問に、 きたか!この質問!と内心思うも、どちらが先に話すか主人がアイコンタクトしてきた。
主人は私に話してほしいのだろうと思いつつも、「あ!お茶出し忘れていたわ!」と、私はそそくさキッチンに行き、初めは主人に話してもらうことに。
さて、どこから話してくれるのだろう。そう思いながら、私はキッチンの奥でお茶を入れていた。
特別養子縁組で子どもを迎えるために、このようなことにならなければ、結婚15年目にして馴れ初めを話すことなんて、そうそうないのだろうなと改めて思いながら、主人が淡々と話すのを聞いていた。
細かく順序立てながら話すので、聞いているだけなのに何だか照れくさくなるが、自分達の馴れ初めほど本当にどうでもいいものはないと思う。
そう思いながら食卓に戻りお茶を出すと、今度は私が話す番とのことを言うも、「 お盆を片付けないとね…」と、わざと言い、苦笑しながら交わしてキッチンにお盆を置きに戻る私。また話を繋げておいてもらい、ようやく席に着こうとすると、今度こそはと目で訴えてきた。
けど、だからといって私だけがずっと話していたら、子どもを迎えることへの考え方に、夫婦間で温度差があると感じられるのは良くないと思い、私も話を始めつつも、私だけが話しすぎないよう、質問に対し、お互い暗黙で交互に話していった。
馴れ初めの話から始まり、色々なことを話していくうちに、児相の家庭訪問は2階には行かないのだな…と安心しきっていたが、話が弾んでいた時に、「2階も見せていただけますか 」とのひと言。一瞬で固まる私。
一応、全部の部屋をきれいにしていたが、1階ほどきれいにはしてなかったし、なんと寝室の布団が寝起きのままだったのだ。
「 うわっ!布団きれいにし忘れていたわー!」そんなようなことを焦って言うも、頭は真っ白。
各部屋の確認が疎かになっていたことに反省するも、終わったことは終わったこと…ありえないと思うも現実は現実。そう思うしかないと心を落ち着かせていた。
とりあえず落ち着かないと…そう思いながら階段を降りては、児相の方が、「ここがお義父様のお部屋ですね。ひとこと挨拶をしてもよろしいでしょうか。」と言うと、主人が義父の部屋をノックしそのことを伝えた。元々寡黙なタイプなので、ほんの少し会釈をするくらいで相変わらずの義父だろうと思うも、意外にも軽い笑顔を見せていた。
私達と同様に、きっと緊張しているのだろうと思いながら、義父が応援してくれている気持ちが、そこにあることを感じながら食卓に戻り、4人でお茶を飲みながらまた色々な話に盛り上がるも、布団を畳んでいなかったことが気になる私。
児相の方が帰られた後、それくらいもう大丈夫だよ、全然気にすることないよ、とのことを主人は言ってくれたが、布団のことが家庭訪問調査に影響しないかと、その時は本当に心配だった。
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次は【 登録前の基礎研修① 】
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