懐かしい 黒板前の 長机 眠くならずと 前に座るも|特別養子縁組|登録前の基礎研修①
不妊治療にピリオドを打ち、特別養子縁組で子どもを授かることを決意してから約半年。民間と行政から色々な話を伺い、それぞれを並行させながら、着々と動き始めていた。
特別養子縁組をあっせんしている民間のクリニックと児童相談所(児相)両方へ、審査のための書類提出をしては、児相の家庭訪問、そして基礎研修に登録前研修と、この次はこれ、その次はこれ…と、色々なことを少しでも早く終わらせなくてはならない状況だった。
民間のクリニックから子どもを授かりたいと願っていたものの、そのクリニックで決められている養親の年齢制限に対し、主人が既に1年切っていたため、主人が46歳になる前に、何とかしなければならないという焦りもあった。
年齢制限ギリギリに賭けた、クリニックのお話も、よろしければぜひお読みください。
登録前研修や施設実習を終わらせてから、最終的にいただける里親登録証の取得が、民間のクリニックが書類審査の提出とともに、審査条件の1つとされているもので、それがないと私達が子どもを授かることを望んでいる民間のクリニックでは、書類審査さえも先に進まない。
里親登録証とは、児童相談所が行う面談や家庭訪問、研修などを経て、子どもを安心して託すことのできる家庭として認められ、各地方自治体より交付される特別な証書だ。
その証書をいただくために、児相からの家庭訪問調査と、講習と施設見学、そして登録前研修と施設実習があるのだが、とりあえず家庭訪問調査を終えた私達の次のミッションは、登録前基礎研修だった。
前回の家庭訪問についての話です
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登録前基礎研修は、午前に講習があり、午後に乳児院と児童養護施設への訪問見学がある。
午前の講習は、外観から昭和感漂う保健所の一室にて行われたが、その建物の薄暗い廊下には、矢印と「 登録前基礎研修はこちら 」と書かれた紙が壁に張られ、掲示された通りに迷路のように進んでは、昔の学校にあったような、長机とパイプ椅子が整然と並ぶ広い部屋に着いた。
私達のように学びに来た夫婦は、想像していたより多く、ざっと20組くらいはいただろうか。私達と同じ40代くらいかなと思わせるような夫婦もいれば、私達よりずっと若い夫婦もいた。きっと私達と同じように、特別養子縁組で子どもを迎えようとしているのだろうなと、若い夫婦を見て勝手な想像もしていた。
また、子どもの戸籍はそのままにしておき、里親として迎えた子どもが成人するまでお世話をする養育里親になることを、第2の人生として選ばれたような老夫婦も何組か来られていた。部屋を見渡しては、沢山の方が子どもを迎えようとしていることに驚きながら、初めての方に挨拶をしては席に着いた。
児童相談所の方から、社会的養護や子どもの発達などについて、色々準備されたプリントと冊子が配られたが、その冊子は、何枚もの藁半紙をホチキスで留められて作られたもので、その紙の手触りとインクの薄さに、小学校の卒業文集を思い出し、どこか懐かしさを感じていた。
眠くなるような淡々とした声で、冊子通り読まれていく講習を、午前に集中的に学び、午後は、そこから車を1時間近く走らせた所にある乳児院と、道を挟んだ向かいの児童養護施設の訪問見学だった。
私は保育士になる時に同じことを勉強していたので、そのおさらいという感じだったが、主人は初めて学ぶことだらけ。半日学んでは、頭の容量が満杯なのと眠さがピークで、次の場所へ車でいくにも眠くならないよう、細心の注意を払っていた。
スーッとするミント味の小さなつぶつぶも、全く効かないくらい、眠さがピークに達した所で授業は終わり、午後の訪問場所の乳児院と児童養護施設へ、各自でそれぞれ移動することに。
運転する主人が眠くならないように、色々話しかけながら街を出発しては、途中の田舎道で見えてくる山々が本当に美しかったのは、今でも良く覚えている。
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次は【 登録前の基礎研修② 】
また気持ちを整えながら書いていきます
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