時間なんて、作ればいいじゃん!!行くぞ、本店!!!!
こんにちは、カヤンPAです!😈
みなさんは、「ヴィレッジヴァンガード(通称:ヴィレヴァン)」と聞くと、どんなお店を思い浮かべますか?
最近だと、大型ショッピングモールの中に入っている「ちょっとポップでゴチャっとした雑貨屋(または本屋)さん」というイメージが強いかもしれません。
でも、私にとってのヴィレヴァンは、もっと怪しくて、ごちゃごちゃしていて、理不尽で、最高に愛おしい「路面店」の空間でした。
実は今年の5月31日、愛知県名古屋市にある「ヴィレッジヴァンガード本店」が、多くのファンに惜しまれながらその長い歴史に幕を閉じました。
今回は、閉店のわずか3日前という、
奇跡的なタイミングでその最後の姿を目に焼き付けることができた、
私の思い出回収の記録です。

📚 階段を登ったのに降りる、理不尽な本屋との出会い
私とヴィレヴァンの付き合いは、なんだかんだと随分長くなります。
初めて足を踏み入れたのは、愛知のはずれにある長久手(ながくて)の路面店でした。
知っている人は激しく共感してくれると思うのですが、あそこ「階段を登ったのに、入店するとまた降りなければならない」という、理不尽極まりない構造をしていたんです(笑)
怪しげな店内に入ると、ポップに「本屋です」と書いてあったのが妙に印象的でした。
「あ、そうだった。ここ本屋だわ😶」
本屋にいるって感覚が薄らぐ頃に目に入る、あの「本屋」って主張。 実際、図書カードとかが使えたし、うん、間違いなく本屋だ。
当時、ちょうど職場と自宅の中間地点みたいな場所にその店舗があったり、よく行くお店が近くにあったこともあって、私は用もないのにフラフラと立ち寄っていました。
そして、車があれば長久手のお店と本店はワリと近いんですよね。
自宅が長久手と本店の中間地点だった私は、自然と「本店」へも足を延ばすようになっていったのです。
🩺 夜勤明けのバグった脳と、ウチの「プラズマ野郎」
新卒で大学病院に勤務していた、若かりし頃の私。
日々のごりごりの看護師業務でHPがすり減った夜勤明けや休日、友達と行くこともあれば、1人でふらふらと、本当に「用もなく」ヴィレヴァン本店へ吸い込まれていきました。

あの空間にいるだけで、なぜか楽しい。
そして、何に使うのかよくわからない謎の雑貨を、なぜかホクホク顔で買って帰る。それがヴィレヴァンの魔力でした。
当時、店内にラスイチで置かれていた、触ると光が指に集まる定番のインテリア「プラズマボール」⚡
でもそれ、展示品で「もうプラズマれない」状態だったんです。
どういう経緯だったのかは覚えてないんですけど、ナゼか店員さんとアレコレいじり倒してるうちに「おぉ!!ついたー!!」ってなったんですよね。
で、これまたナゼだかそのままお買い上げ帰るまでがセット🤣
夜勤明けのバグった脳で、
その怪しい光を家でぼーっと眺めている時間が、
私にとっては最高のリフレッシュでした。
我ながら本当にチョロい客です🦆💦
でも、その時につかまされた(?)「プラズマ野郎」ですが。
なんと何十年経った今でも、我が家でプラズマMAXな現役としてバリバリに輝いています。
🐱 モールのヴィレヴァンと、本店に漂う「気配」
その後、ワーキングホリデーで海外へ行ったり、実家に戻ったりして、数年ほどヴィレヴァンからご無沙汰していた時期がありました。
その間に、世の中のヴィレヴァンは急速にショッピングモールへと進出していったように思います。
でも、モールの中のヴィレヴァンは、なんだかちょっと「健全すぎる」気がして、「うーん、私の知ってるヴィレヴァンとなんか違う……」という、言葉にできない物足りなさを感じていました。
店内のポップの文字は相変わらず尖っているし、棚には流行りのグッズなんかが並んでいて、大人気クリエイターの最先端の気配はバチバチに漂っている。
なのに、空間そのものが綺麗にパッケージ化されすぎていて、あの路面店特有の「怪しい部室感」が薄まってしまっている気がしたのです。
そんな私が、再び本店に通うようになったのは、転職して本店近くの病院で働くようになってからのことです。

何度も通ううちに、なんとなく顔見知りの店員さんができて、挨拶を交わすようになりました。
私は昔から「キレイ可愛い優しいお姉さん」にめっぽう弱いアバター特性(弱点)を持っているので、そんな店員さんに声をかけられた日にはもうイチコロ(笑)
「この曲、めっちゃカッコいいですよね!」
なんて音楽のハナシをしながら過ごしたあの時間は、私の大切な20代の記憶の1ページです。
🐱 noteのオススメが出会わせてくれた、閉店のタイムリミット
そんな本店が閉店することを知ったのは、だいぶ前のことでした。
X(Twitter)のタイムラインで流れてきたのを見た記憶があります。
ただ、その時はちょうど自分のリアルクエストが激動で色々あった時期だったため、ショックを受けつつも、「そっか、建物ももう古いもんね……」と、心の奥に流してしまっていました。
しかし、ゴールデンウィークが明けた頃。
noteの「オススメ」に、見慣れた風景がタイトル画像に貼られた記事が飛び込んできたのです。
「え、これ、ヴィレヴァン本店……?」
引き寄せられるように、私はその記事を開きました。
ヴィレヴァンの元・路面店店員でもあった「おたわさん」が、路面店への深い愛を語っている素晴らしい記事でした。
この記事と出会ったことで、私は本店の閉店が「5月末」という、まさに目の前に迫ったタイムリミットであることを改めて突きつけられたのです。
おたわさんの記事の中に、こんな言葉がありました。
今思えば、あの店は「物を買う場所」というより、自分の趣味や感性を発見する場所だったんだと思います。
おたわ|サブカル・エッセイ さん
読んだ瞬間、激しく、激しく同意しました。
普通の書店って、
目的の本や雑誌、
文房具があって、
それを「買いにいく場所」ですよね。
でも、ヴィレヴァンは違う。
あそこは、「本屋の皮をかぶった部室」なんです。
店の中をウロウロしながら、
「コレいいな……」って商品を眺めていると、
全然知らない人が後ろから
「いいっすよ、それ!」って話しかけてくる。
てっきり店員さんかと思ったら、
ただの常連のお客さんだったりもする(笑)
で、しばらくぶりにお店に行くと、その話しかけてきた人がなぜかレジの向こう側(店員さん)になってたりして、もうなんかシステムがよくわからないけど、イロイロが楽しすぎた空間。
それが、愛知の路面店でした。
🚗 「時間なんて作ればいい!」関東から愛知の本店へ
そんな本店が、もうすぐなくなってしまう。
現在、私は関東に住んでいて、近くのショッピングモールにはもれなくヴィレヴァンが入っています。
でも、やっぱり、あの愛知の路面店で過ごした泥臭くて愛おしい思い出は、モールのピカピカした店舗では絶対に作れないのです。
「でも、もう閉店までに愛知へ行く機会なんて……」
……待てよ。
今月末、実家の用事で帰省する予定があるじゃん!!
とはいえ、実家じまいの諸々でスケジュールはカツカツ。
しかも宿泊先は金山(かなやま)なので、
本店があったエリアからはちょっと距離がある。
寄っている時間があるかどうか……。
一瞬、脳内でいろんな言い訳が過よぎりました。
でも、私のゴーストが囁いたんです。
「時間なんて、作ればいいじゃん!!行くぞ、本店!!!!!!」と。
そうして私は、帰省へ向かう道中、
なかば強行突破する形で、その足で本店へと車を走らせました。

駐車場に到着して、驚きました。
「こんなに人がいる本店、今まで見たことないよ!」ってくらい、たくさんの人がひっきりなしに出入りしていたのです。
みんな、最後に一目会いたくて集まっているんだな……。
駐車場の車のナンバープレートを見ると、県外ナンバーがずらりと並んでいました。
(まぁ、その中では関東から走ってきたウチの車が、一番遠いエリアからの参戦だったと思いますが!笑 🤣)
一歩、店内に足を踏み入れると、
そこには「私の知っているヴィレヴァン」が待っていてくれました。



いや、周囲の人達が空気読んでくれて生まれた感謝の1枚かな?
床がキシキシと軋む音すら、耳に心地よくて懐かしい。
この「いつ来ても、あの頃と一緒の空間がそこにある」というのが、またニクイんですよね。
当時お世話になった店員さんはもう誰もいないけれど、
空気感はそのまんま。
「ああ、本当にここが無くなっちゃうんだなぁ……」と、
お葬式であり同窓会でもあるようなその空間を、隅から隅までゆっくりと練り歩きました。
すると、店内の棚に、あの懐かしいやつがポツンと佇んでいたんです。

かつて私が店員さんとアレコレしたあの日と同じように、
「もうプラズマれない…」
と言わんばかりに、やっぱり虫の息になっているプラズマボール。
「ああ、お前もここで、ずっとこの空間を見守ってきたんだな……」
思わず時空が歪んで、20代の頃の夜勤明けの自分と目が合ったような、そんな不思議な愛おしさに包まれました。
後の予定もあったため滞在できた時間は限られていましたが、最後にあの空間の空気を吸うことができて、本当に救われたと感じました。
1人でも多くの人が、あの頃の思い出を懐かしむことができていればいいなと思います。
私が訪問したのは、閉店の残り3日前ほどの出来事でした。
おたわさんの記事のシメに、こんな言葉があります。
いつまでも
あると思うな
親と路面
10年前に書いてたからどうなってたわけではないと思うけど、想いは一つだけ。
路面は素晴らしい。
これにも、首がもげるほど激しく同意します。
😈 最後に:形はなくなっても、感性は消えない
実家がなくなること。お世話になったお店がなくなること。
年齢を重ねて、20代の頃に自分の拠点だった「場所」が、次々とこの世界から消えていく寂しさを、最近はとても強く痛感しています。
いつまでも、あると思うな、親と路面。
本当にその通りですね。
昨年、母を亡くした私。
親孝行したくても、もうその相手がいない。
そして、ヴィレッジ本店も姿を消そうとしている。
でも、お店という「形」や「建物」はなくなってしまっても、あの怪しい部室のような空間で、キレイなお姉さんと音楽の話をして、よくわからない雑貨をワクワクしながら選んでいた、あの頃に培われた私の「趣味」や「感性」は、今も私の中にしっかりと生きています。
ショッピングモールのヴィレヴァンを見るたびに、私はきっと、あの床がキシキシ鳴っていた愛知の路面店と、若かりし頃の自分の姿を思い出すはずです。
たくさんのワクワクをありがとう、ヴィレッジヴァンガード本店。
お疲れ様でした。
私の大切な、本屋の皮をかぶった秘密基地。
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