なぜ人は前に進めなくなるのか― 折れないことより大切な「戻る力」
先週の記事では、一級建築士試験3回目の不合格を受けたときのことを書きました。記事はコチラ👉前に進めないとき、心の中で起きていること|
やめたい自分。
周囲の目を気にする自分。
完璧を求めて自分を責める自分。
あのとき僕の中には、少なくとも三人の自分がいました。
前回の記事では、それを【心の分裂】という形で書きました。
今日は、その続きとして
もう一つ大事なことを書きたいと思います。
折れない人はいない
「強い人は折れない」
そんなふうに言われることがあります。
でもそんなことはありません。
人は誰でも折れることはあります。
大きな壁にぶつかることもあります。
経営者も、アスリートも、受験生も。
誰にだって、折れるときはある。
では何が違うのか?
それは、
折れないことではなく、戻る力があるかどうかです。
心理学では、逆境や困難から立ち直る力のことを
レジリエンスと呼びます。
これは、
気合でも、
根性でも、
ポジティブ思考でもありません。
レジリエンスとは、
「自分にとっての逆境や試練から立ち直る心の力」のこと。
つまり、折れない心ではなく、
立ち直り、戻る力です。
前回の記事で書いたように、
人が前に進めなくなるとき、
心の中では分裂が起き始めます。
理想の自分。
現実の自分。
そして、自分を評価する声。
その声が強くなるほど、
人は動けなくなってしまう。
「こんなはずじゃない」
「自分はダメなんじゃないか」
そんな思いが頭の中を回り続けるからです。
でも、ここで一つ大事なことがあります。
心の分裂は、決して悪いことではありません。
むしろ、理想を持っている証拠です。
理想があるから、現実とのズレを感じる。
だから苦しくなる。
でもその苦しさは、
前に進もうとしている証でもあります。
僕が大切にしている考えがあります。
それは
「折れない人」になる必要はなく
「立ち直り戻る人」になる力を身につけること。
人は必ず揺れます。
失敗もします。
思うようにいかないこともある。
でも、
そこから戻る力があれば
人はまた前に進むことができる。
僕が「合格力思考」と名付けたこの思考も、
実はこの【戻る力】と深く関係しています。
もし今、少し立ち止まっていることがあるなら、
思い出してみてください。
人は折れないわけではありません。
自分に戻る力を持つことで、また前に進めます。
その力は、特別な才能ではありません。
少しずつ育てていくことができる力です。
あなたも、自分に戻る力を育てていきませんか。
