[閉店店舗の記録]柏マルイ(1973.9~2025.7) DSカセットビルで話題
今回は、千葉県は東葛地域の商都・柏市からお届け。
かつては高島屋とそごうの二大百貨店が鎬を削り、イトーヨーカドーや長崎屋といった大型スーパーが脇を固める中で、駅前に建て替えを含めて延べ62年間も店を構えた古参のマルイがあります。

それがこの「柏マルイ」です。ファミリかしわ(ファミリーと伸ばさない)という商業施設の核テナントとして入居。元は上層階に看板が付いている日本屋のビルに入居する形だったそうですが、70年代の建て替え後は大きな動きもなく、柏の街を彩ってきました。
オタクチックなポイントですが、広告塔の「OIOI」の「O」の字が繋がっていません。最近設置された閉店告知の垂れ幕や、後年設置されたデッキ階の看板と比較すれば一目瞭然。視力検査のランドルト環のように、ロゴの脇が空いている店舗は、残り少なくなっているようです。うーん、上かな?
そんな同店ですが、あることで近年話題になりました。皆さま、この引きの写真で思い浮かびますか?

下が丸まった四角い窓割りに、テナント広告が挟まった独特のデザインが、DSカセットのようだと話題になりました。カセットは舐めると苦いそうですが、こちらはなにやら甘めのテナントも…?

「OIOI」は欠けの無いタイプ

右はマルイのみが撤退するファミリかしわ
MODIやファミリかしわのテナント部分にお世話になっている人は多そうですが、率直に言うと"柏マルイ"本体を利用している人って、見た感じ割合としては少ないんじゃないかな…?とは思っています。
これを見てもどこまでがマルイ柏の本体で、どこまでがファミリ柏で、どこまでが残存するテナントなのかわからないところはありますね。館内を歩いても、「当店は変わらず営業致します」みたいなPOPを出しているテナントも多く見受けられました。さすがにエポスカードセンターのように、いかにもマルイ系列とこは撤退しそうですけども。

ファミリかしわ自体は閉館しないようです。
おそらく開店当初から、デザインが変更されていないであろう「ファミリかしわ」の味のある取っ手。コロナ禍があったので、抗菌シールが貼られていますが、最後の最後まで残ったのは嬉しいですね。

東葛の商都・柏駅前の求心力低下と野田線の減車が同時発生。
東武野田線で数少ない"アーバン"らしい景色が見られる柏駅前ですが、マルイ本館の撤退により、少し寂しくなりそうです。マルイの広告塔と新型車両80000系の並びは、僅か半年程度で終わってしまいそうです。
野田線は、日中の大規模増発や終電繰り下げと減車をほぼ同時に行っているため、完全な衰退とは言い切れませんが、商都・柏駅前の求心力低下を象徴するような1枚になってしまいました。
■おまけ

広告塔付近は既に解体・撤去済み
柏駅のデッキをマルイと反対側に向くと、こちらでは柏そごうが入居していた建物が解体中。一時期はそごう他店舗の開店支援のために出資できるほどの力があった柏そごうですが、そごう本体の経営破綻や、高島屋の相次ぐリニューアル攻勢、さらにはTX沿線や郊外モールへの商業核の分散などもあり、最盛期の1/5程度の売上になって、2010年代前半に閉店。
三桁人数の地権者をまとめて、ようやく解体に着手されましたが、今後この跡地はどうなるのかは見えてこないところがあります。せっかくなので、スカイプラザと併せて商業地(あるいは自治体との複合施設)として再開発や、行政施設一体型の施設としてされてほしいものです。
その気になれば"小型版"ラゾーナ川崎や、テラスモール湘南くらいには、できそうな気はしますよ。そごう時代にネックだった駅から本館側への屋根があれば、なおさら良いでしょうね。
今回はこれにて。ありがとうございました。最後のそごうの写真についてですが、たまたま画角に写り込んだおじさまが、凄いいい味を出していたので、そのまま採用させて頂きました。
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