「観察」って、具体的に何をすることなんでしょう
▍部屋の端で、静かに座っている保育士

「観察しましょう」とよく言われますよね。
でも、「具体的に何をすればいいの?」と思ったことはありませんか。
モンテッソーリ教育における観察は、ただ眺めることではありません。子どもの内側で今何が起きているかを読み取ろうとする、能動的な行為なんです。
観察中の保育士は「静止」しています。体は動かず、声も出さず、でも意識はずっと子どもに向いている。傍から見れば「何もしていない」ように見えるかもしれませんが、実はとても高度な専門的な行為です。
▍何を見ればいいか、迷ったときの3つのポイント

観察するとき、最初は「どこを見ればいいかわからない」という声をよく聞きます。
そんなときは、この3つを意識してみてください。
①手の動き。子どもが何かに取り組んでいるとき、まず手を見てみましょう。手は脳の外にある器官と言われるほど、子どもの思考と直結しています。
②目の動き。目が「追っているか」「止まっているか」で、集中の深さが伝わってきます。
③表情。達成感、困惑、喜び——感情は表情に出ます。言葉にならない思いを受け取るアンテナとして使ってみてください。
この3点を意識するだけで、同じ場面でも見えてくるものが変わってきますよ。
▍観察は、記録とセットで育ちます

観察したことを、そのまま流してしまっていませんか?
短くてもいいので、メモを残してみてください。「今日10時、積み木を7回積み直した」「左手で支えながら右手で置けるようになった」——それだけで十分です。
積み重なると、子どもの発達の変化が見えてきます。それは保護者への報告にも使える、大切な専門的情報になります。
まずは1日1人、1行から。観察は続けることで深まっていきます。
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