「両利き経営」と「多能工化」で変化に立ち向かえ
こんにちは、岡山トヨタシステムサービスです。
今回は「両利き経営」と「多能工」のバスワードにまつわる、OTSSの新たな取り組みを紹介したいと思います。
最後まで読んでいただけたら嬉しいです…!
▼自己研鑽の重要性
「ブルシット・ジョブ」の記事の中で触れたように、特定の業務を長く続けると、気づかないうちに自分の成長が止まってしまい、その業務が「自分にしかできない仕事」と思い込み、無意識に「自分はこの仕事で十分に価値を発揮している」と勘違いするリスクを伴います。
確かに、同じ業務に長く従事することで専門性の高いスキルが身に付く一方で、視野が狭くなり、新しい挑戦や変化に対する柔軟性を失ってしまう恐れがあります。企業がジョブローテーションを導入するのは、社員が複数の業務や部署を経験し、より俯瞰的に会社全体を理解できるようにするためです。これにより、スキルの幅が広がり、キャリアの成長が促進されます。
特に私たちの業界では自己研鑽が重要となります。自己研鑽を怠ると、業務に必要なスキルが変更になった際に他の業務に適応できなくなる可能性が高まります。「現状のままで大丈夫だ」と思い込んでしまうと、スキルアップのチャンスを逃してしまうのです。
▼両利き経営:未来と今を両手で掴む
さて、 スタンフォード大学のチャールズ・オライリー教授と、ハーバード大学のマイケル・タッシュマン教授が提唱した「両利きの経営」をご存知ですか?
「両利きの経営」とは、既存事業の「深堀り(exploit)」と新規事業の「探索(explore)」を同時に行う経営戦略です。安定した収益を確保しながら、新しいビジネスを育てる、非常に高度な経営戦略です。
新規事業のために人材や資源を既存事業から確保する必要があるため、時に既存事業に従事している幹部からの反発や懸念が生まれることもあります。しかし、「業界のスタンダードとなったビジネスモデルは、一般的に20年で寿命を迎える」と言われており、変化に対応できる人材育成は企業存続の生命線なのです。
この理論を実践した企業の一例として、富士フイルムとAGCがあります。
富士フイルムは、もともとのフイルム技術を深化させ、肌の老化防止に役立つ化粧品「アスタリフト」を開発しました。また、フイルムレス技術を応用し、医療用画像システムを開発するなど、従来の技術を新たな分野に活かして事業の多角化を進めています。
AGCは世界最大手のガラスメーカーであり、多くのトップシェア製品を持つ“素材の会社”でもあります。同社は、新規事業を成功させるために、社員に求められるスキルや知識、経験を慎重に考え、両利き経営を実践できる組織とカルチャーを構築しました。また、革新と安定のバランスを保つために、明確な評価システムを導入することで、成功を収めています。
中小企業の成功例は少ないですが、たとえば、歯科用機器を製造・販売する株式会社ヨシダがあります。ヨシダは、従来の歯科機器に加え、新たな技術や製品の開発にも力を入れ、歯科治療用ロボットの開発やデジタル技術を活用した新しい診療システムの構築に挑戦されています。
これらの企業は、既存の強みを活かしつつ新しい事業分野に進出し、持続的な成長を遂げています。
「イノベーション」の概念で知られる経済学者のシュンペーター氏が述べたように、「イノベーションとは革命ではなく、進化から生まれる」という言葉は、これらの企業の成功を象徴しています。
▼多能工化:ジェネラリストの時代
多能工化とは、1人で複数の業務をこなせる人材を育てることです。多能工は「マルチスキル」「マルチタスク」とも言い換えることができ、多能工化を推進することにより、以下のメリットが図れます。
業務の属人化が解消され、業務を多角的に捉える視点が育まれ、チームの柔軟性が向上
社員同士の理解が深まり、組織のチームワークが向上
業務の平準化が図れ、効率的な人材配置が可能に
一方で課題もあります。育成には時間がかかりますし、無理強いをすればモチベーションは下がります。社員が高い成果を出せる環境づくりが大切になります。
現代では、製品やビジネスモデルがすぐに陳腐化し、市場シェアを急速に失うリスクに常に向き合わなければなりません。そのため、「単一の技術や業務だけ」に依存するのは極めてリスクが高いのです。常に自分たちの成功に甘んじることなく、イノベーションの可能性を追求し続ける姿勢が不可欠です。
▼新規事業創出に向けたOTSSの挑戦
OTSSでは、様々な業種やユーザでの開発経験を活かし、既存技術を進化させることで新規事業分野に挑戦しています。
たとえば、自動車整備業界に特化した自社開発システムのサービス提供や、グループ企業やベンチャー企業との共創による介護・福祉分野での業務効率化支援など、新たな「顧客」や「ソリューション」を創出する取り組みを行っています。
さらに、従来から取り組んできたプログラマーの育成プログラムを活かし、設計や上流工程を担えるエンジニアの多能工化にも注力しています。エンジニアが進化する技術に対応できるよう、研修や勉強会の実施に加え、知識のアップデートや新たな出会いを通じたアイデア創出の活動を奨励しています。会社として社員の自己研鑽を全力で支援し、スキル向上を図れる環境づくりに取り組んでいます。
IT業界は変化のスピードが速く、常に新しいことを学び続ける必要がありますが、その分やりがいも大きいです。この挑戦的な環境で私たちと一緒に成長していきませんか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
また次の記事でお会いしましょう。
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