他人の話は傾聴してなんぼ
あなたは気づいていますか?
私たちの周りには、言葉にできない思いを抱えている人がたくさんいることに。
そして、その人たちが本当に求めているのは、実は「解決策」ではなく、「心から聴いてくれる誰か」なのかもしれないということに。
私は52歳。
長年うつ病と向き合いながら、就労継続支援A型事業所で働いています。
不整脈や心房細動、脂質異常症、糖尿病といった持病と日々格闘する毎日。
それでも、朝は読書の時間を確保し、夜は翌日のnote執筆に励んでいます。
腰痛に悩まされながらも、こうして充実した日々を送れているのは、実は「傾聴」という素晴らしいスキルとの出会いがあったからなんです。
心が通じ合う瞬間の不思議
最近、取引先の老舗旅館の女将さんとのZoomミーティングで、その「傾聴」の力を実感する出来事がありました。
画面越しではありましたが、いつもは凛とした佇まいの彼女の表情に、この日は深い悩みの影が見えました。
まるで重たい荷物を背負っているかのような、そんな様子の彼女に、私は敢えて解決策を急がず、ただ耳を傾けることにしました。
実は私も、この「傾聴」という考え方に出会うまでは、人との会話がとても苦手でした。
相手の話を聞いているつもりでも、実際には自分の価値観で相手の言葉を解釈し、思い込みで判断していたんですね。
心理カウンセラーの方々によると、「傾聴」とは単に相手の話を黙って聞くことではないのだそうです。
相手の立場に立って、その人の視点で物事を理解しようとする姿勢が大切だとのこと。
これは、プロのカウンセラーが長年かけて磨いていくスキルなのだそうです。
カウンセラーの方々は、傾聴には3つの重要な要素があるとおっしゃいます。
共感的理解
無条件の肯定的配慮
自己一致
という原則だそうです。
つまり、相手の気持ちに寄り添って理解しようとすること、善悪や好き嫌いで判断せず相手の選択の背景を理解しようとすること、そして自分自身の感情もしっかりと受け止めることが大切なのだと。
この日の女将さんとのやりとりでも、私は必死でこの3つを意識しました。
最初は戸惑いもありましたが、相手の立場に立って考えようとする姿勢を保ち続けると、不思議と会話が自然に深まっていったのです。
相手の心に寄り添う時間の価値
私自身、うつ病との付き合いの中で、いろいろな人に支えられてきました。
その経験があったからこそ、この日は女将さんの言葉の一つひとつに、より深く耳を傾けることができたのかもしれません。
画面越しではありましたが、私は意識して、女将さんの表情の細かな変化を見逃さないようにしました。
時には深いため息に寄り添い、時には、かすかな声の揺らぎにも注意を払いました。
すると、彼女の言葉の端々から、表面的な課題の奥にある本質的な悩みが少しずつ見えてきたのです。
傾聴がもたらす信頼関係
約1時間のミーティングの間、私は女将さんの言葉に耳を傾け続けました。
すると、会話の終わり頃には、彼女の表情がみるみる明るくなっていったのです。
最初は重たそうだった肩の力も抜け、声のトーンも自然と上向きになっていきました。
専門家の方々によると、このような変化は、相手が「自分の話を真摯に聴いてもらえている」と実感できたときに起こるのだそうです。
人は自分の話に真剣に耳を傾けてもらえると、自分の価値を認められたような気持ちになり、自然と心が開いていくとのこと。
私自身、うつ病の治療中に主治医から教えていただいた言葉を思い出します。
「話を聴くということは、相手の人生に寄り添うということなんですよ」と。
その時は深く理解できませんでしたが, 今になって、その言葉の持つ深い意味がしみじみとわかるようになってきました。
毎朝の読書時間で心理学の本を読んでいると、人間関係の多くの問題は、実は「聴く」という基本的な行為が置き去りにされているために起こるのだという指摘をよく目にします。
私たちは往々にして、自分の考えを伝えることに必死になり、相手の言葉に耳を傾けることを忘れがちなのかもしれません。
「聴く」から始まる新しい日常
あの日のミーティング以来、私の毎日が少しずつ変わり始めました。
就労継続支援A型事業所での仕事中も、同僚との何気ない会話の中でも、相手の言葉に耳を傾けることを意識するようになったのです。
不整脈や心房細動の治療で通う循環器内科の待合室でも、隣に座った患者さんの話に耳を傾ける機会が増えました。
糖尿病内科での診察時も、医師の説明をより深く理解できるようになりました。
相手の言葉の背景にある思いに意識を向けると、自然と会話が豊かになっていくのを感じます。
たしかに、腰痛で長時間座っていられない私の体調は、相変わらず安定しません。
コレステロールや中性脂肪、血糖値の数値も、まだまだ目標値には届きません。
でも、不思議なことに、以前ほど「早く良くならなければ」というあせりは感じなくなりました。
医師や看護師の方々の言葉に、より深く耳を傾けられるようになったからでしょうか。
自分の体と向き合う時間も、より充実したものになってきました。
朝の読書時間も、以前より内容が頭に入ってくるような気がします。
夜のnote執筆も、より読者の方々の気持ちに寄り添った内容が書けるようになってきたように感じます。
カウンセラーの方々が言うように、傾聴とは単なるテクニックではないのかもしれません。
しかし、相手の心に寄り添い、その人の立場で物事を見つめようとする、そんな真摯な姿勢が大切なのだと実感しています。
心を開く勇気が導く、明るい未来
先日、あの女将さんから嬉しいメールが届きました。
「あの日、じっくり話を聴いていただいたおかげで、自分の課題が整理できました」という内容でした。
実は私も、あの日の会話から多くのことを学ばせていただいたのです。
人の話に耳を傾けるということは、その人の人生に寄り添うということ。
それは、相手の心の中に温かな光を灯すような行為なのかもしれません。
私自身、うつ病との長いつき合いの中で、多くの方々に支えていただきました。
その経験があったからこそ、今度は私が誰かの話に耳を傾けられる存在になれたのだと思います。
これからも、朝の読書時間や夜のnote執筆の時間を大切にしながら、日々の生活の中で「傾聴」を実践していきたいと思います。
たとえ体調が思うように進まない日があっても、相手の心に寄り添う気持ちを忘れずにいたい。
そうすることで、きっと私自身の心も、より豊かになっていくはずです。
SNSでの発信を始めてから1年。
まだまだ未熟な私ですが、これからも「聴く」ことの大切さを伝えていけたらと思います。
あなたも、明日からの会話の中で、少しだけ意識してみませんか?
相手の言葉に耳を傾け、その人の立場に立って考えてみることを。そうすることで、きっと新しい気づきや、温かな出会いが待っているはずです。
心を開いて、相手の話に耳を傾けること。
それは、私たちの人生をより豊かに、より幸せにしてくれる、小さいけれど確かな一歩なのだと信じています。
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