今さら遅い? いや、中高年だからこそ学べる理由
「今から始めても遅いかな」
「もう私には無理かも」
こんなふうに、新しいことを学ぶことに躊躇していませんか?
私も、つい最近までそう思っていた一人です。
いえ、正直に言うと、
「もう52歳のおじさんだし」
「うつ病も持っているし」
と、人生の可能性を自分で狭めていました。
うつ病との付き合いは長く、調子の良し悪しは「お風呂に入れるかどうか」で判断するほど。
そんな日々を送っていた私の人生が、ここ1年で大きく変わり始めました。
今日は、そんな私の経験をお話しさせてください。
新しい時代の「学び」とは何か?
私たちは今、かつてないほど「学びやすい時代」を生きています。
スマートフォン一つで、世界中の知識にアクセスできます。
オンライン講座は24時間いつでも受講可能。
電子書籍なら、文字の大きさを自由に変えられ、暗い場所でも読めます。
音声学習なら、家事や運動をしながらでも学べます。
でも、こんなにも恵まれた環境にいながら、特に私たち中高年世代は、なかなか一歩を踏み出せないでいます。
その理由は何でしょうか?
私が「学び直し」を決意したきっかけ
振り返ってみると、きっかけは何気ない出来事でした。
スマートフォンでSNSを眺めていた時、20代の若者が「40代、50代からプログラミングを始めて、今は副業でWebサイトを作っています」という投稿を見かけたのです。
最初は「へぇ、すごいな」と他人事のように感じていましたが、その方の過去の投稿を遡って読んでいくうちに、私の中で何かが変わり始めました。
その方も最初は「HTMLって何?CSSって何?」という状態から始まり、少しずつ学んでいったそうです。
特に印象に残ったのは「一日30分でも、コツコツ続ければ必ず変わります」という言葉でした。
具体的な学びのステップ
私の場合、まずはWordPressでブログを始めることから挑戦しました。
なぜWordPressかというと、完全な初心者でも、テーマ(デザインテンプレート)を選んで、文章を入力するだけで、それらしいブログが作れるからです。
最初の1ヶ月は、本当に基本的なことばかり。
投稿の仕方、画像の挿入方法、見出しの付け方など、一つ一つ確認しながら進めました。
わからないことがあれば、YouTubeの解説動画を見たり、WordPressの入門書を読んだりしながら、少しずつ理解を深めていきました。
ブログ運営に慣れてきた頃、「もう少しデザインを自分好みに変えたい」という欲が出てきました。
そこで、HTMLとCSSの基礎を学び始めたんです。
無料のプログラミング学習サイトを活用し、まずは「HTMLって何?」「CSSって何?」という超基礎から。
今では、ブログの文字の大きさを変えたり、色を調整したり、余白を調整したりと、簡単なカスタマイズならできるようになりました。
決して「プログラマーになれた!」というレベルではありませんが、自分のペースで着実に進歩を感じられることが、何よりの励みになっています。
学び方の工夫とコツ
私の場合、うつ病と腰痛という二つの健康上の課題があります。
特に腰痛は、長時間のデスクワークを困難にします。
でも、それは「学べない理由」ではなく、「より良い学び方を工夫する機会」だと考えるようになりました。
ここ最近、朝の体調は比較的良いので、30分程度、集中して読書やプログラミングの学習をします。
通勤電車では、SNSマーケティングの音声講座を聴きます。
夜は横になりながら、その日学んだことをスマートフォンでメモ。
腰痛がひどい日は、エアロバイクに乗りながら動画講座を見たり。体調に合わせて柔軟に学習スタイルを変えることで、「今日は何もできなかった」という日をなくすことができました。
リスキリングで得られた予想外の変化
学び始めてから、私の生活は大きく変わりました。
以前の私は、「今日も無事に一日が終わった」という安堵感だけで生きているような日々でした。
朝は重い気持ちで目覚め、仕事から帰ればぼんやりとテレビやネットを眺め、そのまま寝る。
そんな生活の繰り返しでした。
でも今は違います。
朝、目覚めると
「今日は新しい章に進もう」
「あの部分をもう少し理解しよう」
という期待感で胸が膨らみます。
通勤電車の中でも、ただボーッと過ごすのではなく、SNSマーケティングの音声講座を聴きながら、新しい考え方を吸収しています。
特に大きな変化を感じたのは、SNSでの発信を始めてからです。
最初は「いいね」が1つもつかない日が続き、正直、心が折れそうになりました。
でも、マーケティングの基礎を学び始めてから状況が変わってきたんです。
たとえば、
「誰に向かって投稿するか」
「投稿に最適な時間帯」
「読者が求める情報とは何か」
といった基本的なことを意識するようになりました。
すると、少しずつですが反応が増え始め、同じように学びに挑戦している方々とつながることができました。
予想もしなかった副産物
学び始めて、もっともうれしかった変化は、実は技術的なスキルアップ以外の部分にありました。
それは「自分にもまだまだ可能性がある」という自信の芽生えです。
以前の私は、新しいことに挑戦する度に「どうせ失敗するんだろうな」と、最初から諦めの気持ちを持っていました。
でも、小さな目標を一つずつ達成していく中で、「やればできる」という実感が少しずつ積み重なっていったんです。
一つ一つは小さな成功かもしれません。
でも、それらの積み重ねが、私の自己肯定感を少しずつ高めてくれました。
気がつけば、仕事での提案も以前より積極的にできるようになっていました。
「こういうやり方もあるんじゃないでしょうか?」と、自分の意見を述べることが怖くなくなったんです。
これは、学びを通じて得た自信が、他の場面にも波及した結果だと感じています。
中高年だからこその強み
実は、年齢を重ねているからこそ、学びがより深いものになると私は感じています。
20代の頃は、とにかく目の前の課題をクリアすることだけに必死でした。
でも今は、
「なぜそうなるのか?」
「これは何に応用できるのか?」
と、物事を多角的に捉えられるようになっています。
HTMLやCSSを学ぶ時も、単なる記号の暗記ではなく、
「Webサイトの構造はこうなっているんだ」
「デザインの原則はこういうことなんだ」
と、より本質的な理解ができます。
これは、長年の人生経験が、新しい学びの土台になっているからだと思うんですよね。
継続できる学習環境づくりのコツ
学びを続けていく中で、最も大切だと感じたのは「自分に合った学習環境」を作ることです。
私の場合、うつ病と腰痛という制約がありましたが、それを逆手に取って、より効果的な学習方法を見つけることができました。
例えば、私の机まわりの環境についてお話しすると、通常のデスクの他に、ベッドサイドテーブルを用意しています。
腰の調子が良い時は座って集中的に学習し、少し疲れてきたら部屋の中をウロチョロ。
体調が優れない日は、ベッドに横になりながらテレビで学習動画を見る。
このように、その日の体調に合わせて柔軟に学習スタイルを変えられる環境を整えました。
また、時間の使い方も工夫しています。
朝は比較的体調が良いので、4時から5時までの1時間を「集中学習タイム」として確保。
この時間は、新しい概念を学んだり、SNSで発信したりと、脳を使う作業に充てています。
通勤時間(往復1時間)は、音声学習の絶好の機会です。
電車の中では、SNSマーケティングの基礎知識やWeb制作の考え方などを解説する音声コンテンツを聴いています。
特に、混雑した車内では物理的に本を読んだりスマートフォンを操作したりすることが難しいので、音声学習は非常に効率的です。
小さな成功体験の積み重ね
最初の頃は、
「HTMLのタグって何だろう?」
「CSSってどうやって書くんだろう?」
と、すべてが不安でした。
でも、一つずつ理解していく過程で、小さな達成感の積み重ねが自信になっていくんですよね。
WordPressでブログを始めた当初は、記事を投稿するだけで精一杯。
でも、少しずつ慣れてくると「もう少し見やすくできないかな?」という欲が出てきました。
その際に、文字の色を変えたいと思い、CSSの色指定を学習。
そこから、余白の調整、文字サイズの変更と、できることが徐々に増えていきました。
一つ一つは小さな進歩かもしれませんが、1年前の自分には想像もできなかったことができるようになっている。
その実感が、次の学習へのモチベーションになっています。
予期せぬ副産物は、人とのつながり
学び始めてからうれしかったことの一つに、同じように学びに挑戦している仲間との出会いがあります。
SNSで応用情報技術者の学習記録を発信していると、
「私も最近始めました」
「同じところで躓いていました」
といったコメントをいただくようになりました。
特に印象的だったのは、60代の方からのメッセージです。
「自分も遅いかと思っていたけど、あなたの投稿を見て勇気をもらいました」という言葉に、胸が熱くなったことを覚えています。
このように、学びを通じて新しい出会いが生まれ、お互いに励まし合える関係ができたことは、想像もしていなかった素晴らしい副産物でした。
モチベーション維持のための工夫
学びを続ける上で大切なのは、無理のない目標設定です。
以前の私は「1ヶ月でWebサイトを作れるようになる!」といった大きな目標を立ててしまい、挫折を繰り返していました。
今は違います。
「今週はヘッダー部分のデザインを調整する」
「今日は文字色の変更方法を理解する」
という具体的で小さな目標を立てています。
そして、その日の体調に合わせて柔軟に調整します。
特に効果的だったのは、学習記録をつけることです。
私の場合、パソコンに入っていたメモ帳機能を使って、その日学んだことを簡単にメモします。
「CSSのmarginとpaddingの違いを理解した」
「WordPressの投稿画面でショートカットキーを覚えた」といった具合です。
この記録を見返すと、1週間前、1ヶ月前の自分と比べて、確実に成長している様子がわかります。
「思ったより進歩している」という実感が、次への原動力になっています。
失敗から学んだこと
もちろん、すべてが順調だったわけではありません。
WordPressのカスタマイズで、誤ってサイト全体のデザインを崩してしまったことがありました。
あせって直そうとするほど、状況は悪化。
結局、バックアップから復旧することになりました。
でも、この経験から
「必ず変更前にバックアップを取る」
「一度に大きな変更を加えない」
という大切なことを学びました。
失敗は決して無駄ではなく、むしろ貴重な学びの機会だったのです。
得られた変化とベネフィット
リスキリングを始めて1年が経ち、私の生活には、さまざまな前向きなな変化が訪れました。
最も大きな変化は、毎日の過ごし方です。
以前の私は、仕事から帰宅後、ただぼんやりとパソコンでSNSやテレビ番組を眺めて過ごす日々。
「今日も何も成長できなかった」という後悔とともに眠りについていました。
でも今は違います。
帰宅後の2時間を「創造的な時間」として使えるようになりました。
WordPressでブログを更新し、HTMLとCSSで少しずつデザインを改善。
また、その日に気になったニュースをnoteにまとめて更新する。
「今日も一歩前進できた」という充実感とともに眠りにつけるようになったのです。
具体的な成果として、私のブログは月間100PV弱から始まり、今では1000PVを超えるようになりました。
決して大きな数字ではありませんが、確実に読者が増えていることを実感できます。
仕事面での変化も顕著です。
以前は「パソコンが苦手」と言い訳していた私が、今では職場のブログ更新も任されるようになりました。
Web関連の基礎知識があることで、クライアントとのやり取りもスムーズになり、「おっさーさんは頼りになるね」と言われることも増えつつあります。
さらに、予想外の効果として、メンタル面での改善がありました。
新しいことを学び、少しずつでも成長を実感できることで、自己肯定感が高まったのです。
うつ病とのつき合いは続いていますが、「自分にもまだまだできることがある」という希望を持てるようになりました。
これから「学び」を始める方へ
最後に、同じように「学び直し」を考えている方々へのメッセージです。
特に、私たち中高年の皆さんへ。
「今さら」「もう遅い」という言葉は、自分で自分の可能性を閉ざしているだけかもしれません。
実は、年齢を重ねているからこそ、学びが深いものになる可能性があるんですよね。
なぜなら、私たちには「経験」という強みがあります。
若い頃のように「とにかく覚える」だけでなく、「なぜそうなのか」「これは何に活用できるか」と、物事を多角的に捉えることができます。
そして、今は「学びの大航海時代」です。
オンライン講座、音声学習、動画教材……。
学びのツールは無限にあります。
通勤時間や家事の合間など、わずかな時間でも効果的に学習できる環境が整っています。
私の場合、WordPressでブログを始め、そこからHTMLとCSSの基礎を学び、今では少しずつサイトをカスタマイズできるようになりました。
決して大きな進歩ではありませんが、確実に一歩一歩前進しています。
もし、あなたも「何か新しいことを始めたい」と思っているなら、今日から始めてみませんか?
1日30分でも、15分でも構いません。
15分というのは1日の約1%です。
大切なのは、その一歩を踏み出す勇気です。
きっと、あなたの人生にも新しい風が吹き込むはずです。
そして、その風は、きっと予想以上に心地よいものになるでしょう。
さあ、あなたも「学びの大航海」に出発しませんか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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