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【研修実施報告】校内研究の継続・発展に向けて(校内研究担当者研修 第2回)

 12月4日(木)に、校内研究担当者研修 第2回 を実施しました。本研修は、校内研究の意義と担当者の役割などについて学び、校内研究担当者としての資質の向上を図るとともに、校内研究を推進する力を身に付けることを目的としています。
 
 第1回で学んだ理論の内容を踏まえて、第2回では、ご参加いただいた先生方の所属校の取組みや、各担当者の取組みを共有することで、各校の取組みを次年度にどのようにつないでいくか、見通しを持って考えられるようにすることをねらいとしています。
 
 研修の最初に、参加された先生方で、校内研究の取組みについて現在悩んでいることを出し合いました。そこで出された悩みを解消するべく、それぞれの所属校の取組みや校内研究担当者としての取組みを交流し、今後の校内研究の取組みの見通しについて検討しました。
 
 グループ交流の中で、同僚との対話の重要性について共有されているグループが多くみられました。多くの校内研究担当者が、所属校の先生方をつなぎ、先生どうしの対話を促すなどの同僚性の形成を意識して、授業について語り合う場づくりに取り組まれているようでした。グループ交流後の発表では、「やってよかったと思えるような取組みができるように考えています。また、先生方の実践を校内で紹介することで、先生方のモチベーションを高めることにつなげています。」とお話しされた先生もいました。
 
 また、校内研究の継続・発展に向けて、大阪府内の小中学校の次のような実践事例を紹介しました。 

  • 研究授業や研究協議の内容を自分ごととするために、その時間の授業の改善策だけでなく、「自分が授業するならどのような工夫を考えるか」「今日の授業の内容を受けて、次の時間にどのようなことを大切にして授業を行うか」を他の先生にも考えてもらう。

  • 校内研究の年間の取組みのつながりを大切にするために、研修の冒頭で前回の内容や協議のまとめを学校全体で振り返るようにしている。

  • 年度を越えて、校内研究の取組みをつないでいくために、3学期に次年度の研究テーマを設定しそのテーマを実現した提案授業を行うことで、年度内に次年度の研究テーマについて共通理解を図る。そして年度明けすぐに、新しく来られた先生にも理解してもらうための提案授業を4月に実施する。

 参加された先生方は、講義の内容や他の参加者の取組みなどを熱心に聞きながら、所属校の取組みの改善について考えておられました。
 
(受講者アンケートの自由記述)

  • 今回の研修の大半が対話型であったのは、校内でもこのように研修をしてほしい、と意図されているのではないかと思いました。対話の中で学びがたくさんあり、やはりあれこれ話してみること、そして、そこからの気づきを大切にしたいと思いました。

  • 同じ校内研究担当者の方々と交流することができて、とても学びになりました。自分の持っている悩みは自分だけのものではないことを知ったとともに、一緒に改善案を考えることができました。これから今日学んだことを生かしながらより良い校内研究を進めていきたいと思います。

  • 悩みを共有できたことが1番の学びでした。同じ悩みを抱える中で、どのようにすれば課題解決の糸口が見つかるのかについて話すことができ、お話を聞かせていただく中でヒントを得ることができました。あとは、自分の行動力次第だと思います。焦らず、ゆっくり前に進めていけたらいいのかなというスタンスで、粘り強く取り組む姿勢を教員も持つことの大切さを学ばせてもらいました。


 最後に、校内研究の推進に向けて、学校全体で大切にしたいことをお伝えします。
 
 学校の中で、校内研究担当者が一人だけ頑張っても、子どもたちの学力課題の解決には至りません。子どもたちに関わるすべての先生が、課題を共有し、同じ方向性のもとで、様々な実践にチャレンジし、試行錯誤を繰り返すことで、子どもたちの変容につながり、学力課題の解決へと近づいていきます。様々な専門性や個性を有した先生たちが集まり、様々な経験やアイデア、学んできた知見を集め、実践について子どもの姿をもとに協議するからこそ、課題解決のための取組みにつながっていきます。何か一つの実践や、教育活動、行事などについて先生たちが協議し、語り合うことは、とても貴重な時間であり、有意義な時間であるはずです。
 
 しかし、先生たち一人ひとりが教育に対して様々な想いや理想を持っているがゆえに、なかなかベクトルが揃わないということもあるかもしれません。もしくは、そういったところにまで気持ちがついていかないことも、時にはあるかもしれません。そんな時こそ、その学校の同僚性が試されるのだと思います。
 
 “子どもたちのため”という想いを大切にすることで、ぶつかった意見をすり合わせ、合意形成をめざしましょう。そのときに大切にしたいことが、より多くの先生たちが納得して取り組むことができる「納得解」を見いだすことです。学校や、子どもたち、先生たちの実態に応じた取組みを進めていくことで、モチベーションを保ちながら、教員集団として学び続けることができるはずです。
 
 そのために、学校教育目標をふまえ、先生たち一人ひとりが、日々向き合っている子どもたちの課題をどのように捉えているか、どのような想いを持っているのか、話を聞いてみましょう。子どもたちを主語にして、子どもたちの姿で考えることで、必ず共通した何かが見えてくるはずです。それこそが、すべての先生たちが納得して取組みを進めることができる授業改善の方向性なのだと思います。
 
 また、授業改善に取り組んでいる仲間を見つけ、増やしていきましょう。所属校の先生たちは、きっと様々な工夫を凝らした実践に取り組んでいます。そんな仲間の実践を見学し、子どもの姿をもとに一緒に振り返ってみてください。きっと何か新しい気づきがあるはずです。素敵な実践があれば、職員室の他の先生へと広げていきましょう。他の先生を巻き込みながら、実践について、子どもの姿について語り合いましょう。
 
 そういった職員室の雰囲気を大切にしながら、よりよい研究体制の構築をめざしてください。

<参考となる資料>
大阪府教育センター 高等学校における校内授業研究 進め方ガイドブック「巻頭提言」

(小中学校教育推進室)