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ゆうnote繋ぐ優しさ(特別編)

つむぎ「はーい、普段は日曜日の夕方に投稿してます。『ゆうnoteつなぐ優しさ』ですが
今日は特別編でお送りいたします」
つむぎ「あっ、申し遅れました。司会進行は
桜美咲シリーズより井川つむぎ、そして」

ゆう「優しい言葉10選より、ゆうがお届けします。

実は私がムギちゃん達が働く高校の職員募集の面接に行ったから、その様子を放送します」
つむぎ「その様子を密着しましたのでお伝えします」
ゆう「今日は桜美咲物語短編でお送りします。物語初の企画ですので、初めての方も
たくさん笑ってください」

つむぎ「あなたが面接に来たから、自然とこうなるのよ」
ゆう「私は台本通りやで」
つむぎ「台本って、まぁそうかな」

桜美咲物語短編
初めての人も楽しんでね。

🏫桜美咲シリーズ短編

赤い服の人が面接にやってきた。

本文

面接室へ向かう廊下。

花音が先を歩き、その後ろをゆうがついていく。

ゆう「なんか、緊張するわ。うまくいってほしいな」

花音「大丈夫ですよ。ムギちゃんの質問に答えてたらOKです」

ゆう「そっか…」

少し間があく。

花音「あと…面接中は、笑わないでくださいよ」

ゆう「え?」

花音「絶対ですよ」

ゆうは少し考えてから、ふっと笑う。

ゆう「笑ってしまったら失敗やもんな」

花音「そうです」

ゆう「でも、それはそれで楽しいから、いいかな」

花音「よくないです」

きっぱりと言い切る花音。

ゆうは、どこか楽しそうにうなずく。

ゆう「そっか。じゃあ、なるべく頑張るわ」

花音「なるべくじゃなくて、ちゃんとです」

ゆう「うん、ちゃんと…なるべく」

花音「……もういいです」

面接会場前到着


応接室の前に着く。

花音がドアに手をかける。

その直前、ゆうがぽつりとつぶやいた。

ゆう「でもさ」

花音「はい?」

ゆう「面接で笑わないでって言われるの、ちょっと不思議やな」

花音「……そうですね」

ほんの一瞬だけ、花音が視線をそらす。

ゆう「まあ、ええか」

花音「ええんですか」

応接室の中へ


コンコン。

「どうぞ」

ドアが開く。

面接室の空気が、すっと流れ込んでくる。

正面には、美咲とつむぎ。

ゆうの姿を見た瞬間

美咲の動きが、ほんの一瞬止まった。

(……あかん)

視界に入ってきたのは、
見慣れた赤い服。

(なんで面接で赤い服やねん)


つむぎ「どうぞ、お掛けください」

ゆう「失礼します」

ゆうは、何事もないように椅子に座る。

その姿は、なぜか落ち着いていた。


(なんで普通に座れてるん)

美咲は心の中でツッコむ。


つむぎ「では、面接を始めます」

静かな声が、場を引き締める。


つむぎ「まずは志望動機をお願いします」

ゆう「はい。優しい言葉で、ここをあたたかい場所にしたいと思いました」

つむぎ「具体的には?」

ゆう「困っている人がいたら、大丈夫やでって言います」

つむぎ「それだけですか?」

ゆう「あと、無理せんでええでも言います」

つむぎ「なるほど」

(なるほどちゃうねん)


ドアの横で、花音が静かに立っている。

(今のところ、セーフ…)

必死に表情を保つ。


つむぎ「では次に、ご家族について教えてください」

ゆう「はい。物語やから、たくさんいます」

つむぎ「何名ですか?」

ゆう「何人かなぁ……よくわかりません」

つむぎ「把握されていない?」

ゆう「増えることもあるので」

つむぎ「増える?」

ゆう「はい。急に出てきます」

つむぎ「……なるほど」

(なるほどちゃうって)


花音(きた…)

一瞬、視線をそらす。


つむぎ「休日はどのように過ごされていますか?」

ゆう「子どもたちと過ごしています」

つむぎ「人数が分からないお子さんと?」

ゆう「はい。たまに初めて見る子もいます」

つむぎ「その場合の対応は?」

ゆう「とりあえず受け入れます」

つむぎ「柔軟ですね」

(柔軟すぎるやろ)


つむぎ「特技はありますか?」

ゆう「空気をやわらかくすることです」

つむぎ「今もですか?」

ゆう「はい、少しやわらいでます」

その一言で

花音が、ふっと顔を背ける。

(やわらいでるって何…)


つむぎ「最後に、何か質問はありますか?」

ゆう「赤い服は制服になりますか?」

つむぎ「なりません」

一瞬の沈黙。

つむぎ「では、赤のスーツはお持ちではないのですか?」

美咲(ムギちゃん、それ違うやろ)

ゆう「持ってないです。仕事の時は薄いグレーのスーツを着ています」

つむぎ「……そうですか」


一度うなずく。


つむぎ「では、仕方ないですね」


美咲(何が仕方ないん!?)


つむぎ「赤い服の着用、認めます」


ゆう「ありがとうございます」


美咲(グレーのスーツでええやろ!!)


花音、静かに顔をそむける。

つむぎ「今日はなぜ赤い服でこられたんですか」

美咲(なんで赤の服の質問ばかりしてんの?)

ゆう「赤しか持ってないからです」

(あっ、あかん笑いそう)

その時だった。

つむぎがほんの一瞬だけ、視線をそらす。

そして、

ほんのわずかに、笑った。

(……え?)

美咲の中で、違和感が大きくなる。

(ムギちゃん……今、笑った?)


面接は、そのまま何事もなかったかのように進み、

そして…

静かに、終了した。


この面接が、

普通ではなかった理由を…

まだ、美咲は知らない。

面接後


面接が終わったあと。

美咲は深く息をついた。

美咲「ムギちゃん、ごめん…今日は笑いこらえるのに必死やった」

つむぎ「そうなんですか?」

美咲「だから、私から質問できてへんわ…」

つむぎ「では、また明日にでもゆうさんを採用するか検討しましょう」

美咲「えっ、まぁ…それは公平にせなあかんからな」

少しだけ、間があく。

つむぎ「えっ、前向きに採用した方がいいのでは?」

美咲「……ムギちゃん?」

その言葉に、美咲の表情が変わる。

美咲「どうしたん?会議前にそんなこと言ったことないやん」

つむぎは、いつもと同じ表情のまま答える。

つむぎ「そうですか?」

美咲「友達でも公平やで」

つむぎ「はい」

ほんの少しだけ、沈黙。

その空気を破るように、花音が口を開く。

花音「赤い服を制服にしませんか?」

美咲「……は?」

つむぎも、何も言わない。

美咲は二人の顔を交互に見る。

美咲「えっ、ちょっと待って…二人ともどうしたん?」

誰も答えない。

ただ、どこかおかしい空気だけが残る。


美咲「……とりあえずやな」

小さく咳払いをする。

美咲「明日の会議までは、この話なしやで」

つむぎ「はい」

花音「了解です」

二人とも、あっさりとうなずく。

その様子が、余計に引っかかる。


美咲「……そうや」

空気を変えるように、美咲が言った。

美咲「面接、頑張ってくれたお礼に…」

少しだけ笑って、続ける。

美咲「居酒屋いろどり、行こっか」


つむぎと花音が、同時に顔を見合わせる。

ほんの一瞬だけ……

意味ありげに。

美咲は、そのことに気づいていなかった。


居酒屋いろどり


面接のあと、少し遅い時間。

美咲「ムギちゃん、今日はほんまごめんな…」

つむぎ「いえ、面白かったです」

美咲「面白かったって…」

花音「私も案内の時、限界でした」

美咲「ほんまに…あの人、友達やから許してな」

少しだけ、空気が落ち着く。


美咲「なんかリクエストある?お詫びに何でもするで」

つむぎ「じゃあ……」

一瞬、間があく。

つむぎ「美咲とデートしたいな」

美咲「……え?」

花音「ムギちゃん?」

つむぎ「あと、付き合って?」

空気が止まる。

美咲「ちょ、ちょっと待って?」

花音「それはあかんやろ」

つむぎ「ノン、ヤキモチ?」

花音「いや、そうじゃなくて…」

美咲「ムギちゃん、急にどうしたん?」


つむぎは、真顔のまま言う。

つむぎ「本気やで?」


その瞬間

美咲の思考が止まる。


(え、え、え……?)

沈黙。

つむぎ「……うそやで」


一拍遅れて、花音が吹き出す。

花音「もう限界やわ…!」


美咲「……は?」


つむぎ「今日、何日か分かってる?」


美咲「……4月1日?」


その瞬間、後ろの席から声がする。

ゆう「ドッキリ大成功やね」

美咲「えっ!?」

振り返ると、そこには

赤い服のゆう。

美咲「ちょっと待って!?面接から全部!?」

つむぎ「うん、全部」

花音「最初から知ってました」

ゆう「赤い服も仕込みやで、今日の朝
優しい言葉10選でグレーのスーツをきてた
のに、赤い服に着替えてきてって言われた」

美咲「……」

美咲「いや、無理やって!!」

「面接であんなん笑うやろ!!」

「ムギちゃん赤い服しかないんですかって聞いてるし!」

全員、爆笑。

つむぎ「ちなみに」

花音「この回……」

ゆう「桜美咲シリーズにはカウントされません」

美咲「なんでやねん!!」

ゆう「はい、桜美咲シリーズ楽しんでいただけ
たでしょうか?
つむぎ「美咲さん引っかかりましたね」
まさかのエイプリルフール企画でした。
今日はフォロワーさんに桜美咲シリーズを少し
体験して欲しかったのです」
つむぎ「さすがにあの赤い服で面接きたら面白いですね」

🌸春休みキャンペーンのお知らせ🌸


ここで桜美咲シリーズより、春休みキャンペーンの告知です!
パチパチパチー👏

桜美咲シリーズ【学校編】全話、無料開放中です!

・第1話から第3話まではもともと完全無料
・第4話から最新作の第11話は、4月12日24時まで無料開放します。

通常は1話350円ですので、ぜひこの機会に見に来てください✨

桜美咲シリーズ【学校編】第11話

優しい言葉10選シリーズ


ゆう
「そうですね。桜美咲シリーズって、私たちの『優しい言葉10選』の延長線上にある物語なんです。

学校のルールは簡単には変えられません。
でも、自分の意見として提言してみたり、
意見が通らないときは、個人でできることを考えたり。
少しでも心を軽くする方法を探す。

それが、桜美咲さんたちの考え方です。
私はその考え方にすごく共感していて、
だからこそ『優しい言葉10選』につながっているんです」



🌸3つの無料マガジンについて🌸

ゆうです😊

私のマガジンは今、3つあります✨
これまでフォロワーさんに記事を追加してもらって、
私も少しずつフォロワーさんとつながることができました☺️
初期の頃からのフォロワーさんも何人もいて、嬉しいです💖

マガジンに追加されると、今でもやっぱり嬉しいです✨
だから、私もフォロワーさんの素敵な記事をマガジンに追加させてもらっています😊

noteのフォロワー一覧に表示されるのは上限約1000人なので、
それ以上になると初期のフォロワーさんがちょっと見えにくくなっちゃいます💦
もちろん、フォローは消えませんのでご安心を✨

もしよければ、私のマガジンにフォローしてもらえたら嬉しいです😊
フォローしてもらえると、マガジンに記事を追加しやすくなります。
フォロワーさん同士でつながるきっかけにもなれば…と思っています✨

どのマガジンにフォローしてもらっても大丈夫です。
全部フォローしてもらえるのも大歓迎です💖
記事に合わせて掲載マガジンを分けていますので安心してくださいね。

もちろん無料です😊
まだフォローしてない方は、ゆるっとフォローしてもらえると嬉しいです💕

つむぎ「今日もありがとうございました。
また、日曜の夕方にお会いしましょう。
では、また」

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