🏫桜美咲シリーズ【学校編】第11話 姉を守っただけなのに…優しい妹の切ない勘違い10選
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※本作品はフィクションです。
登場する人物・学校名・団体名などは、すべて架空のものです。
実在の人物・学校・団体とは一切関係ありません。
前書き
今年度、学校では野球部の不祥事が相次ぎ、ついに廃部が正式に決定された。
美咲もつむぎも、何も悪くない1年生たちのために動こうとしたが、理事長からの一喝で「事務室は余計なことをするな」との指示があり、学校としてはどうすることもできなかった。
それでも、生徒たちの不安や戸惑いに寄り添いたい。
美咲、花音、つむぎの3人は、仕事モードに切り替え、相談に乗る方法を探しながら、涙をこらえつつ話し合いを続ける。
同時に、1年生たちの中でも、沙耶のように必死で周囲のことを考え動いていた子が誤解や孤立に悩んでいた。
しかし、心配して見守る友達や遥菜の支えにより、少しずつ誤解は解け、友情が取り戻されていく。
これは、学校の方針や不祥事の影響に翻弄されながらも、生徒や教師たちが信頼と絆を再確認していく、静かで温かい物語である。
本文
前回、野球部の相次ぐ不祥事により、廃部が正式に決定した。
美咲もつむぎも、何も悪くない1年生のために動こうとしたが、理事長から「事務室は余計なことをするな」と一喝され、断念せざるを得なかった。
その後、美咲は花音とつむぎとともに協議に入った。
仕事モードの時は一切おふざけなし。
3人とも真剣な顔で話す。
美咲「辛いけど、学校の方針だから、公式には動けない。だけど、相談には乗ってあげよう」
花音「はい。転校手続きなど、できることはできるだけサポートしたいです」
つむぎ「残った生徒の学習サポートは、学年主任の藤崎愛菜先生にお願いしています」
しばらくした後、元野球部の監督から美咲に電話がかかってきた。
元監督「桜先生、協力できず申し訳ありません」
美咲「いえ、私こそ…(涙)」
元監督「ひとつだけ、私にできることがあります。
ただ、桜先生に迷惑はかけられませんので、個人的に動けることです」
美咲「どういうことですか?」
元監督「私が以前勤務していた大阪みなと高校が、生徒を2〜3名受け入れたいという話を聞きました」
美咲「廃部に伴う転校なので、個人的な話なら問題はないはずです」
つむぎ「確かに、それなら問題はないですね」
ちなみに、元監督は現在、大阪みなと高校の職員に復帰しており、野球部総監督兼スカウト部長という立場にある。
美咲は電話を切った後、二人に向き直った。
美咲「よし、まずは希望者を把握して、個別に相談してみよう。もちろん無理にとは言わないけど、選択肢は知っておいた方がいい」
花音「わかりました。学年ごとに説明会を開いて、転校希望の有無を確認しましょう」
つむぎ「私からは学習面のサポートの準備を整えておきます。転校を決めた生徒にも学力面で不安を残さないように」
その日の放課後、美咲たちは元野球部の1年生たちを集めて、静かに事情を説明した。
美咲「皆さん、今日お話しするのは少し大きな内容です。学校として公式には動けないけれど、個人的な支援として選択肢があります」
花音「大阪みなと高校が、希望者を数名受け入れてくれるかもしれません」
つむぎ「もちろん強制ではありません。希望する人だけが、個別に相談できます」
生徒たちは最初は驚き、戸惑った顔をしていたが、次第に少しずつ前向きな表情になっていく。
一人の男子生徒が小さな声で言った。
「…本当に、そんなところがあるんだ…」
美咲は微笑みながら頷いた。
美咲「はい。諦めることはないです。皆さんの未来を、少しでも応援できる方法を探しましょう」
その日、3人の先生は生徒一人ひとりの表情を見ながら、未来への一歩を静かに支える決意を新たにした。
辛くても、理不尽でも、希望の光は必ずある。
それを伝えることが、今の彼女たちの仕事だった。
個別面談が始まり、希望者の意向を一人ひとり確認していった。
日本ジュニア代表に選ばれた1年生エースと3番バッターも面談に呼ばれたが、意外な返答が返ってきた。
美咲「えっ…大阪みなとは、野球知らん私でも知ってる学校やで」
2人「はい、僕らは入学前に断っていますし、別の高校を探します」
美咲は少し驚いたが、すぐに頷いた。
美咲「うん、わかった」
結局、大阪みなと高校に転校を希望する生徒は現れず、個別の選択肢としては動かないことになった。
それでも美咲たちは、希望する生徒が安心して学べるように学習サポートや相談の体制を整え、静かに支援を続ける決意を新たにした。
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