【ファンタジー】ケンとメリーの不思議な絆#11
第二章 見知らぬ旅行者
メリーのパソコン
メリーは一応パソコンも持っていて、快適とは言えないまでもインターネット環境もあった。そこで、メリーにスカイラインの映像を見せるためにネット検索をしていくつかある画像から、ケントメリーの写真とシャープなスタイルのスカイラインを見つけ、画面をメリーの方に向けた。動画はスピード的に無理そうだったので画像を見せた。少しでも、気分を晴らしてあげようとケンは思ったのだ。
「ほら、これがケンとメリー、そしてスカイラインという車だよ。なんでもケンメリのスカイラインと呼ばれていたみたい。ねっ、かっこいいでしょ。今でも結構イケてると思うんだよね」
「わー、本当だ。ケンってあなたとは違う顔ね。引き締まってる顔だわ」
「あー、そこ。そうだね。僕はそんなにハンサムじゃないしね」
「やだ、そんなつもりで言ったんじゃないわ。気分を悪くしないで。ヨーロッパとかアメリカの人みたいって言いたかっただけよ」
「あはは、別に気を悪くはしてないよ。たしかこのケンは日本人とのハーフだったんじゃないかな。ちょっと日本人ぽくない顔だからね。メリーの方は日本人じゃなかったみたい。完全に外国の人」
「へー、でも美男美女ね。メリーもそばかすもないし綺麗な人」
「あっ、ひょっとしてライバル意識を持ってるのかな、此処のメリーは」
「違うわよ、もー。それに車もカッコいいわね。今でも十分スタイリッシュだわ。でもこの辺りだとジープみたいな車じゃないと雨の日に乗れないわ」
「あぁ、そうだね。実は僕が小さい時、父親がこの車に乗っていておじいちゃん家で遊んでいる僕をよく迎えに来てくれて毎回自慢していたんだよ」
「わー、素敵なお父様だわ。きっと優しかったんでしょうね」
ケンとメリーの話題で和んだところで、ケンはパソコンをクルリと自分の方に向けて、メリーが作っているワインがなんとかならないものかと思い、日本で酒屋を経営している同級生のキヨシにメールを送ってみることにした。もしかしたら、友人の酒屋で取り扱ってくれるかもしれないと考えたのだ。今、日本はお昼くらいだからきっと見てくれるだろうと思いながら。
ケンのおせっかいは果たしてうまくいくのだろうか。ケンは自分のアカウントでウェブメールを開いて友人にメールを送信した。
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