約4年間の超節約生活で〝星野リゾート全制覇〟に300万使ったOLの極論。
はじめにー30代の最悪の失恋ー
「ミカちゃんよりも面白いコンテンツが世の中にはたくさんあると思った」
元カレに言われた衝撃のセリフ。33歳の秋、7歳年下の彼氏に振られた。そっちだよね?「結婚を前提に、真剣に考えてるから。」って言い出したのは。あれなんだったの?
で、「ミカちゃんよりも面白いコンテンツ」ってなんだよ。別れのセリフっていろいろあるけど、初めて聞いたよ?お堅い本がびっしり本棚に並んでいる人だったけど、その語彙力とワードセンス、ここで発揮しないでくれ。
近所の銭湯に行った帰り道、コンビニで買っていつも半分こしていたパピコを、1人で2つとも食べてみた。何にも楽しくなかった。それでも生活は続いていく。仕事がある。お腹もすく。パピコ一つでダメージ食らってる場合ではない。
週末だけでいいから、どこか遠くに遠くに行きたい。お金もパーッと使ってしまいたい。ベッドにうなだれながら、航空券とホテルを探すことにした。
「そうだ、星野リゾートとか行っちゃう?」
数年前、転職が決まったご褒美に1人で、星野リゾートの「リゾナーレトマム」に泊まったことがあった。100平米のスイートルームに、サウナとジャグジー付。ウェルカムシャンパンに、具沢山の北海道の海鮮パスタ。広大な草原を眺めながら食べるモーニングプレート。オレンジジュースもカフェラテもコーヒーもぜんぶ飲んで、ハンモックでお昼寝。私は王様にでもなったのか?と思えた、あの星野リゾート。
調べてみると、さすがに週末はどこも埋まっていたけど、沖縄の離島だったら空きがあるではないか。
〝沖縄の離島で王様になれる週末〟を1Kのアパートで想像してみたら、あんなに絶望を感じていたはずなのに、ちょっと鼻歌を歌いはじめていた。
地獄のような別れの翌週、私は「リゾナーレ小浜島」に行くことを決めた。沖縄本島ではなく石垣島の離島ターミナルからフェリーに乗り、プライベートビーチがある、スイートルームのリゾートヴィラ。1泊4〜5万円のお部屋。
扉を開けると、海を眺めるためのデイベッド。広々としたリビングルーム。奥には、ベッドルームと、バスルーム。ゆっくり過ごせるように用意されたオリジナルの入浴剤。プライベートビーチでたそがれて、夕食はお部屋でゆっくりテイクアウト。朝食はシェフが目の前で焼いてくれる自慢の黒糖フレンチトースト。生クリームとメイプルシロップもたっぷりかけて、珈琲でほっと一息。
星野リゾートは、非日常感と極上のおもてなしで、絶望の淵にいた33歳OLをやさしく包み込んでくれた。
何をするわけでもなく、ただぼーっとしていた。
彼氏もいない。結婚の予定もない。“人生が白紙になって、お先真っ暗”と思っていたが、よく考えたら白紙になったんだから自由で何してもいいのだ。時間はとにかくたくさんある。30代は、あと6年。ぜんぶの時間、ぜんぶのお金、ぜんぶ私が自由に決めて使っていいんだ。
社会人歴10年目のOL、沖縄の海を目の前にしたら、突然気が大きくなってきた。

私の極論 ー失恋の対処法篇ー
星野リゾート全制覇を決意。
星野リゾートに毎月行きたい。なんなら全部行きたい。1泊10万円と知り、無理だと諦めていた最高級ブランドの「星のや」だって行ってみたい。
そもそも30代の失恋を癒すのに1回の旅行じゃ足りなくない?そうだよ、30代の失恋舐めんなよ?世間でよく言われる、〝失恋の心を埋めるのは新しい恋だよ〟ってあれは20代限定のやつだよ。
30代の失恋が致命症ならば、それなりの治療をしないとだよね?時間とお金をかけてね?そうだよ、私ってこういう時のために働いてるんだよ。
「星野リゾート全制覇するしかない。」
ここぞとばかりに、自分の中に封印していた欲望と極論が溢れ出てきた。よかった、私、元気じゃないか。いいよ、いいよ、やっちゃおう、やっちゃえ!!!!
「私もお前と過ごすよりも面白いコンテンツ立ち上げてやる」
そうだよ、ふざけんな、コンテンツマン。私だって、お前と過ごすよりも面白いコンテンツ、立ち上げてやるからな。
調べてみると、星野リゾートは国内の施設だけで約60施設。5年くらいあれば行けるはず。今、33歳だから、30代のうちに全部行けたらいいな。え?なんか楽しい。来月どこ行こうかな?

そう決めたら、居ても立ってもいられない。星野リゾートの全施設を検索しまくって、「これだ…」という場所を見つけた。
「界 ポロト」。『カーサ ブルータス』の表紙にもなるほどの三角屋根のデザイン温泉がある、ポロト湖畔というベールに包まれた場所。
しかも、施設オープンしてすぐが、私の34歳の誕生日。完璧。私の第2章がはじまるんだ。さあ、30代をもっとクレイジーに生きていこうじゃないか。

私の極論 ー節約篇ー
ところで、毎月星野リゾートに行くお金はあるのか?
私は、週5で通勤に2時間かけて働くOL。いくつも会社を経営している社長でもなければ、何社もCM契約している長澤まさみでもない。
怒られたり、凹んだり、ミスしたりしながら、給料が突然2倍になるなんてこともあるわけがなく、ひたすらパワポで資料を作ったり、プレゼンしたりする会社員。
とはいえ、10年会社員を頑張ってきたので、毎朝コンビニに寄ってアイスラテを買って、1,500円以上するランチをたまに食べて、ウーバーイーツして、週に何回かは飲みに行って、ネイルして、まつエクして、ボーナスで年に1回海外旅行に行ってと、大学生の時に想像したほどの絶望はそこまでなく、むしろへらへら謳歌していた。
でも、この暮らししてたら無理なんですよね、星野リゾートに毎月行って、全制覇を目指すのは。週5のOLは、どちらかを選ばなければならない。
「いろんな贅沢をちょこちょこ楽しむのか?」vs「毎月の星野リゾート代にに全部賭けるのか?」
そこから私の超極論、“これやめたら、星野リゾート行けるじゃん!”の節約のための数々のアイデアが、生まれていった。

【節約の極論❶】:「ランチを”玄米ごはん”にしたら、星野リゾート行けるじゃん!?」
そもそも、平日のランチでテンション上がるのか? いや、わかります。上がることもあるし、同僚とおしゃべりしながらのランチは楽しいですよ。ここで言及したいのは、平日のひとりのランチ。
「あー食べたいものなんも思い浮かばない。まあいいか、これで。」って決める日のランチ。私はほぼひとりランチなので、毎日「まあいいか。」って思ってましたよ。
「まあいいか。」とか言いながら、適当にパンを2つ、ヨーグルトに、レジでカフェラテも頼んで。コンビニで700〜800円払ってるわけです。「まあいいか。」に、700〜800円。
「まあいいか。」は平日であれば、夜ごはんも「食べて帰ろう」になるわけですよね。1,000円前後。「まあいいか。」に、1カ月約36,000円。
平日のひとりランチは、「玄米ごはん+味噌汁+海苔+野菜ジュース」で固定する。気持ちに余裕があれば、「卵焼きを挟むだけのサンドイッチ」。
何が便利って、「玄米ごはん+味噌汁+海苔+野菜ジュース」。このセット、どんなに忙しい朝でもかばんに放り込めばいいから、絶対に続く。
節約って、ダイエットと一緒で、続けられる・リバウンドしない方法を見つけるのが鍵。 約4年間、私もいろいろ試したのですが、私にとってはこれがベストだった。


【節約の極論❷】:「飲み会は1次会で帰れば、星野リゾート行けるじゃん!?」
一番節約したいのが、飲み会。
「伝説の2次会って滅多にないし、伝説の3・4次会は記憶にない。」を、胸に抱きしめている。たしかに年に1回くらいはあるかもしれないけど、仮に伝説の2次会があったとしても、後から「どうでした?」って聞けば、その話だけでそこそこ楽しめるはず。
ここで大事なポイントは、“1次会”はやむを得ない場合は行ってもOKと許すこと。社会人であれば、行かなければならない会もあるし、友達と会いたい気持ちは、極論をかます私にもある。
ただ、“1次会で帰る”と心に決める。この、無理をするギリギリのライン、リバウンドしないラインを決めるのが重要。30代になってきたら、子育て中の友達も多いので、ランチが多くなったり、深夜まで飲み明かすみたいなことも圧倒的に減っていった。
「子供が待ってるから帰るね。」とみんなが帰っていくのであれば、私は、星野リゾートに1個でも多く行きたいので、1次会で帰る。ただそれだけの、シンプルな理由。
とは言いつつ、都内に住んでる時は、1次会で帰るのができなかったし、むしろ私は一人暮らしを始めたのが29歳と遅かったので、ノー終電!タクシーライフ!を楽しみに楽しみまくっていた。
そんな生活を大きく変えたきっかけは、鎌倉に引っ越したこと。
江ノ電の終電って、都内を22時20分くらいに出ないと間に合わないんですよ。つまり、ちょうど1次会が締まる時間!これはめちゃくちゃ革命だった。
一緒に飲みに行った人も、鎌倉に住む人を引き止めることはできない。付き合わせて帰れなくなったら、タクシー代2.5万円かかるので、正式で、正当な理由で、1次会で帰れる。なんだったら、みんなに「終電何時?今日は鎌倉に帰るんだよね?」と確認してもらえたりもします。いいこと尽くし。
自分がブレそうになったら思い出しましょう。
「伝説の2次会は滅多にない、伝説の3・4次会は記憶にない。」

【節約の極論❸】:「コンビニもスタバもウーバーイーツもやめたら、星野リゾート行けるじゃん!?」
節約をはじめる前は、駅から会社までのコンビニに寄るのが当たり前になっていた。無意識で、日課として吸い込まれるようにコンビニに寄り、夏はアイスコーヒーかアイスラテ、冬はホットコーヒー。
あとは、冷たい白いたい焼き(カスタードクリーム)にハマっていて、なんかテンションが上がらない日、気合いを入れないといけないプレゼンがある日とかは買って、朝ごはん代わりに食べたり。
コーヒーだったら100円だけど、アイスラテで大きいサイズだと270円とかして、それにスイーツだから、約500円くらい。平日はほぼ毎日だったので、ちりつもで月に約1万円。
スタバも大好きだった。「新作が出た!」とか「気分転換に!」とかのスタバは、いいと思うんですよね。私がやってしまっていたのは、待ち合わせ時間までの半端な30分とか。駅前で待つには時間あるし、「スタバで待ってるね〜」みたいな、あれ。
これも、コーヒーを飲みたいわけでもなく、仕方なくのスタバ。今はきっぱりやめた。待ち合わせ時間に早く着いたら、改札前で動画を見たりして、絶対に喫茶店には入らずに調整すればよし。
そうだ、ウーバーイーツも大好き中の大好きだった。本当に自堕落な生活をしていた私は、都内で一番長い商店街の前の真ん中に住んで、スーパーも飲食店もめちゃくちゃあるのに、徒歩3分くらいのローソンから、からあげクンをウーバーイーツで注文して届けてもらったりしていた。
それこそ、スタバをウーバーイーツするのも大好きで、土曜日の朝、寝ぼけながらドーナツとコーヒーを注文して2度寝すると、30分後くらいに届くわけですね。私はこれを「ルームサービスみたい!」とテンションが上がり、月に数回やっていた。
書き出していて、恐ろしくなってきた。今ならわかる、めちゃくちゃ調子に乗っている。いや、ウーバーイーツが好きすぎたせい。まあ、自分で稼いだお金なので好きにすればいいとは思うけれど、ちょっとずつちょっとずつ生活水準が上がっていて、でもその自覚がないので、「なんでお金ないんだろ」ってずっと悩んでた。


【節約の極論❹】:「美容院は前髪カットだけにしたら、星野リゾート行けるじゃん!?」
美容院では、「今日トリートメントしますか?」と聞かれたら、顔にタオルをかけられたまま、「お願いします」と答え、いい香りのヘアオイルとか、ワックスとか、そういうのもすぐ買っていた。
カラーもしてたし、パーマも好きだったので、美容院代は2万円を超える時も。毎月行ってるわけじゃなかったけど、これもどうにか抑えたい。
しかも、2万円かけたけど、髪色変えたけど、誰にも気づいてもらえなかったことすらあるじゃないですか。ていうか、誰かに気づいてもらいたくてやってたのか?清潔感は大事だけど、カラーしてパーマして自分で傷めた髪をトリートメントして……っていう無限ループに、あれ?と思ってきて。
黒髪ロングの人が「私、美容院半年行ってないや」というのを聞いて、ピンときた。毎回別に「どんな髪型にしたい」とか「どんな髪色にしたい」とかそんなにないし、髪で遊ぶのは20代で楽しんだので、もういいかと。
髪もロングに伸ばしたら、ショートカットの時ほど「美容院行きたい欲」って少ないんじゃないか? そうなると、「切ったね!」感で一番おトクなのって、前髪カットじゃないか?
しかも、私はもともと前髪眉上パッツンが憧れの髪型で、漫画『パラダイス・キス』の紫ちゃんの髪型。最近また流行ってるし、髪がロングになったらバランスもいいし、これだ。
前髪カットなら、だいたい1,000円くらいでできる。一度、それすら節約して自分で切ってみたのですが、あまりにも“自分で切った感”がすごくて、全く生活が落ち着かず、「やっぱり節約ってギリギリのラインがあって、自分が悲壮感を感じたら、そこは見直さないといけないな」という教訓。
ちなみに、「前髪なしで伸ばした方がいいのでは?」も考えたのですが、その髪型が本当に似合わないので却下。これはマジで、私の極論。

【節約の極論❺】:「つもり貯金したら、星野リゾート行けるじゃん!?」
ボーナスもらったから! 給料日だから! 誕生日だから! クリスマスだから!
それに加えて、仕事頑張ったから! 生理中だから! 雨だから! 天気がいいから!まで。
かなりご褒美のハードルは低く、OLになってからの私は、自分に褒美を与えすぎていた。
でも、いいんです。そのために働いてるのだから。「自分の機嫌は自分で取る!」って思っていた。
旅行・洋服・バッグ・コスメ・ネイル・美容院のトリートメント・スタバ・コンビニスイーツ。
たまに「私、物欲全然なくて…」って人いますけど、私は物欲で溢れていた。今も抑えているだけで、物欲はめちゃくちゃある。
そんな物欲にまみれた私が、節約のためにしたのが、“つもり貯金”。
Instagramで見た可愛いベッドカバー(9,800円)、うっかり寄ったルミネで見たワンピース(1.5万円)、
「あー疲れた、横須賀線のグリーン車乗りたい」(780円)、
「お腹すいた、ラーメン食べて帰ろうかな」(1,000円)など、欲望が発生した瞬間にアプリに記録していきます。
これを全部買ってたら、海外の星野リゾート行ける……と怯え、結構楽しいので続いている。
他にも、100円均一、スリーコインズ、無印良品は、用事がない時以外は寄らない。
用事があっても、買いに来たもの以外は買わないと決める。
まあ、決めても買っちゃう時あるんですけど、それでも、だいぶ気持ちを抑えられるようになった。

【節約の極論❻】:「部屋着のオーバーオールを制服にしたら、星野リゾート行けるじゃん!?」
これも極論なんですけど、洋服代ですね。
これも「服を1着も買わない!」と決めるのは無理で、結局リバウンドする……を繰り返したので、まず私は、「あ、これ部屋でくつろぐ時に良さそう! コンビニ行くときに良さそう!」みたいな服を買うことをやめた。
基本的に、5〜6年前に買ったデニムのオーバーオールを家では履いている。夏も、冬も。これも、鎌倉に引っ越してきて、より好転したもののひとつ。
湘南エリアの人って、夏になるとほぼビーサンにTシャツと短パンで、それがもはや正装で。それこそ、オーバーオールな人もたくさんいる。
そういえば、「夏になったら新しいサンダル買わなきゃ!」みたいな呪いもなくなったかも。
もうひとつやめたのは、「仕事で気合い入れる日に着ていく服」を買うこと。
新しい服とか靴とかバッグとか買って、テンション上げるのもあると思うんですけど、やめましたね。仕事で気合い入れる日は、資料の気合いが入ってればいいわけで、服はなんでもいいぞと。いつも同じジャケットを羽織れば、問題なし。最強の黒ジャケットのセットアップ。逆にいつもの勝負服みたいになって運気も上がりそう。

私の極論 ー儀式篇ー
星野リゾート全制覇を目指しはじめて、20施設目くらいのタイミングで、「慣れてきて感動が薄れていったらどうしよう」と不安になった。出来ればずっとずっと新鮮な気持ちで、星野リゾートに感動し続けたい。
そこで考えたのが、星野リゾートに行く前に“修行のような儀式”をしてから行くこと。いくつかあるんですが、1つが「食事の儀式」。
星野リゾートのご飯の感動を最大限に引き上げるために、1週間前くらいから、同じメニューのものを食べ続ける。あれです、ボクサーの試前の減量的な。
基本的には「めかぶ+キムチ+納豆ごはん」、冬は「おでん」が定番。ヘルシーで健康にもダイエットにも良き。
これによって、星野リゾートの食事の美味しさはもちろん、品数の多さ、出汁の繊細さ、センスのいい小鉢でたくさん出てくること、全てに感動できる。


もう1つの儀式が、「前泊の儀式」。
あえて前泊して、「ゲストハウス」や「カプセルホテル」に泊まる。狭ければ狭いだけいい。儀式なので。
グーグルマップで「民宿」とか「ゲストハウス」と検索して、なるべく安くて、車なしでも行けそうなところを探す。これも見つけた時の感動はひとしお。地元の銭湯に行ってみたり、これまた住んでる感じも体験できる。
「このお金、もったいなくない?」とも思うわけですが、この儀式が大事なんですよね、必要経費。極論です。





私の極論 ー星野リゾートでの過ごし方篇ー
肝心の星野リゾートでの過ごし方。
星野リゾートって、“星野リゾートに行く”っていうのが目的になるホテルなんですよ。ただ泊まるだけのホテルではなくて、星野リゾートでご飯も食べて、いろんなアクティビティも用意されていて、星野リゾートから1歩も出なくても楽しめるようになっている、素晴らしい施設。
そんな中、私は星野リゾートで“漫画”を読む。
なんで漫画を読むかって? 星野リゾートに行くと毎回思うんですよ、「帰りたくない、ここに住みたい」と。
“住む”ってことは、リラックスすること。私は、星野リゾートに週末、リラックスしに行きたい。観光しに行くのではなく、星野リゾートにぼーっとしに、ゴロゴロしに行きたい。
旅行じゃなくて、“余暇”を過ごしに行くって考え方が近いのかも。
余暇の意味を辞書で引いてみると、「仕事・勉強・家事などの義務や日常的な活動から解放されて、自分の好きなことに自由に使える時間」らしい。まさにそれ。星野リゾートで、自分の好きなことを思いっきりしたい。それを全力で盛り上げてくれるのが、“漫画”。
自分のアパートよりも広いお部屋、絶対自分では買えないセンスのいいインテリアに囲まれて、ただひたすら漫画を読む。これほどのしあわせってありますかね?
かなりの極論。
旅行って、タイムスケジュールパンパンで、「お土産買わないと」「海外だったら免税店でなんか買った方がいいかな?」とか、そういうの考えてるとしんどくて、疲れちゃうじゃないですか。私はそういう旅行が、めちゃくちゃ苦手で。
決断と選択と詰め込んだスケジュールは、もう平日でお腹いっぱいで、週末はそういうのぜんぶ手放したい。なんだったら、あれもこれもやめて、なんにもしたくない。
星野リゾートに行く時は、チェックインは15:00、夕食は17:30、朝食は7:30、チェックアウトは12:00と全部決まっていて、あとの時間は、温泉に入るか、漫画読む以上。っていうシンプルな旅のスケジュール。これが真骨頂。
2児の母の友人が、
「ミカちゃんの旅見てて、旅行ってホテルから出ずになんもしなくてもいいのか。観光が苦手だったんだけど、それなら旅行行きたいかもって思ったんだよね」
と言ってくれて、家族でもそのパターンありみたい。そうなのか。
極論ですけどね、なんにもしない旅、おすすめですよ。


私の極論 ー星野リゾート以外の日常の過ごし方篇ー
これも極論です。
旅行に行くのは、月に1回の週末なわけですから、あとの29日くらいは、働いて寝て、働いて寝てを過ごしている。
節約の極意としては、やっぱり週末は家にいることが基本ですが、実はこの星野リゾート全制覇を目指す最中に、彼氏ができた瞬間があったんですよ。
極論の節約をしている私も、うっかり外食してしまったり、おうちで焼肉したりした瞬間があったわけですね。
ポリシーに反しているなと思いつつ、恋は盲目とでもいいましょうか。紆余曲折あり、ひと夏で終わり、極論の節約生活を再開。
そんなこともありましたね。人間ですね、私も。
そして、ついに。2025年9月に、国内の“星野リゾート全制覇”のフィナーレが!
記念すべき最後の施設は、山口県の「界 長門」。

おわりにー星野リゾート全制覇、完了!?ー
当初5か年計画で予定していた「星野リゾート全制覇」、なんと約4年間で達成しそう。残りはあと3施設で、予約はすべて完了。
宿泊費と交通費合わせて、たぶん300万円くらい。ほんとに、パーッと使った。後悔はない。
あれから4年経った今も、家賃9万円のアパートに住んでるし、通勤は2時間かかる。
星野リゾート全制覇の振り込みが完了したわけだから、実はもう超節約生活はしなくてもいい。美容院にも、ネイルサロンにも行って、会社の昼休みにスタバだって行っていい。
しかし、私はまだこの奇妙な節約生活を続けている。
次は、何するんでしょうかね。
まあ、気長に。その話は、また今度。
































































<追記>2026.06.19

ついに、ついに、発売!!!!!!
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📚<編集部よりご紹介>
失恋をきっかけに星野リゾート全制覇を思いつき、その総額400万円のための節約術を編み出していった著者。全制覇の過程で湧き上がる仕事・恋愛・友人関係といった、尽きない悩み。読めば元気をもらえる、前代未聞の旅行ガイド✕節約術✕エッセイ集。創作大賞2025(note × TALES主催)朝日新聞出版賞受賞作!
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担当編集さんが書いてくれた愛のある紹介文。入れたいと思っていた言葉がぜんぶ入っていて、この4ヶ月一緒に作ってきたんだなぁと、これが編集者さんと本を作るということかと感慨深い気持ちになりました。
▼エッセイの感想こちらからでも

