59 新宿ゴールデン街の思い出 -5-
引き続き、梅雨が続いておりますが、本日は、新宿ゴールデン街のバーの「常連さん」である「たむらまさき」さんに関する思い出の続きを投稿しようと思います。些細な思い出なので、どうか、期待はしないでくださいね。
海苔の話
当時の私は営業で全国を飛び回っていたので、地方の土産物を買っては、新宿ゴールデン街のバー「一草(いっそう)」の常連さんたちに、勝手に振舞っていました。そんな中で、ふいに「海苔」の話になったときがあります。
これは私の話で、祖父母が江戸前の海苔漁師だったことから、子供の頃から「クズ海苔」を食べていました。その海苔は分厚く、簡単に嚙み切ることができず、給食で食べた味付け海苔との違いに強い衝撃受けたという話です。
些細な話ですが、バーで会うときはいつも、たむらさんは「君の顔を見ると、海苔の話を思い出すよ。何だか忘れられないんだ」とおっしゃっていました。私がクズだと思っていた海苔が江戸前の高級品だったという話です。
お説教の話
たむらさんはゆったり飲む方だったので、若者にお説教するようなことはありませんでした。1回だけですが、そんな場面に遭遇。たむらさんが新人監督さんの撮影監督をつとめたらしく俳優さんやスタッフがバーに来ました。
たむらさんをカウンターの端っこにして、俳優さんとスタッフ達が並びます。私は反対の端っこに。内容は忘れましたが、たむらさんは俳優さん(今でも主演級の超有名俳優)にお説教。俳優さんは、黙って聞いていました。
昼間の話
当時私が住んでいた街と、たむらさんが住んでいた街が近かったらしく、昼間に1回だけ遭遇。目が合ったので軽く挨拶をすると、覚えていない様子で「一草でよく会いますね」と返すと「ああ、そう」と実に素っ気ない表情。
後日、バーのマスターにそのことを話すと「業界の人というのはそういうものだよ。昼間の顔と、夜の顔は違うんだよ」とのこと。そういうものなのかと思うばかりでしたが、またバーで会うといつも通りのたむらさんでした。
いかがでしたでしょうか。些細な話ですが、なぜか忘れられないです。たむらまさきさんですが、2018年に永眠されました。ネットニュースで知ったときの寂しい気持ちは今でも覚えています。管理人okekeでした。ではまた。
あ、私のモノクロ写真も観てやってください。お説教はやめてくださいね。
Where Light Forgets (2026) vol.2















