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「事前承認」の壁を越えて。大企業で断念した公式SNSを、いまnoteで回しはじめた中の人の話

本業である株式会社ICS研究所で、公式noteの投稿を始めました。
140文字SNSとはまったく違う長文発信の大変さを実感しつつ、かつて大企業で断念した情報発信が、なぜ今はできているのか、その背景と運用の工夫、そして「信頼」の話をしてみます。



noteの2本目を投稿し、3本目の準備に入っています

昨日のお話でも少し触れましたが、私の本業である株式会社ICS研究所で、ブログサービス「note」の公式アカウントを作って、投稿を始めました。

昨日が初めての投稿で、今日、無事に2本目を出すことができました。
さらに、明日公開予定の3本目についても、すでに原稿は書き上げていて、社内で共有し、今まさにメンバーに見てもらっているところです。
これで問題なければ、明日には公開できるかな、という状況ですね。

おかげさまで、なんとか公式noteの運用が回り始めそうな感じにはなってきました。
ただ、正直に言うと、これまでやってきたSNS運用とは、やっぱり勝手が違うな、と感じています。

「140文字」と「2000文字」のあいだにある壁

私は今の会社に入って1年ちょっと、ちょうど2年目に入ったところなのですが、これまでも公式SNSとして、X、LinkedIn、Facebookで、平日はほぼ毎日、情報発信を続けてきました。
合計すると、250〜300投稿くらいにはなっていると思います。

XのようなSNSは、140文字という制限の中で、ワンメッセージ、ワンセンテンスで伝える世界です。
毎日ネタを考えるのは大変でしたが、noteはまた別のしんどさがあります。

今日書いた3本目もそうですが、noteは1,000文字以上、多いときは1,500〜2,000文字くらいになります。
これだけの分量を書くとなると、やっぱりそれなりに時間がかかるんですよね。

今は年始で、本業のほうに少し時間の余裕があるから書けていますが、これからコンサルや研修の仕事が本格的に入ってくると、毎日まとまった時間を確保するのは、なかなか難しくなるだろうな、という気はしています。

大企業(JTC)時代に直面した「ボトムアップの限界」

公式noteをやり始めて、ふと思い出したことがあります。
前職の、いわゆるJTCと呼ばれる大企業にいた頃にも、「SNSをやりたい」と思って、実際に動いたことがあったんですね。

私一人ではなく、商品企画やマーケティング、販促を担当している仲間たちと、「これからはSNSで発信していくべきだよね」という話になって、いろいろと社内調整を始めました。
でも結局、当時は公式アカウントの立ち上げを断念しました。

大企業の中で、ボトムアップでSNSを動かしていくというのは、やはり簡単なことではありませんでした。

小さな会社でも、外に出す以上は同じ

今の会社は、社長を含めて従業員7人の小さな組織ですが、それでも本質的な悩みは似ています。
公式アカウントとして外部に何かを出す以上、それは会社の正式なメッセージになりますし、発言には責任が伴います。

大企業だと、著作権や安全性、法律やコンプライアンスの観点で、かなり厳しいチェックが入ります。
公式文書やマニュアル、ホームページと同じように、何人もの目を通して、ようやく外に出る。
140文字の投稿ひとつに対しても、管理職の決裁を求められることになるんだろうな、、そんな世界でした。

「1日3回投稿したい」と思っても、そのたびに重いチェックを回していたら、SNSのスピード感には追いつけません。
前職では、結局そこを突破できなかった、というのが正直なところです。

「事前承認」ではなく「事後追跡」という落としどころ

転職してからも、似たような議論はありました。
ホームページに載せる解説記事は、今でも社長を含めて3〜4人でしっかり目を通し、修正や訂正を重ねてから出しています。
中小企業とはいえ、それなりに手間と時間はかかります。

では、SNSやnoteも同じ重さでやるのか。
ここが一番の考えどころでした。

今たどり着いているやり方は、社内チャットスペースを使う方法です。
Google WorkspaceのGoogle Chatに専用の部屋を作り、私が考えた文章をまずそこに貼り付けてから公開する、という形です。

これによって、どんな投稿をしたかは、すべて社内に記録として残ります。
後から間違いに気づいたとしても、削除や修正ができ、ちゃんと追跡できる。
事前にガチガチに縛るのではなく、「後から振り返れる状態」を作っておく、という考え方です。

このやり方で、1年以上、300投稿近くを続けてきましたが、これまで大きなトラブルはありませんでした。
結果として、「中の人」としての実績と信頼が、少しずつ積み上がってきたのかな、と思っています。

「ゆるさ」と「自律性」が、今の会社の強み

noteは文章量が多いので、性質としてはホームページの記事に近いです。
それでも、事前レビューをガチガチにするのではなく、事後追跡できる仕組みを維持しながら発信する。
そんなやり方で、まずは走り始めることができています。

このスピード感や、良い意味での「ゆるさ」、そして個人に任せてもらえる自律性は、中小企業や小規模事業者ならではの強みなんだろうな、と感じます。
前職の経験を振り返ると、大企業でここまで自由に情報発信をするのは、やはり無理に近かったんじゃないかな、と思います。

一方で、世の中を見渡すと、大企業でも公式アカウントで活発にフォロワーさんとやり取りしているところはありますよね。
ああいう運用が、どういうポリシーやガイドライン、社内ルールで成り立っているのか。
一人の「中の人」として、ものすごく興味があります。

もし、大企業でこうした壁を突破して運用されている方がいれば、「うちはこんなルールでやっているよ」という話を、ぜひ教えてもらえたら嬉しいです。
それはきっと、同じように企業の立場で発信したいと考えている人にとって、大きなヒントになるはずです。

2026年、公式noteの中の人として歩き始めながら、そんなことを考えた一日でした。

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