法華三部経のあらすじ27 陀羅尼品[法華経の話30]
絵画は国立奈良博物館藏「法華経曼荼羅」部分(室町時代)。塔に釈迦・多宝如来の二仏が坐す。ColBase (https://colbase.nich.go.jp)
全図は[法華経の話1]にあります。
https://note.com/okado_osamu/n/nfabbf07f4ed8
妙法蓮華経陀羅尼品第二十六
そのとき、薬王菩薩が世尊に合掌して申しました。
「わたくしは法華経を持す者に陀羅尼(仏の威力がこもる霊句・呪文)を与え、もって守護いたします」と。
そして次の陀羅尼の呪(真言)を告げました。
アデイ・マデイ・マデイ・ママデイ・シレイ・シャリテイ・シャビャシャビタイ・センテイ・ボクテイ・ボクタビ・シャビ・アイシャビ……。
「世尊に申しあげます。この陀羅尼は神呪にして六十二億恒河沙等の諸仏が説かれたものでございます。もし、これを持す求法者を害し誹謗する者があれば、その者はすなわち、これら諸仏を毀損する者でございます」
次に、布施の勇者たる勇施菩薩が「この陀羅尼を得れば、鬼神や幽鬼どももつけいることはできません」と陀羅尼の呪を告げました。
ザレイ・マカザレイ・ウキボクキ・アレイ・アラバテイ……。
次に、北方守護の武神にして財宝の神である毘沙門天王が呪を告げました。
アリ・ナリ・トナリ・アナロ・ナビ・クナビ。
次に、東方守護の武神である持国天王。
アギャデイ・ギャデイ・グリ・ゲンダリ・センダリ・マトウギ……。
さらに生き物の精気を奪う妖怪である十名の羅刹女(十羅刹女)が鬼子母神とともに進みでて、持経者を守護する呪を告げました。
イテイビ・イテイビン・イテイビ・アテイビ・イテイビ・デイビ・デイビ・デイビ……。
羅刹女らは「鬼神であれ幽鬼どもであれ、もし我が呪に逆らって法華経の説法者を悩ますならば、その頭は真っ赤な花のように破れるでしょう。
世尊に申しあげます。わたくしたちもまた、この経を受持し読誦して修行する者を護り、安穏を得させて、もろもろの憂いと患いを退け、毒薬を消し去ります」と、このように世尊に誓いました。
