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【前編】時給800円・借金500万からのジャイアント・キリング。労働を「損切り」し、資産8,000万を目指す男の生存戦略

おかげさまでフォロワー100名を突破しました。
私がなぜ『感情を排したデータ投資』に行き着いたのか。
本日はその原点である『地獄からのジャイアント・キリング』を公開します。


あなたの肉体(HP)は、いつまでその労働に耐えられるか?

上がらない給与。
引かれ続ける税金。
そして、年齢とともに確実に衰えていく体力。
あなたは今、「この働き方を定年まで続けられるのだろうか?」という漠然とした不安を抱えていないだろうか。

あるいは、理不尽な職場で精神をすり減らし、「自分の時間(命)が、期待値に見合わない安値で買い叩かれている」と感じていないだろうか。

現在、私は45歳、独身。 一部上場企業で正社員として働き、年収は約650万円。
新築の戸建てに住み、資産総額は1,257万円(ローン除く)。
15年後、60歳までに「資産8,000万円超」という目標に向け、売却手続き中の自社株322万円を再配置する準備を進めつつ、毎月7万円+ボーナス年80万円を淡々と市場へ投下し続けている。

これだけ聞けば、「順風満帆なレールを歩んできた成功者の話」に見えるかもしれない。
だが、私の初期ステータスは、致命的なバグを抱えたマイナスからのスタートだった。

暴力、借金1,000万。実家という「安全地帯」を持たなかった男

まず、私の人生には実家というセーフティネットが存在しなかった。
ギャンブル癖のある親は借金を作るだけでなく、暴力も日常茶飯事だった。幼い頃、テストの点数が悪くて怒られるのが怖くて隠していると、真夜中に家の外へ放り出された。
暗闇の中で震え、近所のおばちゃんに助けられて命を繋いだこともある。

自分を救えるのは自分自身か、血の繋がらない他者だけ。
これが、私に与えられた理不尽な初期設定だった。
ちなみに、「不都合な事実を隠して致命的なダメージを受けた」この幼少期のトラウマが、現在の私が自分のポートフォリオをスプレッドシートで可視化し、損失やリスクという現実から絶対に目を背けずに管理する「徹底した管理主義」のルーツとなっている。

さらに私には、現状を打破するための「学力」という武器もなかった。
勉強も暗記も絶望的に苦手だった私は、知力での勝負を早々に損切りした。代わりに「中学3年間、1日も休まず登校する」という耐久力(継続力)のパラメータに全振りし、学校からの表彰と高い内申点を獲得。
その実績だけを武器に、工業高校の推薦枠をもぎ取った。
高校に受かっていなければ、貧しさゆえに中卒で働くしかなかっただろう。

大学進学という選択肢は最初から存在しない。
時は超・就職氷河期。就職に関する知識も情報もゼロだった私は、学校の先生が提示した「ここがいい」という推薦ルート(システム)にそのまま乗っかり、18歳でなんとか伝統的企業(JTC)の現場作業員(ブルーカラー)というチケットを掴み取った。

だが、自身の適性を見極めずに潜り込んだ現場環境は、地獄だった。
ブルーカラーの現場において致命的となる「不器用さ」、そして容姿を理由としたイジメが常態化していたのだ。
精神的にHPを削られる毎日。
その閉塞感から逃避するため、私は社会人1年目で「車」を買った。
当時は1人1台がデフォルトの時代。
なけなしの金で徹底的に調べ上げ、当時流行りのスポーツカー(シビックのMT車)を選択した……つもりだった。

だが、いざ買ってみると、外見は同じでもエンジンの中身は非力な「おばちゃんの買い物グレード」だったのだ。
当時の私には、パッケージ(外見)に誤魔化されず、真のスペックを見抜くための「情報」と「目利き」が決定的に欠けていた。

それでも、仕事でどれほど理不尽にHPを削られても、アクセルを踏み込み、スピードを出して走る感覚だけが、唯一私に自己効力感(バフ)を与えてくれた。
たまたま誘われて行った近くの峠で「走り屋」の世界に目覚めると、非力な買い物車を本物のスポーツカーに追いつかせるため、マシンスペックを上げようと車屋に出入りするようになる。
そこで「公道は危ない。サーキットで走らないか?」と誘われた。
実際に走ってみると、合法かつ安全に極限のスピードを出せるサーキットは、当時の私にとって「最高に最適化されたストレス発散のフィールド」だったのだ。

しかし、この「安全で楽しい居場所」が致命的なバグを引き起こす。「みんなでサーキットを走ろう、レースに出よう」とコミュニティの熱狂はエスカレートし、私は非力な車をチューニングするため、自らのリソース(金)を狂ったように注ぎ込んでいった。

給料だけでは到底足りず、私は安易にローンやキャッシングに手を出した。当時の私には、「金利」という名の「負の複利」がどれほど残酷に自らの資産と未来を食い潰すかという、金融リテラシーが完全に欠如していたのだ。

結果として、18歳からの約9年間でレースにつぎ込んだ金額は、トータル約2,000万円。
狂気の沙汰である。
その資金繰りのために膨れ上がった借金の総額は累計約1,000万円。27歳の時点でまだ「500万円」もの残債が、重いデバフとして私の首を絞め続けていた。
この借金によるマイナス状態は、30歳になるまで実に12年間も継続することになる。

この莫大な借金を返済するため、2003年から2010年までの7年間は、昼夜問わずのダブルワークを強行した。
肉体を削り続けて返済に充てる極限状態の中で、判断力は鈍り、無免許運転という過ちを犯す。
結果、「免許取り消し」と「家裁で罰金20万円」という致命的な社会的ペナルティを受けた。

そして2008年。精神を削り続けるJTC of 理不尽に、ついには耐えられなくなった。
退職を告げると、ギャンブルで家庭を壊した親から「大きな会社なのに!」と猛反対された。
しかし、私は自分の感覚を信じた。
私を夜の街に放り出したような、マイナスの期待値に賭け続けてきた人間の常識など、私の生存戦略には不要だ。
私は500万円の残債を抱えたまま、職場を飛び出した。

だが、直後に最悪のタイミングで「リーマンショック」が直撃する。
見切り発車のツケを無慈悲に払わされるかのように、私は完全に無職へ転落した。
必死で挑んだ昼職の面接では、「27歳という年齢では、もう仕事はない(不要だ)」と社会から冷酷に突き放された。
さらに2010年頃には地域の風営法取り締まり強化により、命綱だった夜職まで強制終了させられる。
退路は完全に断たれた。
残されたのは、時給800円の派遣社員というどん底のステータスだけだった。

運ではなく論理で勝ち取った「クラスチェンジ」と痛恨の失敗

泥底からどうやって這い上がったのか。
運ではない。徹底した「論理と行動」だ。
現状を打破するため、私は15回以上の転職を繰り返した。

30歳でようやく借金の呪縛(累計1,000万円)を解き放ったものの、手元に残ったのは、スキルも学歴もない「元・多重債務者のフリーター」という空っぽのステータスだった。
そこから現在のキャリアに辿り着くまでの4年間、私は文字通り「戦場」を渡り歩いた。

例えば、スマホ販売の仕事。
「マニュアルを自宅で(無給で)暗記してこい」と強要された瞬間、私は瞬時に計算した。
これは期待値が完全にマイナスの搾取である、と。
私は採用されるまでに使った労力(サンクコスト)には一切囚われず、最短半日で退職(損切り)を実行した。
感情や常識ではなく、論理でリスクを回避したのだ。

この「期待値の低いジョブ」を徹底的に損切りし、自分に合う環境を探索し続けた結果が「15回以上の転職」である。
それは単なる逃げではなく、私の適性と市場のニーズが合致する「隠しクエスト」を探し当てるための、生存を賭けたリセマラ(初期設定のやり直し)だった。

同時に、私は海外のPCゲームの世界にのめり込んでいた。
目的は「MOD(改造データ)」を導入し、ゲームを自分好みに最適化することだ。
2012年〜2014年頃、GPU(グラフィックボード)は1年ごとに性能が2倍に跳ね上がるという、異常な技術革新の真っ只中にあった。
最高の環境でMODを動かすため、私は毎年最新のGPUを買い足し、ハードウェアの最前線に触れ続けた。
そして、「余った旧型GPU」を活用して、いち早く実家で「ビットコインのマイニング」に手を出した。
自腹を切って体感した「GPUの性能が1年で2倍に跳ね上がるスピード」。
この実体験が、現在の私が投資PFを「SOX(半導体)」に集中させている最強の根拠となっている。

当時愛用していた伝説のデュアルGPUカード「GTX 690」の開封の儀の写真
この「モンスターマシン」を実際に運用していたという事実は、半導体セクターへの深い理解を示す強力なエビデンスとなる。

当時のマイニングの結果は惨敗だった。
ウォレットの暗証番号を紛失するというヒューマンエラーですべてを失った。
さらにマイニングの電力消費で実家から連絡があり、跳ね上がった電気代を親に誤魔化すために精神的コストまで払った。
この失敗が、今の私がスプレッドシートでPFを管理し、リスクと期待値を冷徹に計算する「データドリブンな投資姿勢」の土台となっている。

34歳の時、現在の勤務先に派遣社員として潜入した際、私は会社の目の前の「1K」を借りた。
家賃4万5千円、共益費3千円。合計4万8千円。
通勤時間という無駄なHP消費を損切りし、1秒でも早くFPSゲームの練習やMMORPGをするためだ。

生きるためのコストを極限まで削ぎ落とした。
ゲームは何年も同じものをやる。
食事は毎日「カップ麺」。
飲み会はゼロ。
外食といえば、現場の部課長クラスに呼び出されて食事に行く程度だが、それすらも「すべて部課長のおごり」だった。
派遣社員という立場を逆手に取り、圧倒的な実務能力を見せつけた上で「意思決定者に信頼される」という政治的立ち回りを戦略的に行った結果、交際費支出はゼロになった。

この「最適化能力」が評価され、派遣契約の満了時、当時の本部長や役員から直接声がかかった。
「ぜひ、我が社に来てほしい」

圧倒的な実力(ファクト)によって、上位の意思決定者に私を「求めさせた」のだ。
時給800円のどん底から引き寄せた、ジャイアント・キリング(正社員登用)の瞬間だった。

その後も生活水準は上げなかった。
正社員になって新たに借りたのは、バイパスと新幹線の騒音で窓も開けられない1LDK。
駅からは徒歩30分。しかし家賃は派遣時代と同額(4万8千円)だった。
この環境を走破するために購入した「ロードバイク」というアイテムが、私の人生をさらに加速させた。

 そしてこの高額機材のコミュニティには、本物の成功者たちが集まっていた。
私は彼らとただ群れるのではなく、共に「ガチのレース」に参戦し、極限の環境でペダルを回し続けた。
かつて車につぎ込んだ狂気的な熱量を、今度は自らの肉体(ロードバイク)の限界突破へと向けたのだ。

普段はスマートな本物の医師や社長たちが、鼻水を垂らしながら全力で毎日トレーニングし、食事のカロリーや数値を徹底的にコントロールして肉体を追い込んでいる。
目的はただ一つ、「表彰台に立つため」だ。
その姿は、めちゃくちゃにかっこよかった。
表彰台で子供と一緒に写真を撮る「やったぜパパ状態」の彼らが、最高に輝いて見えたのだ(私に子供はいないが)。

私も彼らと一緒に、死に物狂いでペダルを回した。
目標達成のためにすべてをデータで管理し、リソースを最適化する彼らの「資本家思考」に、文字通り汗と泥まみれになって触発されたことで、私の脳は完全に書き換えられた。

正社員になって生まれた給与の差額(余剰資金)をどうしたか。
私は自分の意志力を一切信用せず、「自社株買い」と「労金貯蓄」による給与天引きのシステムを構築した。
増えた給与を直接受け取らず、物理的に生活水準を上げられないように資金を強制拘束したのだ。
かつて自分を苦しめた「負の複利(借金)」ではなく、資産を増殖させる「正の複利」のシステムへと組み込む。
それが、私が投資家としての知力をアップデートし、現在へと至る最強の環境バフとなったのだ。

だが、念願の安定と資本家思考を手に入れた矢先、過去の無理(7年間のダブルワークやカップ麺生活による不摂生)が祟り、肉体に消えないデバフが発覚する。
「慢性腎臓病(CKD G3b)」である。
さらには不眠からメンタル不調に陥り、3ヶ月の休職を余儀なくされた。

労働というシステムの脆弱性と、残酷な攻略チャート

「真面目に働けば報われる」 この言葉は、現代の経済システムにおいては、ある「数学的な真理」によって否定されている。
45歳という節目を迎え、私はようやくこのシステムの致命的な脆弱性に気づいた。

1. 残酷な数式:r > g

経済学者トマ・ピケティが証明したこの数式こそが、この世界の「ルール」だ。

  • r(資本収益率):投資、不動産、株などから得られる収益の割合

  • g(経済成長率):賃金の上昇、国民所得の伸びの割合

歴史的に見てrは常にgを上回り続けている。つまり、資産が金を生むスピードは、人間が働いて稼ぐスピードを常に追い越しているのだ。
どれほど必死に労働という「経験値稼ぎ」をしても、初期装備で投資(資本)を持っているプレイヤーとの格差は広がる一方。
これが労働というジョブの構造的な欠陥だ。

黒板にチョークで描かれたような「r(資本収益率)」と「g(経済成長率)」の折れ線グラフ。1950年から2020年にかけて両者の差が赤色の矢印で強調されている図。

2. 労働力の「耐久度」と「通貨」の脆弱性

労働というシステムには、さらに二つの致命的な脆弱性がある。

① 人間という機体の「減価償却」
私は現在、慢性腎臓病(CKD G3b)というステータス異常を抱えている。
不眠からメンタル不調に陥り、3ヶ月の休職を余儀なくされた。
病は「労働力の提供には期限がある」という現実を突きつける。
労働にのみ依存することは、HPを削りながら戦い続ける「バーサーカー」のようなものだ。

② 通貨の「価値毀損」という持続ダメージ
日本円という通貨は、インフレと円安によって「価値低下」というデバフをかけられ続けている。
真面目に働いて貯金していても、購買力が落ちていれば、それは実質的な資産の減少を意味する。
労働所得(g)だけでは、この外部環境の変化に抗うことは不可能なのである。

私が「1.7kmの戦略」で新築戸建てを即決した合理的な理由

「持ち家か、賃貸か」 私は一つの明確な答えを出した。それは「戦略的拠点」としての新築戸建てだ。

この絶望的な攻略チャートの中で、私はあえて「新築の戸建て」を即決した。
一般的には負債と言われるが、私にとっては利便性と資産価値を最適化した「戦略的拠点(ベースキャンプ)」としての決断だった。

  • 「1.7kmの距離感」: 都市中心部からわずか1.7km。徒歩圏内にスーパー、薬局、町医者が集結するインフラ。土地の価値を最大限に下支えする絶妙な防衛ライン。

  • 資本効率の極大化: 超低金利下での「フルローン×変動金利」。住宅ローン減税を享受しつつ、浮いた現金を市場で働かせる。

  • 「負の複利」を排除: マンションの管理費・修繕積立金というコントロール不能なコストを排除し、主導権を握る。

  • 逆張り戦略: 免許を持たず自転車移動のみの私にとって、前方の電柱(車の出し入れ困難)は価格を下げるための「最高のバフ」だった。決算時期を狙い、300万円のコストダウンを完遂した。


拠点を盤石にしても、冷酷な真実は変わらない。
「自分の肉体(労働)というシングルポイント故障(単一障害点)に依存している限り、システムはいつか必ず壊れる」

現在、私は会社での出世を辞退している。
代わりに生成AIを導入し、ルーチンワークを自動化している。
ぺーぺーに成り下がっているが特殊スキルを活かし会社の最先端のプロジェクトにも関わり一線級のソルジャーとして働いている。

自分の肉体に依存する戦いは終わった。
ここから先は、己の頭脳と、市場に投下した「金融資本」に働かせるフェーズだ。

次回【後編】(※有料記事)では、私がスプレッドシートで管理している「ポートフォリオ戦略」の全貌を、実際の生データとともに公開する。

なぜFANG+やメガ10を損切りし、「ゴルナス」と「SOX」へ集約させたのか。
AI革命を捕捉するための具体的なポートフォリオ構成と、トランプ政権という巨大なボス戦を突破するための「カウンター戦術」。
電力、送電、冷却インフラ……AIの実体レイヤーを刈り取るための「Tracers MSCIオール・カントリー・ゴールドプラス」の真の狙い。
利確する予定の自社株322万円を、次にどのセクターへ再配置するのか。 そして、私が日々コックピットとして運用している「データ分析の型」をすべて開示しよう。

推測は語らない。私が実行している「事実」と「論理」だけを解説する。

(後編へ続く)

皆さんの『人生の損切り』の経験があれば、ぜひコメントで教えてください。

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ちんぱん🐒耳毛〰(˙👄˙)〰 「この記事、何か返したい」と思ってくれたなら。 スキでもコメントでも十分嬉しいですが、 チップは俺の次の記事への投資になります。 資産形成と同じで、小さな積み上げが全部燃料になります😊