エッセイ丨「学校の机」を買った話
皆さんは「学校の机」をご存知だろうか。
小学校の時に皆が一度は使用した、あの「学校の机」である。
先日、子どもの学習机に「学校の机」を買ったとママ友に話したら、
「学校の机??!!」
とめちゃくちゃ驚かれてしまった。
ということで、今回は「学校の机」のお話。
小学校に通う上の子には、発達障害がある。
特性を上げるとキリがないので、
今は学習環境についてのことだけをお話しするが、
簡単に言うと、
集団行動が出来ない
片付けが出来ない
物事の優先順位がつけられない
以上の3点が、学習環境にのしかかってくる。
1クラス30人前後の子がいて、
全員で授業を受けないといけない小学校教育において、
子の特性はとんでもなく厄介だ。
実際にこれまでにも何回か、
担任の先生からSOSのお電話をいただいている。
先生「お子さんがこんな様子なんですけれど、、、」
大谷「それは大変ですね。どうにかしましょう」
という遣り取りを何度かやって、
改善したようなしてないような感じで進級したのだが。
先日、参観日で子の様子を見に行ったところ、
5時間目だというのに、机の上には給食の用意がまだ残っており、
床には体操服やハンカチ、マスクなどが散乱していた。
机の中にも、手当り次第に教科書やプリントを突っ込むので、
何を出すにも全てをひっくり返す始末。
こいつはダメだ!!!!
ということで、夫婦で相談し、
学習机を買うことにした。
入学時、リビング学習するからと学習机を買わなかった我が家だが、
我が子のヤバさを目の当たりにして、何がリビング学習だと意見が一致した。
買う。
学習机を買う。
どうせ買うなら、学校の机を丸ごと買おう。
ということで、我が家に「学校の机」がやって来た。

学校から拝借したわけではなく、
ちゃんと正規に販売されている商品である。
到着したバカでかい段ボール箱を開封したのは私だが、
現れた懐かしすぎるフォルムに、思わず、
「私のパソコンデスクもこれでいい!」と叫んだ。
それくらい、いにしえの記憶からエモを呼び起こす机である。
ちなみに、高さを調整すれば身長170cm以上にも対応しているとのこと。
大人の男性も使用可能だ。
開けた瞬間こそ、「リビングに学校の机があるんですけど…」という
強烈な違和感に襲われたが、2日もすれば目が慣れた。
子どもは学校と同じ机だ!と喜んで使用している。
喜んでいるが、それで急に片付けが出来るようになったりは、
もちろんしない。
机の上に何をどの順番で広げるか、
いま何を出さないといけないか、
逆に何を物入れに入れておかないといけないか。
もう100回は言いましたけど?!
と思うようなことを200回も300回も言いながら、
子どもの脳味噌に条件反射で使い方が染み付くまで、母の闘いは続く。
ただ、「学校の机」にしたおかげで、
子どもが学校でどのように過ごしているかを、
垣間見られるようになったことはとても良かった。
呆れるくらいおバカなことをしているのも見えるが、
黙々となにかに集中している横顔や、
朝食を給食に見立てるような、可愛らしい光景も見られる。
悪いことばかりではない。
そして、学習環境を整えさえすれば、
子どもは落ち着いて勉強するし、机の上は散乱しないし、
床にもモノは広がらないとも解った。
あとは親と子どもと学校の根気強い勝負。
「学校の机」を味方に付けて、明日も子どもに言い聞かせよう。
筆箱置いて。
ノート広げて。
座って。
ねえ、座ってください?
fin.

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何が原因なんだ?を考えた、お片付け記録はこちら▶
大谷(おおたに)
2児の母|整理収納アドバイザー
普段は片付け/捨て活/防災などについてもnoteを書いています。
