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筋トレが続かない私たちに必要なのは、長期投資としての歩く習慣

みなさん、今年に入ってから、どのくらい筋トレをしましたか?

「毎日続けている」と胸を張れるなら、それは本当に素晴らしいことです。
どうかそのまま、その習慣を大切にしてください。

一方で、「いや、正直やっていない」「三日坊主で終わった」という方。
──ようこそ、こちら側へ。私もその一人です……!

新しい習慣を始めたばかりの頃は、高揚感もあって、手間をかけること自体に楽しさを覚えるものです。けれど、時間が経つにつれ、その手間は少しずつ、そして確実に負担になっていきます。特に、かけた労力に見合う効果が見えないと、その傾向は強まります。

人間は目標達成のために、最も労力の少ない方法を選ぶ。
進化の過程で身についた「最小努力の法則」というやつです。

だからといって、運動しないことを推奨したいわけではありません。
実体験として、コロナ禍で「歩かない生活」を経験しましたが、あの時の変化は今でも忘れられません。運動量が減り、体脂肪がじわじわと増えていく様子は、まさにホラーでした。

そこで提案したいのが、筋トレほどハードではなく、それでいて確かなリターンがある方法です。

以下の図は、運動を「負荷の強さ(横軸)」と「継続率(縦軸)」で整理したものです。

多くの人が挫折しがちな「運動負荷が高い」図の右上の領域ではなく、図の左上に位置する、「運動負荷が低い × 継続率が高い」領域。

それこそが、この記事のテーマである「長期投資としての歩く習慣」です。


短期の筋トレ vs 長期の歩く習慣

理想を言えば、図の右上に位置する「高負荷な運動を、高い熱量で継続できる人」が最強です。強靭な肉体と高い代謝を同時に手に入れる、いわばボディメイクの成功者といえるでしょう。

しかし現実は甘くありません。
筋トレを1年間継続できる人は、わずか4%程度という話もあります。

残りの96%の私たちにとって、最初からそこを目指すのはあまりに険しい道のりです。そこで、現実的な選択肢として「短期の筋トレ(右下)」もしくは「長期の歩く習慣(左上)」について考えていきましょう。

短期の筋トレ

筋トレは、比較的短期間で成果が見えやすい運動です。
一般的に「3ヶ月」が一つの区切りとされ、この期間で筋力の向上や身体の引き締まり、体力・持久力の改善などを実感する人は少なくありません。

努力が数字や見た目として返ってくるため、達成感も得やすく、モチベーションが高まりやすい点は大きなメリットです。精神面でも、気分の改善や自信の回復といったポジティブな変化が現れることがあります。

ただし、これらの効果は継続してトレーニングを行っている間だけ有効です。1ヶ月ほど筋トレを休むと、筋力や見た目に明確な低下が現れるそうです。実際、わたしもそうでした。

言い換えるなら、筋トレは、効果がわかりやすいという反面、維持するためにそれなりのコストを払い続ける必要があります。

一定期間、集中して取り組むイベント型の投資としては非常に優秀ですが、運用を止めるとリターンも止まってしまう──そんな性質を持っています。

長期の歩く習慣

一方で、歩く習慣は、低コスト・長期積み立て型の資産形成です。
例えるならば、NISAでオルカンを積立投資するようなイメージです。

劇的な体型の変化はすぐには現れません。しかし、移動という日常動作に組み込まれている運動のため、始めるハードルは極めて低く、一度習慣になれば「最小努力の法則」に従って、一生涯運用し続けることができます。

以前の私は、歩くことを「効果の薄い、ただの移動」だと思っていました。ところが、この素朴な運動を続けるだけで、ここ数年は、最も運動していた30年前と同じ体重をキープし、筋力や体力レベルを示す指標も高い水準を保てています。

「4%の成功者」を目指して挫折を繰り返すよりも、自分にとって最も抵抗の少ない道を、長く、淡々と歩き続ける。これこそが、アスリート志向ではない私たちが健康を管理する上での、現実的な戦略なのではないでしょうか。


「イベント」で終わらせるか、「資産」にするか

ここまで、「短期の筋トレ」と「長期の歩く習慣」を比較してきました。

まず前提として、筋トレが続いている人は本当に素晴らしいと思います。
明確な目的意識を持ち、負荷の高い運動を継続できているなら、そのまま続けてください。それは間違いなく、強力な健康資産です。

一方で、「短期間で終わってしまった」「何度も挑戦して、挫折した」という人も多いはずです。私自身が、まさにそうでした。

そんなときに、「筋トレに再チャレンジ」と考える以外に、歩く習慣を資産として積み上げるという選択肢があってもいい。この記事で伝えたかったのは、ただそれだけです。

歩くことには、派手さはありません。だからこそ、続けやすい。長い時間をかけて、確実に身体を支えてくれます。まさに「継続は力なり」です。

「イベント」で終わる運動を繰り返すか。
それとも、「資産」として残る習慣を一つ持つか。

実は、歩くだけでもこんなに効果があると気づいたのは、私自身ここ数年のことでした。もし少しでも興味を持ったなら、まずは今日、いつもより少し早歩きで歩いてみてください。

詳しい効果や実感については、以下の記事でもまとめています。
気になったものから、参考にしてもらえたら嬉しいです。

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