SLと、神様と、胸キュン演出…宇佐参宮線の記憶をたどる旅
こんにちは。総合編成局のデジP坪西です。
きょうは、番組に登場する、宇佐参宮線のお話をします。
8月5日(水)よる7時からOABで放送する特別番組『良純&村重の大分タイムトラベル~AIでよみがえる廃線の記憶~』。
石原良純さんと村重杏奈さんが、かつて大分を走った3つの廃線の記憶をたどる番組です。
大分交通創業130周年の記念特番でもあります。
前回は別大線の話をしましたが、今回は第2弾。宇佐参宮線です。
宇佐参宮線は、どんな路線だった?
宇佐参宮線は、大分県北部、豊後高田から終点・宇佐八幡駅までをつなぐ8.8キロ。
蒸気機関車(SL)が走るローカル線で、宇佐神宮への参拝客を多く乗せて走りました。
1965年(昭和40年)の廃線まで、49年間にわたって地域の暮らしを支えた路線です。
豊後高田「昭和の町」に残る、宇佐参宮線の記憶
番組では、良純さん、村重さんが、豊後高田市のバスターミナルに降り立ちます。
かつては宇佐参宮線の始発駅・豊後高田駅のホームでした。
石原良純さんが「ほら、いかにも線路だったっていう感じがするじゃん」と声をあげるほど、櫛形ホームの面影が今も残っています。


その豊後高田の中心市街地は、「昭和の町」として知られます。
全長550メートルほどの通りに昭和の和風建築や洋館が並び、今も昔ながらの食堂や呉服店が軒を連ねています。
そぞろ歩くと、昭和30年代当時の活気と、賑わいある商店街の雰囲気を味わえ、本当にタイムスリップしたような感じです。
町を歩いていると、たまに、月光仮面のような、昭和仮面に会えますんで、ぜひ「昭和仮面~」と声をかけてあげてください。部署が変わってもやめない、いつまでも昭和の町を愛してやまない、豊後高田になくてはならない、最高のスーパーヒーローです!!
廃線から60年が経った今でも、始発駅があった豊後高田バスターミナル前には「駅通り商店街」の看板が残っています。
近くの食堂には当時の時刻表が貼られ、オリジナルのポストカードを販売するお店もあるそうです。
豊後高田の暮らしの中に、まだまだ廃線の記憶が残っています。
大分県最大の穀倉地帯、宇佐平野
豊後高田市から宇佐市北部にかけて広がるのが、宇佐平野です。
宇佐平野は大分県最大の穀倉地帯です。
特に麦は大分県一の産地で、県内の作付面積の約60%にあたる約2,400haで栽培されています。
「麦秋」と呼ばれる初夏の時期には、一面に黄金色の平原が広がります。
宇佐参宮線は、そんな豊かな農地と人々の暮らしを横断しながら走っていました。
金色に輝く穀倉地帯の真ん中、青空の下をSLが煙を上げて走り抜ける光景は、さぞかし印象的だったに違いありません。

「クラウス号」と呼ばれた外国製SLが大人気だった
宇佐参宮線のシンボルといえば、蒸気機関車です。
開業当初は日本製の3両で運行していましたが、馬力などの面で課題がありました。
そこで戦後、運輸省から払い下げを受けた外国製の蒸気機関車が導入されます。
ドイツのクラウス社製のもので、地域の人たちからは「クラウス号」の愛称で親しまれました。
特に、宇佐駅で国鉄・日豊本線をまたぐときに登る坂道は大変で、クラウス号は、その馬力をいかんなく発揮。
機関士の間では、一躍人気になっていたそうです。

機関士の「胸キュン演出」とは?
番組では、宇佐参宮線のエピソードも紹介します。
宇佐参宮線の沿線には製糸工場があり、最盛期には150人ぐらいの女工さんたちが働いていたそうです。
若い機関士の中には、女工さんたちと親しくなった人もいたそうです。
その機関士たちが製糸工場の前で、ある「胸キュン演出」をしていた様子を、AIで再現しています。
この映像を、御年96歳、当時の宇佐参宮線・車掌に見ていただいたのですが、「なつかしいなぁ」と思わず言葉をもらしていらっしゃいました。
番組サブタイトルにしている「AIでよみがえる廃線の記憶」。
まさに、その瞬間を、番組で見届けてください。
終点・宇佐神宮
宇佐参宮線の終点は、宇佐八幡駅。すなわち、宇佐神宮です。
全国に4万社あまりある八幡社の総本宮で、2025年(令和7年)には、創建1300年の節目を迎えました。
宇佐参宮線の終点・宇佐八幡駅は、現在、宇佐神宮の駐車場になっています。
参拝客を乗せたSLが仲見世のすぐそばに到着し、そのまま神宮へ向かう参道へと多くの人が向かっていったことでしょう。
ちなみに、この宇佐神宮には、ちょっと特別な参拝作法があります。
一般的な神社の参拝は「二礼・二拍手・一礼」ですが、宇佐神宮では古くから今に至るまで「二礼・四拍手・一礼」で参拝するのが作法です。
宇佐参宮線から降りてきた人々も、同じ作法で参拝していたかと思うと、歴史のつながりを感じ、感慨深いものがあります。

地域の暮らしの中に残る、廃線の記憶
廃線から60年。
宇佐参宮線の記憶は、昭和の町の商店街に、食堂の時刻表に、96歳の元車掌の言葉の中に、静かに生きています。
宇佐平野の豊かな風景の中を走り、神様のもとへと人々を運び続けた49年間。
その記憶を、番組で感じ取ってもらえればうれしいです。
8月5日(水)よる7時、OABでご覧ください。
📺 番組情報
『良純&村重の大分タイムトラベル ~AIでよみがえる廃線の記憶~』
・放送日:2026年8月5日(水)
・放送時間:よる7時〜
・放送局:OAB大分朝日放送
・出演:石原良純、村重杏奈、江藤祐介(OABアナウンサー)
見逃し配信(放送終了後〜1か月)
TVer / ABEMA / テレ朝動画
▶ 番組特設ページはこちら
https://www.oab.co.jp/lp/oita_time_travel/
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