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52歳で起業した診断士が現場で見つけた「資格の本当の活かし方」

中小企業診断士の資格を取ったが、独立後にコンサルティングで価値を出せるか不安な人は多いのではないでしょうか? 資格は取れたのに、案件の声がかからない、案件をもらっても何をすればいいか分からないという声をよく聞きます。


資格でコンサルティングの仕事につながる!


多くの人は、資格を取ることゴールにしてしまいがちです。
多科目の一次試験を通過して、答えの見えない二次試験を通過したときは、やっとたどり着いたという気持ちになりますよね。
もちろん、私もそうでした。

ですが、資格は「経営知識を持っている」証明であって、
「顧客の課題を解決できる」ではありません。
実際にはこの2つは別の力だと考えています。
副業8年をへて起業して3年の期間を通して学びました。

本記事では、資格の外側で何が問われるのかを、
独立後に私自身がつまずいた場面に沿って説明します。

読み終える頃には、資格取得の「次」に何を身につければよいか、
地図がひとつ手に入ると思います。

「登録したのに、声がかからない」


診断士に登録したが、お客様から声がかからない。
あるいは、知り合いから相談をもらったが、
いざ向き合うと何から手をつければいいか分からない。

こうした戸惑いは、診断士資格の取得後にぶつかる壁です。
むしろ試験に合格して仕事を始めようとする人ほど、
この落差に戸惑います。

試験では「正しい知識を知っているか」が問われます。
SWOT分析を説明できる。財務指標を読める。
マーケティングの4Pを語れる。
ここまでは、中小企業診断士は誰でも確実にできます。

ところが実際の現場で社長は
「SWOTを教えてください」とは言いません。

「なんとなく最近、社員が辞めていく」
「売上は悪くないのに、手元にお金が残らない」と、
輪郭のはっきりしない不安を持ち込んできます。
この曖昧な相談を、解くべき論点に変えるところから、
コンサルティングは始まります。
知識は、その入口に立つための前提にすぎません。

資格は「信頼の前借り」


なぜ、資格を取っても仕事につながらないのか。
理由は、資格が果たす役割を誤解しているからです。
資格は、初対面の相手に「ひととおり勉強している」と
思ってもらうための、信頼の前借りになります。
会社員が名刺の会社名と肩書きで信頼を得るのと、構造は同じです。

しかし前借りした信頼は、最初の一度きりしか効きません。
相談後、相手の状況を的確に整理し、
次の一歩を示せなければ、
「資格は持っているが、頼りにはならない人」になります。

これは、あなたの知識・能力が足りないのではありません。
資格試験とコンサルティング実務は、求められる能力そのものが違う
という構造の問題です。
この構造を知らないまま「資格を取ったのに」と焦ると、
打ち手を間違えやすいです。

資格が保証するものとは?


両者の違いを整理すると、こうなります。

 資格が保証すること
・経営知識を体系的に理解している
・分析フレームワークを知っている
・試験の問いに正解を出せる
・一人で答案を完成させられる

コンサルティングで問われること 
・ 曖昧な相談から、解くべき論点を立てられる
・ 目の前の会社の状況に知識を当てはめられる
・正解のない問いに顧客と合意しながら進められる
・社長と一緒に現場を巻き込み施策を推進する 

上は「知識」、下は「デリバリー(顧客を前に進める力)」です。
独立後のコンサルティングで必要なのはデリバリーです。
そしてこれは、資格試験の受験では勉強できない領域です。

資格取得の「次」にやること


では、資格を取った次に何をするか。
明日から着手できるのは、次の3つです。

  1. 資格を「名乗る」から「使える形」に翻訳する
    「診断士です」ではなく、
    「誰の・どの場面の・どんな困りごとに役立てるか」を
    一文で言えるようにする。

  2. 小さくてもいいから、実際に相談に乗る場数を作る
    無料・知人相手で構いません。
    曖昧な相談を論点に変える練習は、実地でしか積めません。

  3. 成果定義を「知識を伝えること」から「相手が前に進むこと」へ変える。説明して満足するのではなく、相手が翌日に動けたかで自分を評価する。

この3つは、いずれも資格の勉強とは別の筋肉を使います。
だからこそ、早く始めた人から差がつきます。

「何ができる人か」を問われた日


私自身、独立して痛感したことがあります。

会社員時代の私は、大手企業のディレクターという肩書きを持っていました。初対面でも、その名刺を出せば話が通り、是非仕事をさせてください。までが一連の流れでした。

ところが独立して、個人名だけの名刺を差し出した瞬間、
相手の反応が変わったのです。返ってきたのは、
「辻村さんは、何ができる人なんですか?」
という問いでした。

なんとなく覚悟はしていましたが、
自分がそれまで「看板と肩書き」に信頼を前借りしていたことを
改めて認識せざるを得なくなりました。
診断士の資格も、これとまったく同じです。
資格は入口の信頼を少しだけ前借りさせてくれますが、その先で何ができるかは、資格が保証してくれません。

信頼は、資格や肩書きではなく、姿勢から生まれる。
ですので、資格を取った後の一番の武器は、
「何ができるかを語れるようになる」
これがとても大事です。
そして、語れるようになるために
必要なノウハウを習得すること。

まとめ


資格は、コンサルティングの入口に立つための前提であって、
価値提供の力そのものではありません。

資格を取ったのに仕事につながらないのは、
コンサルティングに必要な考え方、動き方に
まだ気づいていない、もしくは習得していないからです。

次に磨くべきは、知識ではなく
「曖昧な相談を、前に進める力」
ここから先を、このnoteで具体的に書いていきます。

そもそも私がなぜ、
52歳で安定した会社を辞めてこのテーマを書いているのか。
決断の背景は、前回の記事にまとめています。あわせてどうぞ。

#中小企業診断士 #士業 #独立 #資格 #コンサルタント #ノウハウ

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