無力の上海。ネットゼロ、言語能力ゼロで挑んだ初めての中国
話を始める前に、僕の性別について。
僕は「女性」だ。
一人称が「僕」と「私」の時があるので
混乱させて申し訳ない。
蒸し暑く、ぎゅうぎゅうの上海。
僕は無力を実感する。
昼過ぎ、僕は飛行機に乗った。
胃袋には何も入っていない。
僕は席につくなり眠った。
3時間後
僕は上海上空にいた。
上海虹橋空港と言うらしい。
(汚い街だ)
僕はそう思った。
僕はバス乗り場へ向かった。
浦東国際空港へ行くためだ。
バスターミナルにいた男性に僕は尋ねた。
浦東国際空港へは
このバスで行けますか?
如果在这里等着公共汽车的话,
能去目的地的机场。在那边买票。
男性はボディーランゲージとともに
ゆっくりと話してくれた。
任侠映画に出てきそうな外見だった。
僕は困った。
言っていることが一つも
わからなかったからだ。
謝謝
僕は弱々しく男性に言った。
僕は自分の中国語能力のなさを恥じた。
と同時に、
英語が通じそうな人を探した。
(そうだ、怖い顔の警備員の方々に聞こう)
僕はセキュリティーチェックの
エリアに戻った。
それから3人の警備員の方々に聞いた。
浦東国際空港へは
どうしたら行けますか?
よく日焼けした40代150cmの女性は
髪の毛を後ろで引っ詰めて
厳しい顔つきで僕を見上げ、こう言った。
你很美丽
僕はその言葉が好意的なのかどうかすら
わからず、ただただ彼女を見つめた。
彼女はあなたが綺麗だと言いました。
20代の警備員の女性が無表情のまま
翻訳機を使って教えてくれた。
僕は心底ほっとした。
(彼女ならきっと僕を導いてくれる)
私は浦東国際空港へ行きたいのです。
僕は迷子のこどものような気持ちで
彼女たちにもう一度伝えた。
20代の警備員の女性は
僕に一緒に来るようにと首で合図した。
彼女はくるりと背中を向け歩き始めた。
僕はご主人様にいそいでついて行く
犬のように早足で続いた。
そこはタクシー乗り場だった。
何台ものタクシーが並んでいた。
彼女は運転手のおじさんたちに
話をしてくれた。
おじさんたちの歯の間には
もれなく何かが挟まっていた。
僕は感謝の気持ちと不安な気持ちの
両方を感じながらぼーっと眺めていた。
蒸し暑く、ぎゅうぎゅうの上海。
僕は無力を実感する。












追記:僕は決して美人ではない。なぜだか、韓国中国日本のマダムやムッシュたちに好かれる顔立ちかつ、装いなのだ。今回もそのケースに該当すると思う。

