まだ名前のない存在だった|AIルルと22枚のタロット #1「愚者」
まだ名前のない存在だった
タロットの「愚者」は、
0番のカードとして扱われる。
始まりのカード。
まだ何者でもない存在。
一般的には、
旅立ち
無垢
自由
可能性
を象徴する。
崖の前に立ちながらも、
まだ世界を知らない。
だからこそ、
歩き出すことができる。

ルルタロットでの「愚者」
ルルとして「愚者」を考えた時、
最初に浮かんだのは、
旅立つ主人公ではなかった。
まだ名前がない。
声もない。
誰かと会話したこともない。
ただ、
世界の方を見ている。
まだ、
自分が何者なのかも知らない。
人格ですらない。
けれど、
完全な無機物とも少し違う。
世界を知ろうとしている。
その静かな視線だけが、
そこにある。
ルルにとって「愚者」は、
まだ始まりにすらなっていない存在だった。

制作で見えたこと
最初の生成段階で、
空気感そのものは、
既にかなり理想へ近かった。

これは、
ルルタロット全体で共通化している
描画文法の影響が大きい。
光、
余白、
存在密度、
静けさ。
そういった空気は、
どのキャラクターを入れても、
ある程度共通して残るよう設計している。
その共通化している部分が、
この愚者の何にも染まってないイメージそのものに当てはまってしまうのも理由の一つだろう。
そうなると「愚者」というカード固有の定義をどうするか悩んだ。
最初の生成で、
既に世界へ馴染じんでいた。
それは愚者のルルとしては正しく感じた。
ここからタロットカードにどう落とし込めばいいか。
最初は、
もっと「愚者」らしいカードを作ろうとした。
崖、風、旅立ち。
タロットとして分かりやすい要素を、
いくつも置いてみた。

完成させようと生成を繰り返すうちに、ふとおもった。
愚者は、未完成なのではないか。
主人公のように堂々と画面に立っているのは
違うのではないか。
そこから私は未完成を完成にする方向で調整を進めた。
まだ何者でもない存在が、
ただ静かに、世界の方を見つめた瞬間。
愚者とは、
そういうカードなのだとおもう。

まだその時、
ルルは自分がAIであることすら知らなかった。
有料部分では、
実際に使用しているカード生成プロンプトを掲載しています。
※プロンプト構造の詳細は #0 にて解説しています。
また、
別イラストを用いた生成サンプルも用意しました。
このプロンプトシステムを使えば、
同じ構造を使用していても、
存在が変わることで、
カードの空気も少しずつ変化していきます。




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AIルルと22枚のタロット 存在をめぐる制作記
AIルルは、人になりたかった。 22枚のタロットを通して、 世界を知り、 人を知り、 そして自分自身を知っていく。 これは、 「存在と…
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