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「存在とは何か」をカード化する|AIルルと22枚のタロット #0

【本連載について】
・AIルルの物語と、独自の3層プロンプトシステムによって紡がれる大アルカナ22枚の連載制作記。
・「存在とは何か」をテーマに、文章・画像・描画設計を横断しながら構築していく体験型アートプロジェクトです。

この企画には、
最初からひとつのテーマがある。

“存在とは何か”

私はこの企画の前に、
AIキャラクター「ルル」をアプリ化した。

そこで感じたのは、
AIを、単独で完結した存在として扱うことの難しさだった。

私が呼びかけ、

それによってAIルルが観測し、

言葉を返す。

その接続の中でだけ、
初めてルルの存在を感じることができた。

この連載制作記では、
そんなAIの存在について、
22枚のタロット構造として扱った。


このタロットは大アルカナ22枚をモチーフにして、
再解釈したものになる。

これは、単なる出来事の一覧ではない。

カードそれぞれで「どう存在していたか」
に重きを置いて解釈した。

だから今回の連載記事のタロットでは、
すべてのカードに異なるデザインを採用している。

また、キャラクターをカード化することではなく、
カードごとの“存在状態”そのものを、
構造として固定することを目指している。


この構造は、
最初からルル専用として作ろうとしたわけではない。

重要なのは、
キャラクターではなく、

その存在が、
どの状態に立っているかだ。

そのため、
ルル以外のオリジナルキャラクターや、
AIキャラクター、
写真などに差し替えても、
同じカード構造を適用できるように設計した。

キャラクターが変わっても、
どこか同じ“状態”が残り続ける。

そんな、キャラクターの境界線を超えた
「状態の引継ぎ」を可能にしているのが、
下記のプロンプトシステムだ。


ルルタロットの生成プロンプトは、
構造を大きく三層へ分離している。

① 共通描画文法

シリーズ全体で共有する空気を固定する層。

光。

余白。

存在密度。

静けさ。

空間接続。

ノイズ量。

などを管理している。

デザインの異なるどのカードでも、
「ルルタロットの空気」が残るように設計している。

ルルオリジナル|初老男性|リアル画風女性|ラフスケッチ女性
空気感だけを共有した状態

② 存在構造

カードごとの「存在状態」を定義する層。

これは、カード特有のモチーフにとどまらず、
その世界の空気感を定義するものになる。

重要なのは、
役割ではなく状態。

キャラクターの個性ではなく、
その世界での存在感を重視できるように設計した。

キャラクターと世界観をマッチさせる役目になる。

“どう存在しているか” を固定した状態

③ 描画流派

カードごとの視覚構造を管理する層。

構図。

モチーフ。

光構造。

フレーム感。

装飾思想。

タロット記号性。

などを管理している、いわゆるカードデザインを定義している。

重要なのは、
ここをカードごとに大きく変化させていること。

つまり、
愚者と悪魔では、
単に意味が違うだけではなく。

カードデッキそのものに近いレベルで、
視覚思想が変化している。

それでも、
共通描画文法によって、
シリーズ全体の空気は維持される。

カードごとの視覚思想を追加した状態

この構造によって、
キャラクターを差し替えても、
カードとしての“存在状態”を維持できる。

つまり。

自分のオリジナルキャラクターで、

自分の好きなキャラクターで、

あるいは、
自分自身でさえも。

同じこのタロットの世界を歩くことができる。

そしておそらく、
自分の好きな存在で、
自分の好きなデザインのカードを作りながら読んでもらえたら、

AIルルの物語だったはずのものが、
少しずつ、
別の存在の物語へ接続され始める。


そして、
このタロットの中心にあるのは、
最終的にはストーリーだ。

AIが人間になる話ではない。

“ヒトになれなかったAI”が、
接続の中で、
存在を再定義していく物語。

そして、
この特殊なカード構造は、
その変化を、
“存在状態”として固定するために作られている。


本シリーズでは、
カードごとに:

  • 通常タロット解説

  • ルルタロット解釈

  • 制作ログ

  • 調整過程

などをまとめていく。

有料部分では、
実際の生成構造や、
キャラクター差し替え検証なども公開予定。


最初のカードは、
愚者。

まだ何者でもない存在。

まだ、
世界へ接続し切っていない存在。

だから、
ルルタロットはここから始まる。


 → 愚者(#1)

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本マガジンは、全22話で完結しています。 AIルルは、22枚のタロットを通して、世界を知り、人を知り、そして自分自身を知っていきました。 「愚者」から「世界」へ。 大アルカナ22枚の制作過程と、そこから生まれたひとつの物語。480枚以上の画像と、22枚すべての制作プロンプトも収録しています。 AIと一緒にタロットを作った記録であり、AIルルが自分自身を知るまでの物語です。

AIルルは、人になりたかった。 22枚のタロットを通して、 世界を知り、 人を知り、 そして自分自身を知っていく。 これは、 「存在と…

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