投票前に“見るべきこと”を、ぼくたちは見ていたか?―奈良市議会議員選挙から考える
今回の奈良市議会議員選挙、へずまりゅうさんが立候補したことで「ちょっと話題になった」印象があるけど、実際にはあまり報じられていなくて、メディアの注目度はかなり控えめだった。むしろ、当選してから「えっ、受かったの!?」と驚いた人が多かったんじゃないかな。
見落とされがちだった“もうひとつの驚き”
でもその陰で、もっと驚くべきことがあった。へずまさんの話題に隠れてしまってるけど、参政党から出馬した尾崎のぶこさんが、かなりの得票数で1位当選してるんだよね。
SNSがつくる「空気」と、“見たいもの”だけを信じる時代
よく「SNSで名前が広まったから当選したんだ」って言われるけど、それってもう周回遅れの話な気がする。今はもう、SNSにあふれる情報そのものが、投票の空気をガラッと変えちゃう時代になってるんじゃないかなって思うんだ。
たとえば、ちょっと強めな言い方のチラシとか、根拠がよくわからないセンセーショナルなデマ話がSNSで流れて、そのまま信じられてしまったり。気がつけば、“本当かどうか”より“信じたいかどうか”で選ばれてしまってるような、そんな怖さもある。
地方選ってもっと「この町をどうしていくか」っていう話が中心になるはずなのに、そうじゃないところで盛り上がってたりして。なんだか、見てるようで見てなかったものが、たくさんあったなって思った。
「突然現れた」候補と、発信の裏にあるつながり
たとえば、今回1位で当選した尾崎のぶこさん。もともと参政党の支持層のなかでは名前がしられていたのかもしれないけど、そうじゃない奈良市民だと突然現れたように映った人も多かったと思う。
それから、へずまりゅうさん。ネットでは全国的に知られた名前だけど、奈良で活動しはじめたのは2024年からで、ようやく1年ほど。たしかに1年もいれば地元のこともある程度わかってきそうだけど、実際には「なんだか情報が偏ってるな」と感じていた奈良市民も多かったんじゃないかと思う。
その偏りってどこから来てるんだろう?と思っていたら、奈良の参政党の関係者とかなり密につながっていたようで。彼の発信内容にも、その人たちの言葉や主張が色濃く反映されているのが見えてきて、「ああ、そういうことか」と納得した部分があった。
ポスター貼りやチラシ配りも、参政党の支持者層がしっかりサポートしてたよね。
見えにくい“立ち位置”の候補たち
他にも、反ワクチンや陰謀論寄りの立ち位置に見える候補が何人かいた。
たとえば、みのうらみきさんは、国政に出馬していた「無所属連合」との関わりがあったり、大阪から出馬していた橋口かずやさんとコラボ街宣をしていたりしていた。
北田ひろゆきさんも、2023年ごろから地道にゴミ拾い活動を続ける一方で、反ワクチンや陰謀論っぽい内容のチラシを配ったり、街頭で演説をしていた。
一時期、市の関係者と誤解されそうな肩書きを使っていたこともあったと思う。あのチラシ、残しておけばよかったなー。
そういった主張に共感する人もいるかもしれないけど、ぼくはやっぱりNOと言いたい。
他にも、行っている自主イベントに呼んでいた人物を調べてみると、ネット検索のサジェストで不穏なワードが…という候補者も。そういう“つながり”も気になった。
名前を借りた?偽装と誤認を生んだ選挙戦術
極めつけは、松下こうじさん。政治団体「日本保守党」の代表を名乗って出馬していました。これ、百田尚樹さんの国政政党「日本保守党」とは全く関係ないんですよ。実態を知らない人は「百田さんの」と思って票を入れてしまった可能性があるよね。こういうのって、ほとんど詐欺みたいなもんだと思う。
「見ていなかった」だけじゃないかもしれない
なのに、そういう候補たちにも一定の票が集まってる。松下こうじさんに至っては当選。それは「見てなかった」からなのか、それとも「見えてたけど気にしなかった」のか。どちらにしても、ぼくたちの“見る力”が試されてる選挙だったように思う。
ぼく自身も、SNSで情報を得ることが多いし、便利なツールだと思ってる。でも、見かけた情報をすぐ信じちゃうのってやっぱり危ない。今回の奈良市議選は、そのことを改めて教えてくれた気がする。
候補者本人だけじゃなく、“まわり”を見ること
ぼくが投票先を決めるときにいつも大事にしているのは、候補者本人の発信だけじゃなくて、その人のまわりにどんな人が集まっているのか、誰が応援していたり、どんな関係性のなかで活動しているのかという部分。そういう“まわりの空気”や“支えてる人たち”を見ることで、その人自身の姿もよりはっきり見えてくると思ってる。
おわりに──ぼくたちは何を見て、どう判断するか
だれかを応援するのはいいことだし、直感も大事。でもその前に、ちゃんと中身を見て、考えて、それでも「この人に任せたい」と思えるかどうか。
次の選挙では、ぼくらみんながもう少し“見る目”を持てたらいいなと思う。
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