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思考/読書「あの国の本当の思惑を見抜く 地政学」

 社會部部長さんの著書、「あの国の本当の思惑を見抜く 地政学」を読みました。

 なんだかんだで、資産運用するうえで、地政学をかじっておかないと、影響が大きいからです。海外売上比率の大きい個別株も持っているからです。

 本題に戻り本書では、歴史を振り返り、なぜ戦争や紛争が起こりやすいのかを述べています。
 思想の違いなどもありますが、本書では地理に着目しています。
 物理的に海や山などの自然で国境が隔たれているか、それとも平野部に国境が敷かれているかです。
 また海でも、深さなども着目点です。


 例えば海であれば、空路もしくは海路で物流に制限を受けます。要するに物理的な戦力を送り込むのに制限を受けます。
 一方で平野部であれば陸路で簡単に戦力を送り込むことが出来ます。
 サイバー攻撃が発達したとは言え、最終的には物理的に実効制圧できなければ、その土地の資源などの恩恵を受けることは出来ません。
 陸上と海上の移動速度の差を調べてみてもいいでしょう。


 「出る杭は打たれる」ということわざがあるように、覇権国家の成立を容認できるかと言うと、難しいでしょう。

 ちなみに本書ではユーラシア大陸という言葉が反映に出てきます。

 大陸として比較的平野部が多く、国境争いがおこりやすいためです。
 また大国と言える国が多く、国境が複数の国に接していることも、戦力の分散に繋がり、総力で言えば勝っていても戦争や紛争で負けることもあります。

 特に大国間の干渉地帯と言える国々の存続競争は困難でしょう。平野部であれば攻めやすく、守りずらいためです。

 カルロゼンさんが原作の、「幼女戦記」や「売国機関」などがわかりやすいでしょう。

 平野部であれば、補給線を引き延ばして相手国の疲弊をさせつつ、撃滅する必要があります。そのための広い領土が必要になります。
 特に独裁国家と言える国々の思惑は、想像することが困難なため、心理的な安全を確保するために、領土拡大路線をとりがちになります。

 またチョークポイントと言われる陸/海路の重要性もあります。
 ここを抑えられてしまうと、物流に大きな影響が出るためです。

 コロナ下では、港でコンテナをなかなか下せず、物流に大きな支障が出たのは記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。
 世界中での貿易が盛んになったため、湾岸部やチョークポイントの重要性が増しています。
 船舶と飛行機を比較すると、船舶の方が大量の物資を一度に輸送できるためです。ちなみに陸路だと経路によりますが、通過する国が多くなり、関税などで結果的に価格的に高くつきやすくなります。

 
 結局のところ、安全保障のジレンマに陥ります。相手国が信用できるかどうかです。
 対話や勢力均衡性の重要性が述べられている本です。
 参考文献が多く、客観的かつ多角的に読める本だと感じました(読むのに時間がかかりました…)。

目次より
序章 今、地政学を学ぶ意義
第1章 アメリカ 強そうで弱い国
第2章 ロシア 平野に呪われた国
第3章 中国 海洋国家になろうとする大陸国家
第4章 日本 大陸国家になろうとした海洋国家
終章 地政学から学べること

紹介ページより抜粋
あの国の本当の思惑を見抜く 地政学
社會部部長 著
Sunmark Publishing,Inc

 似たような本として、以前下記の本も読んでいます。こちらの方が初心者向きですね。

注:アマゾン アソシエイト・プログラムに参加しています。

 果たして地球儀を見た際に、20年後、50年後では、どのような国境になっているのでしょうね。

 著者である社會部部長さんのYoutubeのリンクを併せて載せておきます。


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