アニメ観賞「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX Individual Eleven(2005)」
神山健治さん監督作品の、アニメ「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX(2002)」全26話の続編、「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG(2004)」全26話を「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX Individual Eleven(2005)」として再構成された作品です。
今回もネタバレです。
前作はこちら。TVシリーズの再構成版です。
繰り返しになりますが、本作品群では、体や脳の機械化が進んだ世界観を持ちます。全身の機械化(体は義体化、脳は電脳化)が可能な世界です。非常に高度な情報社会です。
哲学的な作品です。
2025年現在では、すでに筋電義手が登場していたり、脳からの電気信号を用いた操作の臨床試験が行われていたりします。
本作品では、「個別の11人というテロリスト」、「招慰難民」、「核」が描かれています。
「個別の11人」というテロリストグループが物語のスタートです。
なお押井守さん監督作品である、「GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊(1995)」の冒頭がオマージュされています。
「個別の11人」は組織としての階級を持たず、それぞれの個人の意思を持って活動しています。
このことが組織としての強みを持たない代わりに、逆に弱みにもなりません。
また本作品では、パイロットを乗せたヘリなどが登場しますが、パイロットに何かあった際の緊急時対策として自立制御システムが組み込まれ、それが仇となって暴走したりします。
前TVシリーズでも登場していますが…。
また「個別の11人というテロリスト」は、その中核ともいえる「クゼ」という人物ですが、国家所属の省庁に所属する「合田一人」によるプロデュースによる影響を知らずに受けています。
個々が日本のために良かれと考え行動(植民地化を懸念)した結果、更に深みにはまっていきます。
最終的には、外国による内省干渉を避けるべく、内閣総理大臣が決断します。
「水は低きに流れ、人の心もまた低きに流れる。」(原典:孟子)
「一心独立して一国独立す」(原典:福沢諭吉)
「私は初めからそう考えて行動してきたつもりです。
茅葺政権はこれまで通り、米帝、米露連合、中国、そしてアジア・EU両諸国とも同様の距離を保ったまま、独自の判断で動く、国連協調路線を模索していくつもりです。」
「攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG(2004)」/「攻殻機動隊STAND ALONE COMPLEX Individual Eleven(2005)」
神山健治 監督 / 士郎正宗 原作
Production I.G
情報操作による怖さ、時事ネタが巧妙に入れ込まれつつも、ある種時代の先取りがなされています。
「テロ(戦争)」、「移民問題」や「核」など、まさに今問題となっていることです。
なお一連の作品の表題である「STAND ALONE COMPLEX」ですが、「孤立した個人が全体として行動する現象」と幾つかの生成AIから確認できます。
個々人が、互いに影響し合うものだと考えられます。
なお最後の方に、童謡・唱歌の「手のひらを太陽に」が登場します。
Uta-Netより。
本作品はこちら。
TVシリーズはこちら。
まだ紹介していない作品も含まれますが、TVシリーズの総編集版2作品及び「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX Solid State Society(2010)」の3部作版はこちらから。
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