CDAとは? ~国家資格キャリアコンサルタントとの違いとCDAの魅力・メリット~
こんにちは。日本キャリア開発協会 公式noteです。いつもご愛読ありがとうございます。
これまで私たちJCDAの活動やイベントのご紹介、さらに国家資格キャリアコンサルタントの更新講習のご案内などをお送りしてきました。
今回は、そもそも「CDAとはなにか?」、そして「国家資格キャリアコンサルタントとの違い」や「CDAの魅力やメリット」についてお伝えしたいと思います。
1.CDAとは
CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー:Career Development Adviser)は、日本キャリア開発協会(JCDA)が認定する資格です。誰もが「ありたい自分」を持つという肯定的な人間観をベースに、相談者自らの気づきによって自己概念の成長を促し、「その人らしい生き方・働き方」を支援することに特色があります。すでに22,000人以上の資格保有者がさまざまな領域で活躍しています。
JCDAでは、人は誰でも「自分はこうありたい」というエネルギーを持っていると考えています。普段、「自分はこうありたい」といったことは、ほとんど意識されることはないことかもしれません。けれども実は、人は、日々起こるさまざまな出来事を「ありたい自分」を通して感じ、考え、自分らしい選択をしています。そしてそれらが、その人の今につながっています。人には、そのようにして紡がれてきたオリジナルの人生のストーリーが一人一人にあり、その一つ一つがかけがえのないものです。
一人一人の存在をかけがえないものとしてとらえ、そして相談者自身が自らが大切にしているものを軸として自分らしく生きていく支援をする―――
一人一人の大切なものを尊重していけば、やがては多様性に満ちた、共に生きやすい社会にもつながっていくでしょう。
『個を尊重しながら、よりよい社会をデザインする』
それがCDAの役割です。
2.CDAと国家資格キャリアコンサルタントの違い
キャリア形成支援に関する資格として、国家資格キャリアコンサルタントがあります。キャリアコンサルタントは職業能力開発促進法の改正により2016年4月に創設されました。JCDAは国の登録試験機関として、国家資格キャリアコンサルタント試験を実施しています。
CDA資格は2000年に認定を開始しました。キャリア形成支援の分野でいち早く支援者の養成と能力の認定を行っています。国家資格キャリアコンサルタントが創設されるまで、CDA資格認定試験は、国のキャリア・コンサルタント能力評価試験の一つとして指定されていました(2002年~2016年)。
なお現在、CDA資格認定は国家資格キャリアコンサルタント試験の合格が要件となっています。つまり、CDA資格と国家資格キャリアコンサルタントのダブルライセンスホルダーとなるわけです。
3.資格更新(更新講習)について
キャリア形成支援の資格を取得した方にとって、取得をした後の実際の支援の場面が最も大切であることは言うまでもありません。その支援が、相談者にとって、適切でよりよいものであることが求められます。そのためには、資格取得後の自己研鑽が大切です。厚生労働省は、2018年3月に「キャリアコンサルタントの継続的な学びの促進に関する報告書」をまとめ、資格取得後の継続的学習についての指針を示しています。JCDAでは、ここに挙げられている資格取得後の継続的な学びや、実務経験や各種活動のサポートを行いながら、キャリアカウンセリングの普及活動を行っています。

4.CDAになるには
CDA資格を取得するためには、大きく2つの要件があります。
①国家資格キャリアコンサルタント試験に合格、2016年3月までに標準レベルキャリア・コンサルタント試験、またはキャリアコンサルティング技能士(1級・2級)に合格していること。
②CDA資格対応キャリアコンサルタント養成講座を受講修了、またはJCDAが指定する講座を受講していること。


例えば、日本マンパワーの養成講座を受講し、国家資格キャリアコンサルタント試験に合格された【区分A】の方は、受講不要でJCDAに入会が可能です。
また、国家資格キャリアコンサルタント試験に合格後、未入会のまま2年以上経過した場合は【区分F】となり、指定講座のうち②を受講すれば入会が可能です。
その他、様々な要件がありますので、詳しくは下記リンクをご覧ください。
5.CDAの魅力・メリット
前述の通り、CDA会員は国家資格キャリアコンサルタントとのダブルライセンスが得られます。それにより、
①JCDAが提供する国家資格キャリアコンサルタントの更新講習を会員割引価格で受講できる
②更新講習1時間につきCDAポイント2ポイントとして同時付与される
③各支部地区が開催するイベントに参加でき会員同士のつながりが得られる
といったメリットが享受できます。
JCDAのキャリアコンサルタント更新講習は、厚生労働省のガイドラインに則りつつ、JCDAが普及しようとするキャリアカウンセリングの考え方を軸として構成し、キャリアカウンセラー自身の成長と、実践に役立つ考え方や実践力を習得いただくことを目指しています。
知識講習(通信講座・定員420名)は年8回、技能講習(対面/オンライン・全26種類)は毎月40~50講習開催しています。
上記の「研修申込サイトLeaf」からは、開催講習・日程、実施形態(Zoom・対面)、開催都市など受付中の講習を検索できます。
また、各支部地区が主催する勉強会等のイベントは、ホームページで公開するほかに会員向けメール配信システムにてお届けしています。
各支部地区が主催するイベントに参加された方々の声を紹介します。
みなさんが資格を活かしてどのように活動しているのか、会員同士のつながりから知ることができた。
会員同士の出会いから、新たな学びや仕事につながった。
現場でキャリアカウンセリングを実践している方ほど、自己研鑽のために参加していることに驚いた。
養成講座の講師や先輩方と再会することができ、同窓会のような楽しさがあった。
ベテランも新人もみんな対等な仲間=ピアとして学ぶ姿勢に感動した。
ピアトレーニングに参加し、実践を通じて、講座で学んだ「経験代謝」の考え方がすっきりと理解できた感じがする。
他にもたくさんの感想をいただいていますが、いずれも仲間とのつながりが支部地区会を通じて広がっていくことに、大きなメリットを感じていらっしゃるように思います。
6.CDAならでは「経験代謝」という関わり
JCDAのキャリアカウンセリングは、「経験代謝」という考え方に基づいています。
「経験代謝」とは、相談者の語りのなかの「経験に映る自分」を観るということを通して、相談者が自分らしさに気づき、成長につなげるという考え方です。

▼「キャリアカウンセリングとは何か」
<https://www.j-cda.jp/wp-content/uploads/2022/07/JCDAronbun.pdf>
イソップ物語「すっぱい葡萄」の事例
キツネは、美味しそうな葡萄を見つけて、食べようと何度も跳びついたけれども届かなかった、という経験をしたわけです。この時、キツネが「どうせこんな葡萄は酸っぱくてまずいだろう。誰が食べてやるものか」というセリフを吐くところがポイントです。
これは「悩み」のケースと観ることができます。セリフの背景にキツネの「借り物の自己概念」が窺えます。人は出来事に遭遇し、何らかの意味を受け取ります。その受け取った意味は、相談者が以前から持っていた「モノの見方、考え方」と一致せず、(借り物の)自己概念が揺らぎます(つまり「悩む」のです)。
「どうせこんな葡萄は酸っぱくてまずいだろう。誰が食べてやるものか」というセリフの背景となるキツネの「モノの見方、考え方」、つまり「借り物の自己概念」は何でしょうか。
自分のジャンプ力に対する「見方、考え方」であると思えます。
「どんなに高いところの葡萄でも俺はジャンプして取れる」または「俺がジャンプして取れない葡萄はない」という「自分のジャンプ力」に対する見方、考え方ではないかと想像します。だから、キツネは取れないくらい高いところにある葡萄に遭遇し、自身のジャンプ力に対する自信が「揺らいだ」「悩んだ」のです。
実際はジャンプして取れなかったので、キツネのジャンプ力はそこまでだったのですが、その事実を認めたくないために、「すっぱい葡萄」の捨てセリフを吐いたのです。
例えば、問題を解決するアプローチであれば、「葡萄を取ってあげる」「八百屋で買ってくる」「誰かから譲ってもらう」などの方法が考えられます。
しかしそれでは、相談者の本当の悩み(自己概念の揺らぎ)は何も解決しません。
葡萄が取れず、自分のジャンプ力の限界を見たキツネに、私たちは思いやりを持って寄り添っていきます。
衰えた自分を見てしまったのかもしれませんし、プライドを守ろうと必死にもがいているのかもしれません。
そんな苦しい思いの丈を安心して語っていただき、この経験が与えてくれた意味がふっと立ち現れてくるような関わりが、経験代謝にはあります。
私たちCDAは、この経験代謝に基づいたキャリアカウンセリングを大切に、前述の支部地区会での学びや、以前紹介したピアトレーニングなどの機会で研鑽を行っています。
さいごに
私たちJCDAでは、国家資格キャリアコンサルタントとのダブルライセンスでCDA(キャリア・ディベロップメント・アドバイザー)という資格を認定しています。
その魅力は、
①国家資格キャリアコンサルタント更新講習の受講のしやすさ
②支部地区会を通じて得られる会員同士のつながり
③経験代謝に基づく相談者中心のキャリアカウンセリング
④無料で何度も受けられるピアトレーニング
といった点に集約されています。
今回の一度だけではお伝えしきれなかったかもしれません。
また別の機会にぜひご紹介いたします。
みなさんとCDA仲間としてご一緒できる機会を楽しみしております。
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