なぜ夜中に来るのか?脳と体内時計の仕組み|群発頭痛の教科書 #07
深夜2時。
また目が覚める。
「今日も来たか…」
群発頭痛の厄介なところは、なぜか決まった時間に襲ってくることです。特に、夜中や明け方。
これは偶然ではなく、脳のある部位が関係していると考えられています。
発作の"発生源"は脳にある
群発頭痛では、脳の「視床下部(ししょうかぶ)」という場所が重要です。
この部分は、発作を引き起こす"スイッチ(ジェネレーター)"のような役割を持つと考えられており、発作中にこの部位が活性化していることも確認されています。
👉 痛みは突然起きているのではなく、脳が引き起こしている
体内時計が関係している
視床下部はもう一つ重要な役割を持っています。それが**体内時計(サーカディアンリズム)**です。
・睡眠と覚醒のリズム
・ホルモン分泌(メラトニンなど)
これらをコントロールしています。
群発頭痛では、このリズムに変化があることで、特定の時間帯に発作が集中すると考えられています。
なぜ"夜中"なのか
多くの人が経験するのが、夜中〜明け方の発作。
体内時計の乱れによって「発作が起きやすい時間帯」が固定されてしまうため、「毎日ほぼ同じ時間に来る」という現象が起きます。
👉 時計を見れば発作の時間がわかる——それほどリズムが一定になるのが群発頭痛の特徴
オレキシンという物質
さらに関係している可能性があるのが、**オレキシン(ヒポクレチン)**という物質です。
睡眠と覚醒のバランスをコントロールするこの神経伝達物質のバランスが崩れることで、発作のタイミングに影響している可能性があります。
睡眠時無呼吸症候群との違い
似た症状として、睡眠時無呼吸症候群(SAS)による頭痛があります。ただし違いは明確です。
・群発頭痛 → 片側・激痛・決まった時間
・SAS → 起床時・両側・比較的鈍い痛み
👉 正確な診断のためにも、この違いを把握しておくことが重要です
まとめ
群発頭痛が夜中に来るのは、
「脳の時計(視床下部)が発作のスイッチを入れてしまうから」
と考えられています。
これは気のせいでも、生活の問題でもなく——脳のメカニズムによるものです。
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