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研究保育・研究協議が苦手な先生へ|研究保育で何を見ればいい? 子どもの姿を捉える3つのポイント「表情・仕草・つぶやき」から始める見取り方

4月の新年度から約半年がたった秋の頃に今年度の研究について研究保育が行われることが多いと思います。

研究保育のあとに行われる研究協議。
「今日の子どもの姿から、どのような育ちが見られましたか?」
そんなふうに聞かれて、
「何を言えばいいんだろう」
と困ったことはありませんか。

研究保育で、全部を見ようとしなくていい

周りの先生は難しい言葉を使って話しているし、自分が感じたことはもう誰かが話してしまった。
何か違うことを言わなければいけないのかな。
そんなふうに考えてしまうこともあるかもしれません。
でも、最初から立派な考察を用意する必要はありません。

まず一つ。

自分が見た子どもの姿を持って帰る。

そこからで十分です。

「印象に残ったこと」を一つ見つける

研究保育だからといって、いつもの保育と違う特別なものを見る必要はありません。
子どもを見ていて、
「あれ?」
「今の、ちょっと気になるな」
と思ったことを一つ覚えておきます。

例えば、
Aちゃんが遊んでいた手を止めて眉をしかめて、隣のBちゃんを見た。
何度かBちゃんと自分の手元を交互に見ていた。
「これ、どうするんだろう」と小さな声で言った。

これで十分です。

覚えておくのが難しければ、短くメモしてもいいでしょう。
そのときに私が大切にしてきたのは、

表情・仕草・つぶやき

です。

この三つには、そのときの子どもの姿を考えるための手掛かりがたくさんあります。

最初から子どもの気持ちを決めない

ここで一つ、気をつけたいことがあります。
例えば、
「AちゃんはBちゃんを眉をしかめて助けてほしいと思いながら見ていました
」と記録したとします。

でも、本当にそうでしょうか。

Bちゃんのやり方を見ていたのかもしれません。
一緒に遊びたかったのかもしれません。
全く別のことを考えていたのかもしれません。

Aちゃん本人がそう話していない限り、「助けてほしいと思った」は、子どもの姿を見た保育者の読み取りです。

まず記録したいのは、
「Aちゃんは手を止め、眉をしかめてBちゃんを見た」
という事実です。

「手を止めて」「眉をしかめた」は、事実。

眉をしかめた=「困った顔をした」は、「困っているのではないか」という大人の読み取りが少し入っています。

この二つを分けておくと、あとで子どもの姿をいろいろな方向から考えられるようになります。

一つしか見られなくても大丈夫

とはいえ、保育は流れています。
「そのあと、Aちゃんはどうしたの?」
と聞かれても、他に援助しなくてはいけないことがあって
「そこは見ていませんでした」
ということもあります。

でも、それでいいのです。

研究保育だからと、子どもとのやり取りをやめてメモを取り続ける必要はありません。
保育者が一番大切にしたいのは、子どもと向き合うことです。
メモをたくさん取ることではありません。

自分が見た一つの姿を覚えておく。

それだけでも、研究協議に持っていける大切な材料になります。

子どもの表情仕草つぶやきを見取ると見えてくる

みんなの「一つ」を持ち寄る

一人の保育者が、子どもの姿を最初から最後まで見ているとは限りません。

ある先生が、
「Aちゃんが何度もBちゃんを見ていました」と言う。

すると別の先生が、
「その少し前に、『どうするんだろう』って言っていましたよ」と言うかもしれません。

さらに別の先生が、
「そのあと、Bちゃんのところには行かずに、もう一度自分でやっていました」と教えてくれるかもしれません。

一人ひとりが持っていたのは、小さな「点」です。でも、

点と点を持ち寄ると、子どもの姿が「線」になって見えてくることがあります。

そこで初めて、
「Aちゃんは何をしようとしていたんだろう?」と、みんなで考えることができます。

私は、ここからが研究協議なのだと思います。

違う読み取りが出てもいい

同じ姿を見ても、先生によって読み取りが違うことがあります。
「Bちゃんと一緒に遊びたかったのでは?」
という先生もいれば、
Bちゃんのやり方を見ていたのでは?」
と考える先生もいる。
どちらかが間違っているとは限りません。

大切なのは、

「私は、この姿を見たから、こう思いました」

と言えることです。
そして、分からなければ、「ここだけでは分からないね」
で終わってもいいのです。

次の保育で、もう一度見てみればいい。
「今度は、Aちゃんが友達を見たあとに何をするのか見てみよう」

そう思えたら、今日の研究協議が明日の保育につながります。

難しい言葉を言わなくても、研究は始められる

研究協議では、「協同性」「自己調整」「他者理解」など、普段あまり使わない言葉を耳にすることがあります。
もちろん、そうした言葉を知ることも大切です。
でも、最初からその言葉を使って子どもの姿を説明しなくても大丈夫です。まず、

「私は、この子のこの姿が気になりました」

と言えること。そして、

「私は、こういうことかなと思いました」

と、自分の考えを話してみること。主任や先輩と違う考えでも構いません。むしろ違う見方が出てきたときに、

「どうしてそう思ったんだろう?」

と、子どもの姿をもう一度みんなで考えることができます。
研究協議は、正解を当てる場所ではありません。

研究は、また子どものところへ戻るために

子どもを見る。
気になった姿を一つ持ち寄る。
みんなでつなげて考える。
分からなかったことを、また子どもの姿から確かめる。

子どもを見る
→ 持ち寄る
→ 考える
→ また子どもを見る

研究は、この繰り返しなのだと思います。
研究保育の日だからと、全部を見ようとしなくて大丈夫。
きれいな考察を用意する必要もありません。

まずは一つ。

今日、あなたの目に留まった子どもの「表情・仕草・つぶやき」を持って帰ってみてください。

その小さな一つが、ほかの先生が見つけた一つとつながって、今まで見えていなかった子どもの姿が見えてくるかもしれません。
そして、それを明日の保育でもう一度確かめてみる。
それが、研究の始まりなのだと思います。

この記事が誰かの何かのヒントになると嬉しいです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
明日も楽しい保育でありますように♡


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@のたね | 保育のたね・ヒントを公開中 何かしらのお役に立てたのでしたらうれしく思います。これからもお役に立てるよう頑張りたいと思います。