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♠︎16 ごはんの時間

1歳児クラスのランチタイム
にんじんやブロッコリーを見て
Hちゃんはぷいっと顔を背ける

「いやーーー!」

椅子から立ち上がり
泣きながら部屋をぐるぐる

その様子を見ていた新人保育者がぽつり

「どうしたら食べられるかな」

先輩保育者がやさしく言う

「ご家族は外国の方でしょ
おうちでどんなごはんか
聞いてみた?」

話を聞くと
スープややわらかいものが中心とのこと

そのやりとりのあと
新人保育者がぽつり

「それでも栄養のこともあるし
強く伝えた方がいいかな」

その考えに先輩保育者が

「うーん…それはどうだろ
文化も違うし
焦らず向き合っていこうよ」

「まずは
安心して過ごせることが大事」

「それと日本文化を
押し付けるんじゃなくて
おうちの食文化も
ちゃんと知っていきたいな」

そこに園長先生が

「食事の時間も少しゆったりとって
一緒に関わっていってあげて」

Aちゃんは今日も
少しだけ食べて
また止まる

でもその時間の中で
ゆっくり“食べる”を育てている


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