#43 GRAND PRIX/Teenage Fanclub (1995)

スコットランドに行ってみたい。
グラスゴーの街を歩いてみたい。
Teenage Fanclub(以下TFC)を聴いているとそんな気分になります。
私の周りでスコットランドを訪れる方々の目的はだいたいゴルフかウイスキーですね。
グレートブリテン島の北部には豊かな歴史と文化が詰まっているようです。
音楽と土地のつながりって、結構ありますよね。
私はどうもスコットランド産の音楽が好きで、よく聴いていました。
過去記事 #33 Trash Can Sinatras もそのひとつ。
共通点はやっぱり、瑞々しいサウンドと美しいハーモニー。
1980年代 Aztec Camera や Orange Juice の時代からスコットランドに根付いている音像がベースにあるような気がします。
もちろん TFC は1990年代以降のオルタナの流れを受けて、歪んだギターサウンドが前面に出ていることもあり、ネオアコみは薄れているけれど、やっぱり根っこにある瑞々しさは隠せないもんだなと、この 4th Album "GRAND PRIX" を聴くと感じたりします。
初期の名盤 "BANDWAGONESQUE" はもっとギターが歪んでいて、よりプリミティブな感じでそこが良いんだけど、さらに洗練された美しさが "GRAND PRIX" にはあると思います。
特に好きな曲をいくつか。
#4 DON'T LOOK BACK
タイトルからあの曲を連想してしまいますが。
Oasis とは交流もあったようで、Liam Gallagher が世界で2番目に素晴らしいバンドと評したとか。
作曲は Gerard Love
イントロのギターが好き。
#5 VERISIMILITUDE
ループ系のフレーズが耳に残る面白い曲。
順転、逆転がくるくる。
作曲は Raymond McGinley
#7 TEARS
冒頭の歌詞 "No future" は、英国では特別な意味を持ちそうだけど。
まさかのピアノ曲。
途中からストリングスも入る美しい曲。
ギター一辺倒ではないTFCも良い。
作曲は Norman Blake
TFCは3人のソングライターがいて、3人とも歌うのよね。
バンドっぽくてすごく良いと思う。
#10 GOING PLACES
これもイントロギターのフレーズが良くて。
延々繰り返されるのが気持ち良い。
そしてコーラスの美しさ。
作曲は Gerard Love
<今週のピックアップ曲>
#6 NEIL JUNG
名曲揃いのこのアルバム中、屈指の名曲。
メロディもサウンドも美しいし、ギターがたまらなく心地よい。
ニール・ヤングっぽいから、ってことで暫定的に付いていた仮の曲名が採用されたんだそうです。さすがにそのままというわけにもいかないので、心理学者 Carl Gustav Jung と掛けたんだとか。
(ソングライターの Norman Blake 氏がそう語っていたと、日本盤リーフレットのインタビュー記事から)
