決して小説の中の話だけでない、介護をテーマとしたミステリー小説_ロスト・ケア/葉真中顕
今回は「決して小説の中の話だけでない、介護をテーマとしたミステリー小説」の紹介です。
フィクションではありますが、介護現場の悲痛な叫びはリアルに描かれています。
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『ロスト・ケア/葉真中顕』
作者
葉真中顕さん
生年月日:1976年3月1日
出生地:東京都
最終学歴:東京学芸大学教育学部中退
主な受賞歴:
2009年:『導きの星』(児童文学)で角川学芸児童文学賞 優秀賞
2013年:『ロスト・ケア』で日本ミステリー文学大賞新人賞
2019年:『凍てつく太陽』で大藪春彦賞・日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)
2022年:『灼熱』で渡辺淳一文学賞
先日紹介しました「絶叫」の作者さんとなっております。
「絶叫」はかなりオススメなので両方とも読む事をオススメしたいと思います。
概要
単行本発売日:2013年1月
文庫本発売日:2016年3月(光文社文庫)
出版社:光文社
主な受賞歴:第16回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞
物語のあらすじ
戦後犯罪史に残る凶悪犯に降された死刑判決。
その報を知ったとき、正義を信じる検察官・大友の耳の奧に響く痛ましい叫び――悔い改めろ!
介護現場に溢れる悲鳴、社会システムがもたらす歪み、善悪の意味……。
現代を生きる誰しもが逃れられないテーマに、圧倒的リアリティと緻密な構成力で迫る!
全選考委員絶賛のもと放たれた、日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
感想
冒頭でも書きましたが、フィクションでありながら介護現場の悲痛な叫びをリアルに描いた作品です。
介護問題という社会的テーマが真正面から描かれています。
単なるミステリーにとどまらず、人の「生と死」「尊厳」について深く考えさせられる作品です。
また、登場人物たちの対話を通じて「正義とは何か」「救いとは何か」を問いかけられ、読み進めるうちに考えが揺さぶられると思います。
介護に直面している人々にとっては特に身近で切実な題材であり、読後に重みのある余韻が残る作品だと感じました。
まだ読んでいない方には是非とも手に取って欲しい作品です。
映画
公開日:2023年3月24日
キャスト
松山ケンイチさん ― 斯波宗典(介護士)
長澤まさみさん ― 大友秀美(検事)
鈴鹿央士さん ― 検察事務官
坂井真紀さん ― 介護職員
戸田菜穂さん ― 遺族
峯村リエさん ― 遺族
加藤菜津さん ― 遺族
やす(ずん)さん ― 遺族
岩谷健司さん ― 遺族
井上肇さん ― 遺族
綾戸智恵さん ― 遺族
梶原善さん ― 弁護士
藤田弓子さん ― 遺族
柄本明さん ― 大友哲人(秀美の父)
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