読む順番で世界が変わる不思議な小説_N/道尾秀介
今回は「読む順番で世界が変わる不思議な小説」の紹介です。
短編集で一つの物語ごとに上下が反転して字が書いてある不思議な小説です。
そして短編集は繋がりがあるのにどこから読んでも良いという面白い仕掛けが施されています。
これから本を読む方も既に読んだ方も記事を読んでいただけると幸いです。
以下、「作者」「概要」「物語のあらすじ」「感想」が続き、ネタバレはありません。
『N/道尾秀介』
作者
道尾秀介さん
生年月日:1975年5月19日
出生地:兵庫県芦屋市
最終学歴:玉川大学卒業
主な受賞歴:
『背の眼』…第5回ホラーサスペンス小説大賞 特別賞(2004年)
『シャドウ』…本格ミステリ大賞(2007年)
『カラスの親指』…日本推理作家協会賞(2009年)
『龍神の雨』…大藪春彦賞(2010年)
『光媒の花』…山本周五郎賞(2010年)
『月と蟹』…直木賞(2011年)
概要
単行本発売日:2021年10月5日
文庫本発売日:2024年6月20日
出版社:集英社
物語のあらすじ
全六章。読む順番で、世界が変わる。
あなた自身がつくる720通りの物語。
すべての始まりは何だったのか。
結末はいったいどこにあるのか。
「魔法の鼻を持つ犬」とともに教え子の秘密を探る理科教師。
「死んでくれない?」鳥がしゃべった言葉の謎を解く高校生。
定年を迎えた英語教師だけが知る、少女を殺害した真犯人。
殺した恋人の遺体を消し去ってくれた、正体不明の侵入者。
ターミナルケアを通じて、生まれて初めて奇跡を見た看護師。
殺人事件の真実を掴むべく、ペット探偵を尾行する女性刑事。
道尾秀介が「一冊の本」の概念を変える。
感想
冒頭にも記載しましたが、面白い仕掛けがある短編集。
そしてどこから読んでも良いのですが繋がりはある不思議な短編集です。
読む順番を変えるたびに印象が変わり、毎回ちがう物語に出会えたように感じます。
そして、紙の本ならではの仕掛けが楽しく、ページをめくる手が止まらなくなる事は間違いないでしょう。
六つの短編は独立していながら有機的につながり、読み終えたあとに全体像が立ち上がってくるところが魅力的だと思います。
伏線の置き方が巧みで、二度目以降の読書ほど発見が増えると感じます。
不穏さとユーモアの配合が絶妙で、緊張と緩和を心地よく行き来できます。
装丁やレイアウトまで含めて世界観が設計されていて、手元に置いて何度も開きたくなる一冊だと感じました。
まだ読んでいない方には是非とも手に取って欲しい作品です。
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